今後自民党総裁選について記事を書く予定はありません~刷新『感』の正体~
都知事選については記事を書いたけど、自民党総裁選について記事を書くつもりはない。誰が勝とうが同じだし、連中の総裁選選出を盛り上げる手助けをすることになるからだ。
新総裁、つまり次に落選させるべき敵が決まったら記事を書くことになるだろう。
マスコミも自民党も舐めている。
8月14日に岸田が総裁選不出馬を決定し、自民党総裁選で出てくる〇〇感という単語がすべてを象徴している。
要するに、本当に刷新するつもりなんてないけど、顔だけ変えれば大衆はコロッと騙される、って話だ。
アメリカ大統領選挙でバイデンが引いたように岸田が総裁選不出馬を決めたが、両者が降りる理由は全く違う。
バイデンはバイデンという候補者個人の資質が問題視されていた。高齢であり、認知症、健康不安などで強いアメリカを引っ張るにふさわしくないと思われていた。だから、候補者を変えれば支持率が復活する可能性はあった。仮に政策がバイデン政権を踏襲するとしても、それでも回復のきっかけはある。
だが岸田が降りたのは岸田個人の資質に問題があるからではない。岸田は裏金問題の責任を取る雰囲気を見せていたが、岸田は裏金とあまり関係がない。問題は旧安倍派をはじめとするほかの派閥だ。だから岸田の責任はごくごく小さい範囲、裏金議員どもを徹底的に処分できなかったことだろう。もし責任を取るというなら、総裁選不出馬ではなく、政治資金規正法に野党の意見を取り入れて、旧安倍派をはじめとした裏金議員全員除名したうえで総理、議員を辞職するのが筋だろう。そこまでやればちゃんと責任を取ったと言えるし、総裁交代で期待感()が出てくる。
自民党の裏金問題についていまのところだれも責任を取っていない。忘れたふりをして大相撲の優勝パレードに顔出しするような状況を見れば明らかだ。
自民党の裏金問題をはじめ、自民党という政党の是非について(もちろん非以外の結論はあり得ないわけだが)問われている。だから、誰が総理総裁になろうがどうでもいい。自民党総裁選は厳密な意味で茶番なのだ。小泉進次郎、小林鷹之、それ以外の誰であろうと意味はない。
この点を自民党とマスコミはどうも見誤っている、あるいは意図的に誤解させようとしている。
「自民党総裁が変われば、刷新感を出せば、野党の支持率が下がっているし、次の選挙で勝てる」
菅元官房長官の「岸田がおりて自民党崩壊を免れた」とかいうのも間違った認識だ。岸田が自民党を壊したわけではない(派閥は壊したが)。
菅は自分を総裁選を不出馬に追い込んだ岸田にやり返しただけだ。さぞご満悦だろう。
菅や森喜朗が推しているらしい小泉進次郎で刷新感を出す(刷新感という単語がいかにも彼を呼び出す呪文のように聞こえてくるから不思議だ。彼こそやってる感で政界を生きてきた男だからだ。これは出来レースなのかもしれない)。
自民党にとって大事なのは選挙という審判をうまくごまかすことであり、自公で過半数を取って今回を逃げ切ればまた4年権力を維持できる。そうしている間にこの国の沈没は進んでいく。
自民党はよく理解している。この国の政治というものがなんとなく空気で決まっていることを。そして、空気を都合のいいように変えるためには刷新感などの〇〇感が必要だということを。
これまではそれが通用してきた。だが、今回は?
身もふたもない話だが、またうまく騙せるかもしれない。わたしはその可能性もあると思っている。
根本的に私は日本の有権者や民主主義などというものをまったく信用していないのだ。どうして安倍政権を7年8か月支持した彼らを信用できるというだろう? 安倍晋三を信仰した邪教の連中が経済崩壊につぶされようが、自然災害で滅び証がどうでもいいことではないか?
わたしは彼らはなんだかんだいって、あっさり騙されると思っている。
最近は話題がころころ変わる。トランプが暗殺未遂で祭り上げられたと思ったらハリスが追い上げたりする。
日本のマスコミ、旧体制が本気を出せば日本国民を騙すことなど簡単だ。昔よりも世論誘導は巧妙化しており、AIを用いた工作活動によってますます大衆は騙されやすくなっている。都知事選のぽっとで男(なんて名前だったっけ?)に160万越えの得票が集まることですでに証明済みだ。
わたしは信用していない。日本の有権者の良識とか、民主主義なんていうものを。
そして、すぐにころころ流れが変わる、だからこそ革命の隙がある。
騙されやすい大衆。それはわたしにとって必ずしも否定するべきものではない。
小泉進次郎が熱狂を引き起こさない、その熱の対象をうまく誘導すればいいだけなのだから。
あと1か月少々、マスコミによる誘導が行われ、自民党の次の顔を選ぶことになる。
アンパンマンであれば顔を変えても我々はうれしいが、自民党の新しい顔など食べられたものではない。