第50回衆議院議員選挙比例予想と結果、総評

・比例得票数予想と結果
比例得票数についてわたしの予想とNHKの開票速報から計算した結果を載せておく。
予想はこちらの記事をどうぞ。

与党 前回 →予想。結果
自民党 1991万 →予想1500万~1650万。結果1458万2690(やや下振れ)
公明党 710万 →予想550万~650万結果596万4451(的中)
 
野党 前回 →予想。結果
立憲民主党 1149万 →予想1200万~1400万。結果1156万4217(やや下振れ)
維新 805万 →予想600万~750万。結果510万5127(下振れ)
日本共産党 416万 →予想400万~500万。結果336万2966(下振れ)
国民民主 255万 →予想300万~500万。結果617万2427(上振れ)
れいわ 221万 →予想200~350万。結果380万5060(やや上振れ)
社民 101万 →予想80万~100万。結果93万4598(的中)
 
日本保守党+参政党 →予想200万くらい。結果日本保守党129万2350、参政党187万0347の合計316万2697で上振れ
 
まず、投票率がわたしの当初予想55~58%より低い53%代だったため、自民と立憲が低めに出たが、全体の票の傾向は当たったといえる。
国民民主とれいわが予想より伸び、維新と共産が想像以上に弱かった。これについては非自民票と左派票の流れが予想より大きかったことが原因だろう。

・各政党についての総評
自民 →過去最少の比例得票となり、1600万どころか1500万すら割った。無党派層の投票先では立憲が1番となり、支持離れが明確になった。失った信用は短期間では戻らない。おそらく次の選挙でも。
公明 →大阪の小選挙区全敗、埼玉14区、強気の比例重複を避けた結果の党首落選。比例も衆議院初の600万票割れと、共産党同様にかなり危機的な状況にあるといえる。
立憲民主 →前回とほぼ同じ政党支持率でほぼおなじ得票数。つまり、枝野でも野田でも、立憲共産党でも単独でも政党の自力そのものは何も変わらなかったということを意味している。議席が増えたのは純粋に自民党の敵失が原因。正直、上昇余地を感じない。ここが打ち止めだろう。
国民民主 →予想以上に比例で上振れした。若者支持が厚かった。想像以上の躍進で比例3議席を他党に譲ったのは痛いが、自公過半数割れ後のキャスティングボートを握る狙い通りの位置を確保できてにんまりといったところだろう。
維新 →予想以上に近畿以外の比例が弱かった。候補者を立てても比例票は伸ばせていない。ただし、大阪では19選挙区全勝の快挙を達成。大阪地域政党への逆戻りが鮮明になった。
れいわ →想像以上の躍進。山本太郎が立候補して注目を集める個人スタイルを変えて、2023年統一地方選挙で議席を増やし、山本太郎だよりを脱却したことで個人政党からきちんとした国政政党に脱皮することができた。
共産 →候補者立てたのに惨敗。前回より大きく票を減らし2議席減。目立たないが、2009年レベル(あるいはそれ以上)の大敗北。公明党と同じく、党首変えても党勢の弱体化が止まらない。
社民 →特にいうことなし。
日本保守 →手堅く議席を確保した。
参政党 →新型コロナ騒動が落ち着いてもっと落ちると思っていたが、意外と粘った印象。
 

・国民民主と維新の予想が外れた理由
非自民票1000万~1300万票というわたしが昔考えた説と符合する動きになっている。希望の党の支持者のうち、前回維新に流れた分を国民民主が取り戻したように見える。
過去のデータを見ると、
2017年 希望967万7524+維新338万7097=1320万2655
2021年 維新805万0836+国民民主=255万9370=1061万0206
2024年 国民民主617万2427+維新510万5127=1127万7554
となっており、大体非自民党の比例得票数は1000万~1300万の範囲に収まっていることがわかる。今回は国民民主が維新より選ばれたことで両党の予測がずれたが、全体としては計算の範囲内。

・れいわと共産がややずれた理由
れいわが共産を上回ったのは正直驚いた。れいわはこれまで3度の国政選挙で210~230万で落ち着いており、のびしろはあまり感じられなかった。
だが、これまでの山本太郎が選挙に出て注目を集めて動員するといった選挙ではなく、統一地方選挙で増えた議員を中心にきちんとした組織戦が展開できたことで上限を超えた。やはり、どんな政党も個人だよりでは限界があることがわかる。
逆に共産は議席減。候補者を下した2009年以来の低得票数で、党首交代に失敗したことがわかる。
立憲から流出すると思った左派系の票が共産ではなく、れいわに流れたのかもしれない。

・今後について
正直、いまあまり政治について関心がない。つきものが落ちたというか、もう「なんか勝手にやっててくれ」って感じ。どこが連立しようが、誰が総理になろうがどうでもいい。
それよりも、10月15日、公示日から書いていた新作小説に集中したいという気持ちが強い。12日で13万字書いた。今日は休んで、また書いていきたい。

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