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【社会的ジレンマ】成功パターンをリアルに体験できた話【心理学】
◆社会的ジレンマとは
そもそも社会的ジレンマとは
社会的ジレンマ(しゃかいてきジレンマ、social dilemma)とは、社会において、個人の合理的な選択が社会としての最適な選択に一致せず乖離が生ずる場合の葛藤(ジレンマ)を言う
つまり、個人が自分にとって望ましい行動をとる(非協力行動をする)と、1つだけでは問題が無くても全員が協力行動をしたときには社会的にも個人的にも、非協力のときよりも悪い結果が生じる状況のことです。
例
協力=チップを払わない
非協力行動=チップを払う
他の人より感謝されたいため、チップを多く払う。しかし、みんながそれをすると相場が上がってしまう。よって人より感謝されたいならより多くのチップを払わなくてはいけないため、結果お金の損失が大きくなる。
以上が社会的ジレンマの例です!詳細はもっとあるので気になる人は調べてみてください。
◆経験談
ここからが本題。この社会的ジレンマの成功パターンをリアルに経験することができました。
ある一週間で、現地へ赴いて20人くらいでボランティアをしました。期間中宿は共同で一つの一軒家を使う形で、集団生活をしなくてはいけない状況でした。特に、ご飯片付けや準備など食事周りはみんなで協力して行う必要がありました。
そのような中で最初の1、2日目くらいはご飯片付けや準備を面倒に思ってました。全くやらないわけじゃないけど、隙あらば自分一人で座ったりとか、のろのろ動いたりとかしちゃってました。どうせ周りがやってくれるという思考が強かったと思います。
そんな中で周りの環境としてチームメンバーみんなが率先して準備や片付けを手伝っていました。気づいた人が布巾で机を拭いたり、お皿を運んだり、誰かがやらなくてはいけないお皿洗いを率先してやっていたり、それを見かねた別のメンバーが「良ければ交替するよ!」と交替したり、、、、
そんな中で自分の精神性が恥ずかしくなりました。なので最初は面倒に思っていた作業も自分から気づいたら積極的に動いたりして率先してやるようにしました。
最初面倒に思ったのもそうですが、自分が率先して動かなかった他の理由として、「自分一人だけ動いて楽するメンバーがいる」というのが何となくいやだなと思っていたからです。なんとなく損してる気分になります。でもそんなのは今回に限っては完全に杞憂でした。
みんなが率先して動くという姿勢でした。誰かが楽をしたり働きすぎたりということは顕著には全くなりませんでした。その結果、スケジュールよりも早くいただきますをして食事を開始できました。
これってまさに社会的ジレンマだなと感じました。
協力:食事の片づけや準備の業務を行う
非協力:食事の片づけや準備の業務を行わない
チームメンバー全員が分担して業務を行えば公平な作業量で効率的に進めることができる。しかし、誰かが業務をしているときに誰かが業務を怠った場合、怠った者にとってそれは利益になる(個人にとってはこれが一番良い)。だが、お互いが個人の利益を求めて業務を行わなかった場合、結果的にはチーム全員にとって一番の不利益を被ることになる(準備や片付けが滞り、スケジュールが押す)。
この経験は大きな出来事ではなく身近なものだし、他のメンバーは別に何とも思っていないかもしれない。でも私にとって、これはとても印象的な出来事でした。
みんなが同じ志で全員が優しい世界なら本当に効率的に良い結果が待ってることを肌で身に染みて感じることができました。
というか、そもそも普通にメンバーみんながそんな邪な気持ちがなく純粋に率先して動けるのがまず凄いなって思いました。そんなみんなをリスペクトして自分も、これからはちょっとはみんなを信じて、自ら動いてみるのも悪くないってそう思えました。
短いですが以上です!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
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