![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157710679/rectangle_large_type_2_db889a791d5d9d9bf17d87d37adb5ce0.jpg?width=1200)
日記 2024.10.11(金) 新米の栗ごはん。
6時ごろ目が覚めた。今日はお父さんの誕生日。朝一番にお誕生日おめでとうを伝える。にやりとお父さんは照れていた。
朝ごはんの支度。昨日のおいしかったかぼちゃのお味噌汁の残り、目玉焼きとご飯。朝ごはんを食べながら三人で法事の会議。今日はお父さんが法事のお料理の支払いに行くので、気になることがあれば聞いてもらおうということになった。お料理についてくるお汁はどのような形で用意していただけるのか、お椀はこちらで用意するのかどうか聞いてもらうことにした。
ご飯のあとでお母さんが昨日頂いてきたさつまいものパンを食べる。むっちむちの生地が美味しい。お母さんが出かければいつも、美味しいものが一緒に帰ってくる。
今日はお父さんも一日家にいる。明日のリハビリも休んだので二日間、しっかりと法事の準備ができそうだ。お母さんは地域のサロンの日で今日は当番らしい。
洗濯物を干したり家事を終えて、お父さんと法事の荷物を持って一度公民館へ。明日は机を拭いたり湯呑みを出して洗ったりしておこう。
午前中お料理を用意してくださる旅館と病院へ行くお父さん、病院は一時間くらいで終わるというのでわたしもついて行くことにした。売店で120円のコーヒーを買って飲みながら待つ。久しぶりの束の間のひとり時間、という感じがした。ゆっくりとリラックスでき、気分転換になった。
お父さんの病院が終わり、ホームセンターで買い物をして帰る。途中でお母さんから電話があり、サロンの途中で急病の方がありお昼は帰るのが遅くなるということだった。
お昼過ぎ、家に帰りお昼ご飯の支度。もうひとつ特大のカップ焼きそばが残っていたのでそれを食べることにした。ご飯も炊いていなかったのでこの間買ったずしりと重たい食パンを焼いて、焼きそばパンにしよう。お汁も欲しいからごぼう味噌をお湯で解いて、野菜ジュースも作った。
午後からは豆を煮ながらお父さんの部屋の掃除を手伝っていく。今日も天気がいいのでお父さんの布団を干してタオルケットや枕カバーを洗う。お父さんの部屋のあんまり使わなくなったメタルラックをタンスの部屋へ移動させることにして荷物を整理してもらって片付けていく。場所を取っていたメタルラックがなくなって部屋が少しすっきりとした。お父さんもすごく喜んでいる。
新米を受け取りに近所の農家へ。お父さんもお母さんも、弟家族もわたしも、去年からずっと残っていた古米を食べ続けていたのできらきらの新米を見てわあーっと嬉しくなった。お母さんも集まってきて三人で新米を眺め、今年も実家の田んぼを管理し、お米を育ててくださった農家の方に感謝する。
ふと、ぶんぶんとものすごい音がして空を見ると、蜂がお引越ししていた。珍しい光景に遭遇して興奮した。さようなら、お父さんとわたし、かたまりになって飛んでいく蜂に向かって手を振った。
お誕生日ケーキを買うために夕方お母さんと出かける。隣町のおいしいケーキ屋さんが閉店してしまってどうしようと思ったら、お母さんが別な店を提案してくれてそちらへ行ってみることにした。今日の夕方はお母さんとドライブ。わたしが通った中学校を抜け、大好きだった人のうちを抜けていく。懐かしい風景。昔ながらのお菓子屋さんでショートケーキ、フルーツのケーキ、チーズケーキを買った。さてお父さんはどれを選ぶかな。
お父さんが弟家族のために10kgほど新米をついてくれた。実家にある古い古い精米機は壊れかけているがなんとかがんばってお米を精米してくれた。つきたてのきれいなきらきらの新米がなんとも美味しそう。今夜は新米で栗ごはんだ、お母さんがひらめいた。
お父さんのお誕生日の日の夕飯は栗ごはんにすき焼き、まぐろとわかめのお刺身。煮豆と大根おろしも添えた。5年日記だか10年日記だかをつけているお父さんが去年も誕生日に栗ごはん食べてましたと教えてくれた。お父さんは栗ごはんが大好きみたいですごく嬉しそう。新米の栗ごはん、泣けるほど美味しくて何度も何度もみんなで美味しいねと言い合った。
食後にケーキを食べる。お父さんの選んだショートケーキにはろうそくを立てて電気を消して、ハッピーバースデーの歌も歌ってみた。照れながらも子どもになったように嬉しそうにしてくれるお父さんを見つめながら、今年は一緒にお誕生日を祝うことができてよかったなと思った。
小さな頃、毎年わたしにしてもらっていたことを、今度はわたしがお父さんやお母さんにやってみたいな、そんなふうに思う。