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日記 2024.10.19(土) 冬が近づいている。

6時過ぎだったか目が覚める。お母さんとお父さんが朝から何かしゃべっているのでむくっと起き上がり近寄ってみる。

お母さんはいつものように大げさに、また昨日とおんなじことが起きたぞ、と言っている。何かと思ったら停電だった。
昨日のお昼前にも停電があった。30分くらいだったか電気が全部消えた。ガスはついたのでお昼ご飯は作れるな、とわたしは呑気に構えていた。冷蔵庫の中身だけ心配だったが電気が止まると実家の家の中はいつもよりもさらに静かになってちょっと心地よかった。
今朝はまだ洗濯機も回していないし朝ご飯の支度もある。どうしようか。とりあえずお母さんと二人で歌い踊りながら家の中を回ってみた。ちょっと楽しくなってきた。

停電はすぐに復旧。お母さんはほっとして洗濯機を回し始めた。いつもと違う朝はすぐに終わった。いつも通りの朝に戻る。

今朝はご飯を炊く。三人だとお米の消費がすごい。すぐに炊いたご飯がなくなる。毎回五合炊いてもあっという間になくなるのだけれど、それがなんだかわたしは嬉しい。

昨日の夜は夕飯をサボったので今朝は即席のお味噌汁。そうめん瓜とトマトとエゴマの葉をマヨネーズで和えたものと塩味の黒豆とで朝ご飯。ナスはたっぷりあるけれど、だんだんストック野菜の種類が減ってきた。そろそろ買い出しに行きたいな。

今日は朝からざーざーと雨が降る。時々強く降ったり雷がなったりしている。こんな日こそアケビの蔓の下処理がゆっくりとできる。軒下のベンチに座ってハサミを使って蔓の処理をやっていく。雨の音が心地よい。わたしが家を持つとしたら、必ず外の作業場は欲しいと思った。

昨日作ったコンポストのことが気になる。いつもは面倒くさい生ごみの処理も進んでやってみたくなる。お母さんが米袋いっぱいに買ってしまった米ぬかと生ごみを入れてみる。昨日のコンフリーはまだ青々としていた。特に変化はなし。早く変化しないかな、コンポストの変化が楽しみで仕方ない。

弟の部屋にあった座椅子を台所に持ってきた。もらったよと連絡したら、明日赤ちゃんを連れて行きますと返ってきた。この間の法事の時はバタバタしたりしてゆっくり孫と過ごせなかっただろうという弟夫婦の配慮なのだろう。一ヶ月に一度、お父さんとお母さんに孫の顔を見せにやってきてくれている弟夫婦。赤ちゃんの成長を一緒に喜び合う時間を持ってくれる二人はやさしい。

15時ごろ雨はやんだ。こうなるとすぐ外へ出たくなる。コンポストの中に畑の土を入れてみようとしたらお母さんが園芸教室から帰ってきた。お母さんは隣のおばちゃんと一緒に車で一時間の場所まで園芸教室に通っていて今日も完成した寄せ植えを抱えて帰ってきた。

酸っぱいみかんが好きだという弟夫婦のために極早生みかんを買いに行く。お母さんの代車を今日はわたしが運転する。
途中から雲行きがあやしくなってきて雨が降り出した。前が見えなくなるくらいのどしゃ降り。スピードを落としてゆっくり走る。対向車がほとんど来ない道を通っていたのでよかった。一度神社の前に車を停めて、フロントガラスのくもりを取る。空調のことがあんまりよく分かっていないからいろんなボタンを押したりして試してみた。

美味しかった極早生みかんは残念ながら今日は売っていなかった。思わずレジで極早生みかんはもうおしまいですかと聞いたら、生産者の方が一週間くらいお休みしているだけらしいかった。また入荷するらしくほっとした。極早生みかんの代わりに愛媛のみかん、里芋、100円になっていたミニトマトを買った。
続いてスーパーへ。今日は車が多くて駐車場に車を停めるのはどきどきした。でもやってみたいと思ってバックで停車してみる。ちょっと斜めになったけれど落ち着いて挑戦できた。
ここでもみかんを見つける。熊本の極早生みかん。まだ青いところがあって小ぶりで美味しそうだった。たっぷり入って599円。

お父さんには買い物に出ているとメッセージを入れておいたけれどわたしの運転ということもあり帰りが少し遅くなってしまった。帰ってきたらさみしそうに台所に立っているお父さんが見える。流しにたまっていた洗い物をしてくれていたようだ。普段そんなことはしないからよっぽど早くお母さんとわたしとしゃべりたかったんだろうなと感じた。

今晩は鯵の塩焼き、里芋の入ったお味噌汁、お母さんが作ったナスとにんじん、いんげんの煮物。鯵の塩焼きにはトマトと圧力鍋で蒸したじゃがいも、すだちを添えて。焼き魚はトマトとじゃがいもとまぜながら一緒に食べるのが一番好き。

わたしが帰ってきてすぐの頃にたくさんいただいたすだちもこれでおしまい。柑橘が台所にあると嬉しくなるからまたどこかで見つけて買ってみたいなと思った。

夜になってだんだんと寒くなってきた。北風がびゅうびゅうと吹き荒れて寒さを運んできているようだった。冬が近づいてくる、そんな気配を感じる。今年は実りの秋にずいぶん助けられている。自然の分けてくれたものを大切にいただいて少しずつ元気になっている。これならきっと冬も楽しく迎えられるような気がする。どんなときも楽しんで進んでいける、そんな気がする。

今夜は温かくして眠ろう、お父さんとお母さんに声をかけた。

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