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日記 2024.9.8(日) 自分にご褒美をあげる。

5時までぐっすり眠った。呼吸は浅いがすっきりとした目覚めだった。何度かうとうとして7時過ぎに起き上がる。

そうだった、今日は鞍掛豆を煮ようと準備しておいたのだった。水につけておいた鞍掛豆、水を吸ってしわしわになって今朝はつるっとふくらんでいた。日が昇り暑くなる前に煮てしまおうと顔を洗ってから土鍋に火をつける。ゆっくりじっくり一時間。美味しくなぁれ。

日曜日はなんだかリセットのような日という気持ちがある。まだ少し涼しいうちに床の雑巾掛けもしておこう。使い古したハンドタオルが雑巾になった。名残惜しい気持ちを抑えてほこりをとっていく。まだ雑巾として大事に使ってあげればいい、そう言い聞かせる。
今日は玄関の隣の出窓を拭いてみた。ここはいつもさぼっているから埃がしっかり溜まっていてハンドタオルは一瞬にして雑巾と化し、ようやく諦めがついた。まいちゃんからもらってお揃いだった麻のハンドタオル。大事に使い切る。

すっかり汗だくになった。鏡の前に立ちお化粧をしていく。今日は日焼け止めも塗らずに過ごしてみたい、そう思った。そろそろ無くなりそうな日焼け止め。できるならもう何にも塗らずに過ごしてみたい。そうすればもっともっとすっきりするだろうな、自由になるな。想像するだけで心が軽くなる。元来、わたしはあるものでどれだけ工夫できるかを試すことの方が好きだ。時々買い物をすることは新しい発見もあり楽しいことだけれど、家の中にあるものだけでなんとか生き延びようと考えること、試していくことはもっともっと楽しいことだと感じる。やってみよう。
結局今日はコンシーラーを少し使ってシミなど隠し、眉毛も少しだけ足してアイシャドウを塗っただけにした。近ごろはマスカラも使わないから、せめてビューラーを使ってまつ毛はカールさせてみている。うん、なんだか自然でよい仕上がりに見えるぞ。朝から雑巾掛けをして汗をかいた肌の色もなんだかいい色。

鞍掛豆は平べったくて豆の中心に黒い斑点のある豆だ。これが煮ていくうちにどんどん溶け出して煮汁は真っ黒に、豆自体にはうっすらと黒が残る。平べったい形状のおかげか普通の大豆よりも早く煮ることができ、今日は45分くらいで美味しく柔らかく煮上がった。上品な緑にうっすら黒が入った美しい色あいにうっとりする。少し冷まして何にもつけずそのまま口に放り込む。さっぱりとした歯切れの良い食感、美味しいなぁ。半分は煮汁のまま冷凍してまた楽しむことにしよう。もう半分は煮汁はごくごくいただいて、煮豆は塩壺容器に入れた。数日はおかずとして楽しめそう。

今朝煮た鞍掛豆。

豆も煮終わったし、番茶と梅生番茶もナルゲンに入れた。さて今日も図書館へ行こう。途中駅前で今日もお囃子の音がした。昨日の余韻がまだ耳に残っているのかと錯覚したが、どこかの商店街のスピーカーから流れている音だったようだ。今日もまだお祭りらしい。

陽射しが眩しい。9時半過ぎに図書館へ着く。窓側の席はひとつ空いていたので滑り込む。短パンで来たから肌寒かったけれど、すぐに集中することができて予定していた作業を終える。冷えた体を解かすためにテラスのベンチへ移動する。気持ちがいい。どんぐりがぼろぼろと落ちてきて面白かった。わたしも子どものようにどんぐりを集めていたら年配の男性に話しかけられた。

しばらくベンチで日向ぼっこしてお腹が空いたので帰ることにする。昆布の粉末を探しながら家に向かったがやっぱり探しているものには出会えなかった。仕方ないのでネットで買うことにしよう。お神輿の威勢のいい声を感じながら帰ってきた。威勢のいいお祭りの音に今日もまた少し元気をもらう。

お昼ご飯はうどん。細麺のうどんに納豆と万能ねぎを絡めて食べた。美味しかった。昨日半分使った豆腐もおしょうゆをかけて食べて、鞍掛豆も何にもつけずそのまま食べる。鞍掛豆は何にもつけなくても十分美味しい豆だと思う。青大豆に似たような味わいで美味しい。
休憩しようかと思いながら涼しくなった部屋で手が勝手に消しゴムを彫り始めた。夢中になると手が止まらなくなる。今回彫るハンコの中で一番細かくて難しそうなものを彫りだしたのだけれど、すごく細かくてわくわくする。なんとかきれいに彫ってみたいけれど、うまく彫れなくてもそれはそれで味のあるものになると思う。できるだけ下絵に忠実に、でもバランスを見ながら時にはアレンジして彫ってみる。半分できたところで疲れて手をとめた。今日はここまでかな。

ぬか漬けきゅうりを出して食べる。ひんやりして気持ちがいい。ぽりぽりと食感も楽しくてぬか漬けはつくづくおやつに向いていると思う。またきゅうりを買って来て漬けたい。

もう少しだけ消しゴムを彫り進めておこうと思ったらまた集中していてとうとう全部彫り上げてしまった。微調整はまた明日。今日はここまで。よくやったと思う。

夕方になってもまだ暑い。消しゴムハンコを掘り上げたということでジェラートを食べに行くことにした。日曜日の夕方でもお祭りなので商店街に人はたくさん。でもわたしが着いた時にはジェラート屋さんは落ち着いていた。ミントとホワイトチョコレート、カカオのジェラートにする。店内は涼しすぎるので外のベンチに座って食べることにした。お神輿がやってきてにぎやかな中ジェラートを食べる。写真など撮っていたらジェラートがどんどん解けてきた。ミントのさわやかなジェラート、美味しかった。

ミントとホワイトチョコ、カカオのジェラート。

体の中が涼しくなった。がんばったご褒美を自分にあげられて満足した。帰ろう。途中の空、薄い水色に爪のような月がきれいだった。

がんばった自分に、きちんとご褒美をあげて満足させてあげよう。何が食べたい?何がしたい?丁寧に、細かく、しっかりと自分に聞いてみる。今月は少々贅沢なくらい、しっかりとわたしを満足させてあげたいと思っている。

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