日記 2023.12.19(火)塩麹・しょうゆ麹/ニューエラのキャップ/離職日/演技でも泣け/プレゼント/不幸を求めたがる/楽観的/まあいいか
今朝も眠たいのと寒いでなかなか起きられなかった。昨日仕込んだ麹たちのことを思い出してなんとかむくっと起き上がる。台所は寒かろうと思って部屋に持ってきて隣に置いて寝たのだった。蓋を開けて塩麹の香りをかいでみる。白くてつやつやの塩麹はほんのり甘く牛乳のような甘酒のような香りがしている。ずっと嗅いでいたくなるような香りだ。
しょうゆ麹のほうも麹の香りとしょうゆの香りが合わさって少し丸みのある香り。早く食べたいけれど、しょうゆ麹のほうが時間がかかるのだよな。出来上がりが待ち遠しい。
今日は最高気温は9度と低いけれどよい天気になりそうな気がしたので洗濯をする。お父さんにあげる予定のわたしが被らなくなった帽子も洗濯しておく。LAと書かれたドジャースのニューエラキャップはこれから特に人気者なのだろうな。わたしはもう十分楽しんだのでお父さんに楽しんでいただくとする。
ニューエラのキャップは基本的に洗濯してはいけないということだけれど、私はこれまで結構がっつり洗ってしまっている。やっぱりなんでも自分で洗って気持ちよく被りたいのだ。
アジャスタータイプのキャップは縮みは若干あるものの結構普通に洗えると思っている。固形石鹸と歯ブラシを使って汚れを落としてぬるま湯でしっかりと流す。途中から面倒臭くなって全部ぬるま湯につけてざぶざぶ洗ってしまった。多分このキャップのツバはプラスチックじゃないのかなと思うので大丈夫だろう。脱水はタオルに挟んでぎゅーっとやってみた。陰干しして乾かしていい気持ち。きれいに洗えた思うけれどどうだろう。
離職票などの書類が待てど暮らせどやって来ない。ハローワークの方へ行ってみようと思っているけれどなかなか足が向かない。給付金がいくらになるとかもらえるとかもらえないとかほんとはもうどうでもいい。今のおだやかな暮らしを守りたい。でもやっておかないと後から面倒なことになったりするのでそれは避けたいから行くしかないかと自分を納得させてお昼を食べて準備をする。
元住人にクリスマス会のことも聞きたくて電話しながら準備。私は出かける準備をしたり何か作業をしながら電話をするのが好きだ。
クリスマス会は12月23日に元住人と絵の先生のゆうちゃんともうひとりの友人と4人で開催するということだった。しゃべっているうちにクリスマスだからチキンが食べたいということでチキン南蛮をつくるろうという話になったのだけれどなんだか笑えてしまった。クリスマスにチキン南蛮、派手さもなくて彼らしいとも思った。
上がりきらないテンションをなんとか持ち上げるべくお気に入りのバッグに書類を入れて出かける。
窓口では離職日もいつにしてもらえるか連絡が取れないのでどうしたらよいか相談したかったのだが、とにかく離職日が分からないと、離職票がないと、手続きできないとのこと。それでも前に進みたいのでその場合はどうしたらよいかを聞きたいのだけれど一向に話は前に進まない。堂々巡りの会話をしながらなんだか悲しいを通り越して虚しくなってきて涙がどんどん溢れてきてしまった。
ハンカチで溢れた涙を静かにおさえていると、急に窓口の方の態度が変わり、ティッシュを差し出してくれた。そしてなぜか話がどんどん前に進み始めたので驚いてしまった。演技でもなんでも泣いた方がいいんだなと思ってしまう。基本的には知らない人がわるい、知らない人が損をする、そんな世の中なのだとしっかりと理解できた。
今日ももう何もする気になれなかったけれど、元住人にも相談して最終的に決めたゆうちゃんのクリスマスプレゼントを買って帰ろうと思ってひとつ前の駅で降りた。やっぱりcocoromisoという味噌をプレゼントにすることにした。ゆうちゃんが美味しいお味噌で何か作ろうと思ってくれたら嬉しいなと想像しながら買った。お店の方が素晴らしい笑みでプレゼント包装をした味噌を渡してくださって嬉しかった。素敵な買い物をしながらしょんぼりしてたらいかんなとわたしも笑顔を返してプレゼントの入った袋をぶんぶん振り回しながら小さくスキップで帰った。
黄昏時や哀愁が好きなわたしはすぐに不幸を求めたがる。心の底ではいつだってしあわせを求めているはずなのに不幸な自分に浸ってしまう。これじゃあいつまで経ってもほんとうにしあわせになんてなれないよなと思う。
アキ・カウリスマキ監督のように、さらば青春の光のように、すべてをユーモアと笑いに変えて戦っていかなくちゃ。そうでなければ誰もしあわせにできないし、自分もしあわせになれないのかもしれない。
今日は少々熱くなってしまった。まあいいか、と楽観的に考えることがわたしには必要だったのだった。
洗ってはいけない帽子を洗ってしまうくらい、なんとかなるさ、まあいいかと明日も楽に生きていこう。