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日記 2023.11.29(水)

空気は冷たいけれどよい天気。
冷え性もあって冬の冷たさ、寒さがすごくすごく苦手だった。でも近ごろ冬が大好きになってきている。寒さに備える工夫ができるようになってきたからかもしれない。冷えを除けば冬の景色、澄んだ空気はほかの季節にも勝る美しさと気持ちよさがある。

毛布とシーツを洗濯して床を拭く。昨日作ったお酢のスプレーの出番だ。シュッシュと床に吹きかけて拭いていく。お酢の香りは強いけれど吹き上がりのさっぱり感は水拭きよりもあるかもしれない。窓を開けずに床を拭いていたのだけれど、拭き終わるころには空気がすっかり入れ替わっている気がした。控えめに言って、最高のアイテムを手に入れたかもしれない。手に入れたというか、作った、か。ふたつ以上の使い道のあるものが大好きなわたしだが、このスプレーは万能すぎる。どうかステキなスプレー瓶に出会い、入れてあげたい。わたしはお酢が好きなので香りはそんなに気にならないけれど、せっかくあるのでベルガモットの精油を数滴たらしてみた。ハッカでもよかったかもしれない。次に作ったときはハッカの精油を入れてみよう。
毛布とシーツを干しがてら、窓をあけて風を通す。床がツヤツヤして見える。見ていてなんとも気持ちがよくて家の中で深呼吸したくなった。

太白ごま油340g 710円だった。

昨日の風呂上がり、買ってきた太白ごま油を全身にぬってみた。べたべたもせずすーっとだまって肌に入っていく感覚。肌が落ち着くようなオイルだと思った。顔を洗って朝もつけてみる。この時期は化粧をする頃には肌が乾燥し始めているのが悩みだったが化粧をのせてもしっとりとしている。一体どういうことなのだろう。調べると、太白ごま油には血行を促進し、体を温めてくれる効果があって、粒子は細かく、ほかのオイルより吸収されやすいと書いてある。オイルが肌に入っていかない、そんな感覚を味わったことがあるので納得した。肌の色みも明るくなった気もする。基本設定がネガティブなわたしはこの『気がする』を大事にしてみたい。鏡を見るのが少し楽しい。今日もファンデーションなしでいってみようと思う。
シンプルな化粧品に変えることは、きれいになることを諦めるということではない、とわたしは思っている。むしろきれいになるために、ごちゃごちゃとした化粧品たちを整えているところなのだ。シミやコンプレックスをさらけ出して生きていくことはわたしにとっては楽しいことではないのでノーメイクにするつもりはないけれど、シンプルな材料できれいになってみたいと思う。

どうしても気になるので国分寺の量り売りのお店にもう一度行ってみることにした。営業はあと2日、今日の営業はされていることを確認した。隣にあるカフェでご飯も食べてみたいと思い、お昼は食べずに出発した。
カフェの中の一角に量り売りのお店はある。広々としたカフェで、まずは腹ごしらえをしよう。外でご飯を食べるのは久しぶり。悩んで一度食べてみたかったファラフェルの玄米ピタパンサンドにしてみた。ファラフェルはひよこ豆をつぶして香辛料と混ぜて揚げた中東の料理だそう。外側がカリッとして噛めば噛むほどやさしい味わい。ひよこ豆はやっぱり美味しいな。スパイスも入って好きな雰囲気だった。ピタパンも初めて食べたけど、普通のパンのような重さが感じられずご飯感覚で食べられた。付け合わせの紫玉ねぎのマリネやレタス、野菜の塩麹グリルを一緒にお箸でポケットみたいなピタパンに詰めて、豆乳チーズソースも付けて食べる。動作も楽しくて大満足だった。にんじんとビーツ、ココナッツミルクのスープも美味しかった。にんじんの皮の味がしてほっとした。

量り売りのお店。nue by Totoyaさんの店内。


食後に量り売りのお店へ。商品は少なくなっているとのことだったけれどハーブティーや米ぬか洗顔、小麦粉やドライフルーツなどさまざまなものが瓶に入っている。お店の真ん中に計りとシールが置かれていて始めに容器の重さを計ってシールを貼り、品物を詰めてレジへ持っていくようだった。初めてのわたしは、慣れた手つきで買って行く方々を見ているのが面白かった。おなじみのお客さんが多いようで明日までの営業を惜しんでたくさんお話をされていた。わたしは量り売りの購入は尻込みしてしまって断念。今回はスターターキットを揃えることにした。オーガニックコットンのベジバッグは薄く中身がうっすら透けて見えるのがすごくいいと思い、サイズ違いで3種類買ってみた。ステンレスのストローもチャレンジしてみたかったので専用ブラシと一緒に買った。それからデポジットの瓶とメッシュのお買い物バッグ。瓶もメッシュも、中身が見えるので大好きだ。メッシュバッグは家にひとつあるけれど使いにくい。ロングハンドルで使い勝手が良さそうなものを買ってみた。

量り売りのお店で買ったもの。お店にあったじょうごが可愛くて売っているところを教えてもらって帰りに買った。



ジップロックやプラスチックタッパーは中身がきちんと見えるところが気に入っていた。プラスチックに求めたものを捨てるのはなかなか簡単ではないが、今日買ったベジバッグは薄くて軽くてかわいくて中身がうっすら見える。プラスチックでなくてもよいのでは、という提案をわたしにくれたのだった。選択肢を増やすという形でプラスチックと向き合えたら、一番気持ちがいい選択ができるかもしれない。
量り売りだけだと急いでいると買いにくいという人もいるので代官山の店舗の方では予め瓶に入れた状態での販売もしているそう。瓶はデポジット式なので後日返却して瓶代を戻してもらうこともできるし返却しなくてもいい。量り売りを楽しむために来る人、瓶に入ったものをさっと買っていきたい人、選択肢がいろいろとあっていいと思った。
京都のお店の方ではカフェも併設されているため採れたての野菜などもたくさん扱っているという。野菜などは売れ残ってもカフェの方で加工して提供できるので、より循環型の店舗なのだそうだ。お会計をしながらお店の方にいろいろと話を聞いて勉強になった。改めて面白い店だなと思って、自分だったらどういうふうに循環させるかななどと考えながら帰った。

自分の身の回りをひとつずつ見直して整えていく。そうすることで自分がくっきり見えてきた。

鏡を見るのが大嫌いだったわたしが、少しずつ鏡をみることができるようになったのも、自分を許し、認め、ここからよりよい場所へ向かっていこうという意思の現れなのかもしれない。

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