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日記 2024.8.28(水) 周りの人を信頼し、お願いすること。

6時前に目が覚める。早寝すると早起きできる。当たり前のことだけどできるようになってきたのはここ数ヶ月のこと。仕事をしていた時は家に帰るのが遅くて眠るのはいつも日が変わって1時、2時だった。今思うとかなり無理をしていたのだと思うけれど、やりたいこと、試してみたいことがたくさんあり過ぎたというのもある。わたしは仕事をするのが好きだ。特にひとりで黙々と作業をするのが大好き。自分のことになるとなまけるのが大好きだし、面倒くさがり屋だし、自発的にやろうとするととりかかるまでに時間がかかったりするけれど、人と一緒だと途端にスイッチが入ってどんどん動き回ってしまう。みんなが苦手とすることが大好きで、つい調子にのってやり過ぎてしまう。この三ヶ月間の学校は、そういった自分のクセと向き合う意味でもいい時間になったと思う。

さあ、起き上がる。グループ発表については昨日の夜寝る前に要点だけまとめておいた。iPadのフリーボードというアプリを使ってポイントとなることばを付箋で並べた。ペリッと剥がしてなんとなくグループに分けておくだけでも頭の中がすっきりとした。視覚的に整理しやすいこのやり方はわたしには合っているかもしれない。これからたくさんの情報を整理する時に使ってみたいと思った。

明日から雨の予報になっているので洗濯をする。洗濯機を回して顔を洗いお化粧をする。いつものように、流れるように。今日はちょっと顔ががさがさしているかんじ。大好きな野菜が足りないのかもしれない。

お弁当のおかず、今日はスクランブルエッグと伏見甘長の味噌炒めをメインにして入れよう。弱火で焼いた甘長とうがらしに玄米味噌、みりん、きび砂糖を混ぜておいたタレを絡ませ炒める。タレだけ舐めてみるとちょっと甘いかなと感じたが、甘長とうがらしにからませるとちょうど良くなった。美味しい。ザワークラウト、残りわずかの紅しょうが、らっきょうも入れる。洗濯物も干したしささ、今日も早めに学校へ行くぞ。

いつものように教室へは一番に到着。昨日気づいた修正点を直しつつ、発表の資料など整理する。まだ少しやることが残っている。発表で緊張しないようにとクラスの方がおまじないをかけてくださった。わたしは女優、明日は本番だと思って堂々と演じればいいと言ってくださった。ちょっと面白い励ましにほっと和む。ほかのことをやっていたら結局、発表原稿は間に合わず。リハーサルは行き当たりばったりでいくしかない。

昨日グループの方とPowerPointで作成した資料をみながら発表する。一か八かなんとか伝えようともがき、8分の待ち時間だいたいぴったりで終えることができた。原稿なしで8分もしゃべることができたこと、ちょっと自信になった。本番はやっぱり緊張するのだろうが、ある程度しゃべる内容を用意して、気心知れたクラスの皆さんを前で話すのだからそんなにこわいことではないかもしれない。ひとつ経験していろんなことが分かってくる。面白いな。前に出てしゃべること、少し楽しみになってきた。

発表の後は修正などの時間。わたしたちは発表の準備と修正と、二手に分かれて準備を進める。わたしは発表の原稿を考えることにしたのだが、わたしが担当した別なところに修正点が出てしまった。原稿が終わった後でやろうと思っていると手の空いているグループの方がわたしがやりますよと声をかけてくださった。わたしの担当したところなので自分で修正した方がいいかなと思ったのだけれど、原稿を考えているわたしはいまは手が離せない。一度断ってしまったがもう一度、やっぱりやりますよと言ってくださったのでお願いすることにした。

わたしはひとにお願いすることがちょっと苦手だ。グループの中でどんどん自分がやりたいですということはできても、すみません、助けてくださいと言うのがなかなかできない。これまでの仕事でも何度もそういう場面があった。その都度自分が無理をしてしまっていた。わたしはタフで体力があるので時間をかければできてしまっていたけれど、こういうところ、わたしまだ素直じゃないんだなと気づく。

お願いした方はわたしの作成したデータを元にさくさくと修正してくださった。しかもわたしにはないアイデアを加えてくださり最終的にすごくすごくいいものが出来上がった。自分の作ったものに手を加えられること、わたしは全然いやじゃないんだということにも気づく。人の手が加わることで生まれる新しさにむしろわたしはわくわくしていた。わたしはわたしの作ったものをたたき台にして、いろんな人の手が加わっていく工程が好きなんだと気づく。なーんだ、もっと早くお願いすればよかった。人にお願いすること、助けてほしいと人に言えるようになること、自分も信頼される人になり、わたしももっと周りの人を信頼して任せてみたい、そう思った。

嬉しいから発表の原稿は思った以上に順調に進み、お昼ご飯は久しぶりにリラックスして食べることができた。周りの皆さんも終盤に差し掛かりリラックスした雰囲気で教室はにぎやか。わたしは久しぶりにイヤホンを耳に突っ込み寺尾紗穂さんの歌を聴きながら休憩時間を過ごした。わたしの時間が少しずつ戻ってきている。わくわくとさみしさと両方ある。

わたしたちのグループは、今日は最後の最後まで粘って修正を続けた。居残り時間ギリギリまで残っていたグループはわたしたちだけだった。今日の最後にもちょっとした修正箇所が見つかったのだが、もうみんなで笑ってここまでよくやったよ、なんて言い合うことができた。本当にいいグループ制作となったなとしみじみ思う。
思わず、皆さんともうお別れなんてさみしい、大好きになってしまったのに、とつぶやいてしまった。わたしはまだ何にも皆さんのこと知らない。知りたい。明日の発表が終わったら、リラックスしていろいろと話をしてみたいなと思う。

すっきりとした気分で学校を出る。グループ制作はコンペのような形になっていて、採用されれば実際の企業で作品が使用される。せっかくやるなら絶対に採用されたいという気持ちで取り組んだけれど、できることはやったんだしわたしは実は結果はどうでもいい。
わたしは負けず嫌いなところはあるかと思うけれど、それは自分との向き合い方であって、人と競うことにはまったく興味が持てない。どうしても勝ちたいみたいな強い気持ちがわたしにはない。なので勝負ごとは気持ちでいつも負ける。わざと負けることもある。時々プライドが変に邪魔をすることがあるのでややこしいのだが。

プライドが邪魔をして周囲を受け入れられない。これまでのわたしはそんな感じだったのかもしれない。勝手にプライドを持って勝手に孤立していく。一匹狼でいくことがわたしの姿だと思っていた。
でもいまはそんなふうには思わない。まだプライドが邪魔をして素直になれない時もあるけれど、わたしはわたしのいまの気持ちを素直に感じ取ることができるようになってきている。そして、この三ヶ月間の間に、自分の素直な気持ちをことばにして外に出していくことを覚えた。いまなら目の前の人と素直に、なんでもうまくやっていこうとすることができると感じる。

原稿を作りながらPowerPointで作成した発表資料にも修正点が見つかった。今度は素直に、グループの方にお願いしてみる。快く引き受けてくださった。わたしはなんだか心強くてほっとして、体の力がぬけた。
そうだ、今回は元住人にわたしの作ったものを見てもらって意見をもらったことを思い出す。わたしはもうすでにいろんな人に助けてもらってここまできているんだ。彼にも出来上がった作品を見せて、ありがとうを伝えよう。

一日の中でもわたしはぐんと成長できている。それはきっと、わたしがわたしの行動ひとつひとつの意味をはっきりとわかっていて、それを素直にことばにできているからだと思う。

周りの人を信頼し、お願いすること。助けてほしいと素直にいうこと。これから少しずつ実践をかさねていきたい。

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