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日記 2024.1.1(月) 弟夫婦が来る/巻き寿司の思い出/台所に集まる/早めに寝る

昨日の夜は遅くまで料理の準備をしていた。大体の目処が経ったところで寝たのが2時だった。
今朝も8時には起きて準備をする。弟夫婦が新年の挨拶に来るということになっている。

眠たい目を擦りながらひとまず朝ごはん。昨日の残りの蕎麦をゆず風味に少しアレンジしてささっと食べた。昨日のうちに少し料理の準備を進めておいたので焦らずにいられる。まずはご飯を炊いて巻き寿司をしなくては。朝ごはんの準備のあとは昨日仕込んでおいたものたちを出していく。昨日作った調味液に漬けておいたなまこに大根おろしを加える。数の子は買ってきたものを出す。器に盛り付けテーブルに並べていく。すぐにできるものたちはどんどんと並べていこう。

毎年正月にはいつの頃からか巻き寿司を作る担当となっていた。ここ何年かは作っていないけれどできるかなと心配だったけれど、ストーブの上で海苔を炙ってまきすにのせると、すっと感覚が戻ったような気がしてきた。1番奥にはご飯を敷き詰めないようにする。真ん中に具材を配置するため少しご飯を置いたところをくぼませる。考えなくてもカラダが勝手にそうせよと指示してきた。
そういえばいつも巻き加減がゆるくなってしまっていたなと思い出して手前からぎゅっとしっかり巻いていく。この作業が楽しい。海苔の接続面を下にして並べるとあっという間に出来上がり。

うちの実家では、じいちゃんばあちゃんがいた頃からみんな巻き寿司が大好き。事あるごとに巻き寿司を作っていた。みんなが大好きなものを作るのは楽しい。わたしは巻き寿司は作る専門で食べるのはそんなに好きではないのだけれど。

お母さんが刺身のつまを用意してブリの半身を取り出したところで弟夫婦がやってきた。お料理は刺身とブリのお汁、牛肉とごぼうの甘辛煮が残っていた。

弟夫婦は仏壇にお参りをして台所にみんながそろった。釣りが趣味の弟に、待ってましたとばかりに刺身を任せるお母さん。調子よくのせ上手のお母さんがかわいい。普段から自分で釣った魚を捌く弟だけれど、ブリはさばいたことがないという。脂がのったブリはすべって包丁が入りにくいという。その間にわたしは弟の妻であり義理の妹になるさきさんに巻き寿司をカットしてもらったり、細々としたことを進めていった。みんなで台所に立つのが楽しい。去年は初めての食事会で客間でよそよそし過ぎるおもてなしだったけれど、今年は普段を過ごす場所である台所で集まっている。

ブリやタコ、甘エビの刺身を大皿に盛り付け、ブリを入れたお汁の味も弟がまとめてくれた。かまぼこに切り込みを入れていくらを挟んでお汁を飾るのは弟夫婦にやってもらった。へぇ、こうやるんだと弟が言う。うちのお正月のお雑煮でも定番の方法で懐かしいと返ってくるかと思ったが、もう何年もうちでお正月を過ごしていない弟には初めてのことだったようだった。

さあ食べよう。田舎っぽい、素朴なおせち料理が並んだ。巻き寿司美味しいと弟。美味しかったかどうかは分からないけれど、さきさんも少しずつ並んだものを食べてくれていた。
みんなで固まっておしゃべりする。食べ物の話や小さい頃の話、明日の弟の同窓会の話といろんな話をした。弟夫婦は少し似たもの同士の2人のようだ。夫婦の雰囲気が少しだけ見えてくる。
2人が帰った後お母さんが、さきさんがだんだんとしゃべってくれるようになったよね、と嬉しそうに言っていた。弟にも初めての経験をさせられたとお母さんは大満足だったようだ。お料理は間に合わなかったけれど、結果的にそれもよかったと思う。料理を完成させながら、家族みんなでチカラを合わせていけそうな気がした。

弟夫婦は食事をして2時間でさっと帰っていったけれど、台所にはほっこりあったかな空気が残っていた。しあわせだな、そんな気持ちで片付けをする。お母さんはやり切った感じで座っていた。今日は早く寝ようね。

大体の片付けを終えるとわたしもほっとした。しまった、お父さんにみんなでテレビ電話をしようと思っていたのに忘れていた。
ごめんねの気持ちでみんなで撮った集合写真を送る。

たくさん残った料理たち。夕飯の準備をする必要はなしで楽ちんだ。
夕方お父さんに荷物を届けて電話をしてみた。メッセージは送っていたけれど改めてあけましておめでとうを伝えて、来年こそはみんなで揃って宴会しようと伝える。来年みんなで集まる姿を想像して楽しい。

弟が捌いてくれたブリのカマの部分、焼いたら美味しいよと教えてくれたので焼いてみる。ぷるぷるで美味しい。お昼の残りも少しずつ食べる。2人で食べるには多すぎる量の料理たち。数日は何も料理する必要がなさそうだ。チカラを合わせてやり切ったねと今日はほんもののビールで乾杯。もう眠たくなってきた。

明日の朝はお雑煮にしようということにして夕飯の片付けをしながら早めにお風呂に入り22時には布団に入る。満足したお母さんは2秒で寝た。わたしは少しだけ今日の出来事を思い出してから寝ようと思う。


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