日記 2024.2.9(金) 穀物コーヒーの味/どんどん動ける/クッションを作る/さよなら自転車/びわの葉採取/実家からの定期便
8時過ぎ目が覚める。やりたいこと、やることいっぱいだ。ひとつひとつやっていこう。
ひとまず洗濯機を回す。出かける日が少ないと洗濯物が少ない。シーツ代わりのガーゼケットも一緒に洗えて嬉しい。
今日は化粧をしておく。うっすらでも日焼け止めとファンデーションを塗っておくとやっぱり違うようだ。昨日はスキンケアのみの顔で夕方買い出しに出たけれどなかなかいただけないかんじでお店の鏡に映った自分にげんなりした。
朝ごはん代わりに昨日作ったクッキーを食べる。クッキーに入れたきなこ、元々入っていたビニールの味が染み付いているのが少し気になる。小さいころから容器や袋のにおいが食品にうつるのがすごく気になるタイプだった。クッキーだとどうしてもにおいが、目立ってしまうのかな。どうしたものか。豆乳に入れて飲むことにするかな。
穀物コーヒーは気軽ですごく気に入っている。さらさらのパウダーは水でもとけるようで夏場は水に溶かせばアイスコーヒーにもなる。アイスクリームにかけてもとけるし使い勝手もよい。カフェインを取らないことの効果は今のところよく分からないけれど、やっぱりコーヒーや紅茶、カフェインがあるものがいいとはなっていない。
コーヒー豆ではないものからコーヒー風味を作り出すって面白い。後味がものすごくすっきりで、コーヒーの苦味や酸味が口の中に残るあの感じはまったくないのがいい。飲んでる途中に、あれお茶を飲んでるんだったっけ、コーヒーだっけと混乱するのも面白い。牛乳や豆乳ともばっちりよく合い本当に不思議な飲み物だと思う。これはお父さんとお母さんにも教えたいな。
洗濯物を干す。どこかの部屋のテレビの音がかすかに心地よい程度に聞こえる。床を雑巾でざっと拭いてほこりをとり、すっきり。出窓に干していた瓶や容器を片付けたり、洗って干しておいたものも片付けていく。淡々としたこういう作業を段取りよく進めるのが好きだ。
お昼までまだ時間があるのでゆっくりしようかと思いながらも今日はどんどん動けてしまう。フリマサイトの出品をしておく。今日は読み終わった本を出品する。本もどんどん手放していきたいな、押入れのボックスに詰め込まれたたくさんの本を見ながら思った。
お昼ごはんは昨日のカレーの残りでカレーそば。カレーの味が濃かったので水で薄めて茹でたそばにかけて食べた。そばの茹で加減がばっちりでコシがあって美味しかった。大好きなYouTubeの番組を観ながらほっとひと息いれる。次々動画をみてしまいそうなのでむくっと立ち上がり絵を描く。新しい絵を描き始める時が1番楽しい。今回は端っこから丁寧に描いていくことにした。描き方もちょっと変えてみる。パステルを指で伸ばしぼんやり色を塗り重ね、仕上げにしっかりと線を引いてみよう。紙の上が好きな色になるように塗り重ねるのが楽しい。指と手を使って描くのがわたしには相当合っている気がする。
押入れにずっと置いてある余ったわたが気になっていて、なにか作ろうと考えていた。わたしは枕を使わないしクッションもない。近ごろ寝転がって本を読む時にちょうどいいものがなくて無意識のうちにクマたちを集めてアゴを置いてしまっている。これはいかがなものか。
お昼寝用にクッションを作ることにした。クッションカバー用に良さそうな生地もある。あとはわたを入れたクッション本体の生地をどうするかなのだが、薄手の良さそうな余り布がない。じっと考えて使っていない手ぬぐいはどうだろうかとひらめいた。半分に折ったら小さめのよいサイズ感のクッションができそうだ。わたの量からして2つ作れそうなのでちょうど使っていなかった般若心経が絵で表されている手ぬぐいと銀座たくみで買った民藝品柄の手ぬぐいを引っ張り出して縫うことにした。少々綿が少ないけれどころんと可愛いクッションができあがる。クッションカバー用の生地もカットしておく。ここで電池切れ。
床にウールの布を敷いて出来立てのクッションを抱いてうつ伏せになってみた。気持ちがいい。それにカバーなしでもちょっと可愛いじゃないか。満足してお昼寝に入ることができた。
お昼寝から起き洗濯物を取り込む。干すのが早かったのもあり今日は洗濯物がよく乾いていた。取り込みながら洗濯物を畳み戻していく。干し野菜たちも取り込もうと触ってみるとカリカリになっている。もう完成ということで良さそうだ。スライス干し椎茸は入れ物に入れて、生姜は粉末にして瓶に入れておいた。生姜の強烈な香りに元気が出る。夕飯の準備。今夜はトマトとわかめのお味噌汁と豆腐とわずかに残ったキムチ、あとはレンコンをすって片栗粉と和えてごま油で焼こう。金曜日といえば銭湯のお楽しみが待っているのでそちらの準備もしておく。酒かすパックを洗顔代わりに持って行ってみよう。
まだちょっと夕飯まで時間もあるので明日に回そうと思っていた元住人に借りていた自転車の写真を撮ることにした。元住人も手放すと言いながらずるずると借りたままになっていた自転車。写真を撮ったら自分でフリマサイトに出品するというので撮影して送ることになっていたのだった。駐輪場から出してきてタオルで自転車を拭いていく。いろんなところに連れて行ってくれたなとなんだかしみじみする。わたしの小さな世界をぐっと広げてくれたこの自転車に愛着が湧いていたのだと初めて気づいた。夏の夕方、自転車を走らせて風を浴びるのは本当に気持ちよかったな。雨に打たれて自転車を押して傘をさして帰ったこともあった。無職になって電車代を気にするようになってから、行けるところは自転車で行こうと思えたら気が楽になった。ほんとうにわたしの行動範囲を広げてくれたこの自転車に感謝したい。そんな気持ちで丁寧に、労うように拭いていく。
写真を撮り終え部屋に戻ろうとした時に大家さんが家に戻って来られた。すかさずこんにちはと声をかける。我がアパートの駐輪場に2本のびわの木があるのだ。
あのう、もしよかったらこのびわの葉っぱを少し分けていただけませんでしょうか。大家さんは最初は何事かと構えた様子でいらっしゃったが、なんだそんなことかと、いくらでもどうぞと言ってくださった。やったあ。自然療法の本を読んで度々出てくるびわの葉。これをぜひ一度作ってみたかったのだ。とにかく万能なこのびわの葉エキス、化粧水にしたり傷やかゆみ、肩こりなんかにもよく効くらしい。小分けにしてスプレーでお守り代わりに持ち歩いてみたい。
さっそくバットを抱えて葉っぱを取りにいく。びわの葉はしっかりとした厚みで力強く、少々引っ張っても木から取れない。さらっときれいな葉っぱよりもゴワゴワのツヤツヤがいいらしいので選びながら取っていく。いくらでもどうぞの言葉に甘え、枝を引き寄せながらこんもりと取らせていただいた。木のまわりを掃除して部屋に戻る。
洗って乾かすところまでやっておきたかったので一枚一枚汚れを落としてしっかり洗っていく。不思議なのがサラッときれいな葉っぱはほとんど虫にも食われず傷もないのだが、ゴワゴワのツヤツヤの葉は傷が多い。もしかして虫や鳥たちもびわの葉エキスで養生しているのかも。そしてよく効く葉を分かって見分けているのではないだろうか。確かにびわの木のある駐輪場にはいつもやたらと鳥たちの痕跡があるのだ。体調を整えるために鳥や虫たちがこの木に集まってきているかもしれないと思うとなんだか楽しくなる。わたしにも少し、分けてね。
葉っぱを一枚一枚洗うのはなかなか体力のいる仕事だった。出来上がったエキスのことを思えば出来ること。お母さんは実家の近くでびわの木は見たことないと言っていたけれど、お父さんに聞いてみたら近所にあると言う。それならばぜひやってみてと誘っておいた。いまのこの時期がびわの葉を採取するには最適なのだそうだ。
今日はめずらしくやろうと思っていたことのほとんどができてしまった。さすがに夕飯を作って食べたらもう動けない。レンコンのおやきも作らなかった。そんなところに実家から荷物が届く。無職になって実家に帰り漬けたらっきょうと梅干しも入っていた。味噌が2種類、高菜の漬け物、梅干し、今回の定期便は手作りのものがメインでものすごく心強い。荷物を仕分けると食料がほくほくになった。
今日は銭湯もやめにして休もう。いつもの我が家のお風呂に入る。お米を研いで、布団に入った。
盛りだくさんの1日だったな。満足感と充実感を味わいながら早めに眠るとしよう。