日記 2024.9.2(月) すこし贅沢なくらいに。
どうやら今日から新学期。朝から晴れ。わたしも新学期気分にあやかり7時に起きる。
洗濯物がもりもりで2回に分けて洗濯することにした。雨に濡れたりしたトートバッグも洗っておきたいし、タオルも熱湯で消毒してから洗う。エアコンを除湿に設定して床を雑巾掛けしていく。膝をついて床を拭くことがすごく好きだ。膝にはあんまり良くないかもしれないが、すっごく気持ちのいい行為であると思う。狭い部屋なのですぐ拭き終わるのもいい。
今日は元住人に頼まれていた消しゴムハンコを進めたいと思った。図書館で作業をしようと準備する。朝ごはんにバナナを食べて、番茶を淹れる。梅生番茶(紅しょうがはなくなったので紅しょうがの汁を入れた)も作って飲む。あー、しあわせ。梅生番茶を飲むたびに腹の底からしあわせを感じる。元気が出た。
10時ごろ家を出て図書館へ向かう。途中のコンビニで消しゴムハンコ用の下絵を印刷し、スタバでノンカフェインのアイスコーヒーを買い、郵便局で振り込みの確認をしながら向かう。陽射しが強くて日傘をさすが今日は風が強くて何度も傘がひっくり返った。首の後ろが暑い。風が秋を少しずつ運んでいるような気がする。
図書館に着いてさっそく作業に入る。トレーシングペーパーに下絵をうつしとっていく。鉛筆を削ってきたけれど、線が細くてシャープペンシルに持ち替えた。しっかりと濃い線でうつしとらないといけないので手に力が入ってしまう。だんだん手が痛くなってきた。図書館の机と椅子のバランスだと作業をするには首が凝る。それでも音楽を聴きながらすべてうつしとることができた。ふぅ。
お昼過ぎ、こだわりの八百屋さんへ寄って帰ろう。大根とカレー風味のサバの缶詰を買った。お魚が食べたい気分。欲しい本があったのでブックオフにも寄ってみる。お目当ての本はなくて残念なまままっすぐ家に向かって帰ってきた。
お昼ご飯は焼き米と決めていた。お茶碗に焼き米をセットしておいたので番茶を温めて注いで10分待つ。モロヘイヤには紅しょうがを漬けていた汁と黒ごまを混ぜて梅酢和えみたいに、昨日の残りのお味噌汁を温める。カレー風味のサバ缶も開けて半分食べる。豪華なお昼ご飯だな。
お昼寝をしていたら夕方になっていた。洗濯物を取り込んでいく。洗濯物はからっと乾いていた。フリマサイトへ出品するもの、トートバッグにはアイロンをかけておく。お気に入りのトートバッグは縫い目の部分が少しだけ裂けているのを見つけてしまった。被害が広がらぬように縫っておかねば。
迷ったけれど首が重いので銭湯へ行くことにした。洗濯物を片付けながら銭湯へ行く準備をする。大きめのハンドタオルと、シャンプーと、メイク落とし用のココナッツオイル、酵素液を持っていく。この間買った小分けボトルが役に立った。
夕方の少し涼しくなった時間に外に出た。気持ちがいい。途中の電線の上に、この間みた鳥がいた。今日もすっごく高いところに止まっているのでその姿をしっかりと確認することはできない。けれどいつも外を歩いていて見かける鳥とはちょっとなんだか違うのだ。スズメよりも一回り大きくて、羽がバサバサとしていて尻尾はやや長め。キーワードを入れて検索してみると、ツグミという鳥が出てきた。全体的にちょっと汚れたような姿だったし、もしかしたらこの子かもしれない。秋から冬にかけて見かける鳥なのだそう。近所で見かける鳥の種類が増えて嬉しい。また空を見上げながらツグミらしき鳥を探してみよう。
月曜日の18時頃の銭湯はすっごく空いていた。お風呂の中には常に10人くらいの人しかいない。それぞれのお風呂も広々と使えるし、自分のタイミングで温冷浴を楽しむことができた。やっぱり人が少ない銭湯もいいなと思う。
年配の方がカランで滑って転んでしまったので駆け寄る。お尻を打ったようだったけれど大丈夫だろうか。わたしを含め三人くらいで声をかけたけれど、その方はなんと整形外科の先生らしく、ちょっとやそっとじゃ驚かないのよなんてお茶目におっしゃっていた。自分で起き上がりたいという強い意志を感じ、声をかけ、掴まれるような背の高い椅子をそばに置いてみんなそれぞれお湯の中へ戻っていった。さりげなく見守り続ける。ゆっくりと、確実に、慎重に、彼女は起き上がることができた。相手の意思を尊重しつつも、ちゃんと声を掛け合える雰囲気がこの浴場にはある。銭湯の中での人間関係はいつも風通しがいい。わたしの不安や緊張も解けていく。
お湯の中では不安な気持ちや心配事がなくなっていくだけでなく、こうなりたい、こうしてみたいと思う気持ちも静かに湧き上がってくるような気がする。あたたかなお湯の中でしあわせいっぱいの気分を満喫すること、わたしにとってすごく大事なことだと感じる。
今日の温冷浴はたっぷり5セット楽しんだ。暑さが緩んできている今の時期から体の冷えに着目しておきたいと感じている。熱い番茶を飲む習慣はそのまま続け、首がこるとか、朝体が冷えているとか、ちょっとしたことを見逃さないで対処していきたい。今月は贅沢なくらい銭湯へ行ってあげようと思った。
風呂上がり、久しぶりに体重計に乗ると43.6kgだった。いつの間にか3kgくらい体重が減っている。夏場はこんなものなのか。いつも体重を測らないからよく分からない。実家で外飼いしていた猫のふーちゃんも夏場はすっごくスマートだったよなと思い出す。体が重いと動きも鈍るから、今の体重がちょうどいいと感じているけれど、すこし意識して食べる量を増やしてみてもいいかもしれない。
ずっとずっと気になっていたヨモギアイスを買って待合室で食べる。よもぎ餅よりもよもぎらしさを感じてすごく美味しかった。
寒くなってきたので外のベンチへ移動する。蚊もいない。銭湯の暖簾の間から漏れる光だけの明るさが心地よい。狭い路地を通っていく人、銭湯へ吸い込まれていく人、銭湯から出てくるパートナーを自転車で迎えにきた人。いろんな人が行き交う温かい通りにあるベンチ。銭湯帰りではなさそうなサラリーマンの方が缶ビール片手に道路に座ってお酒を飲んでいた。なんかちょっと気持ちがわかるな。
小さなやさしさに目が向くようになってきたら大丈夫。見つけた小さなしあわせをしっかりとことばにして大事にしていけばいいのだと思う。わたしはわたしを信頼している。信頼しているわたしと会話を続けよう。いまはまだしんどいけれど、少しずつ、前に進んでいるはずだ。