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日記 2024.10.15(火) 新たな扉が開く予感。

お母さんがお手洗いに起きたり、わたしもお手洗いに行きたくなったり、朝方携帯の音が鳴ったりして何度も目が覚めながら朝を迎える。今朝は7時くらいまで布団の中で過ごした。

よしっ、と起き上がり台所へ。お母さんは朝のウォーキングへ出ていてお父さんは起きてテレビを観ているようだった。いつも起きてすぐはお腹が空かないから、お化粧をしたり、洗濯物を干したりして過ごす。

今朝もお餅の朝ごはん。今日はお味噌汁の残りに煮たお餅を入れて食べる。焼いたお餅も良いけれど、やっぱり煮たお餅が好き。今日はひとり一個と1/3のお餅で朝からお腹いっぱい。お餅は美味しいな。今朝はリハビリがお休みなのでお父さんもゆっくり朝を過ごしている。法事を終えて気が抜けたというお父さんはちょっとまだゆっくり休めていないようだ。

最近庭にジョウビタキがよく来てくれる。スズメよりも少し大きく、濃い茶色が目立っている鳥。丸っこく可愛いシルエットが大好き。時々庭の水道の下、水が溜まっているところにやって来る。水瓶があったら水浴びしてくれるかもしれないと思いわたしは密かに水浴び場を作ってみたいと思っていて、お父さんに構想を話してみた。調べてみると小鳥の水浴び場は足が浸かるくらいの浅いものが良いそう。庭の深くて大きい水瓶には来てくれなさそうだから別に用意する必要がありそうだ。

今日は外にまとめてあるゴミをゴミステーションへ出しておきたいのと、お母さんの書斎のドアを拭きたい。ちょこちょこ掃除をしながらも、やってみたいことを始めよう、そう思いながら動いてみる。動きながら考える日。

栗の木の下、栗が落ちているかを確認するのが日課になっている。毎日見に行ってひとつでも栗を見つけるとすごく嬉しくなる。秋は宝石がいっぱい落ちている。栗の木は誰も手入れしていなくても毎年大きな実をつけてわたしたちを喜ばせてくれる。自然はどうしていつもこんなにやさしいのだろう。喜びをおしみなく分け与えてくれる。

お父さんが疲れている、とお母さんも気づいた様子。今日はゆっくり休めるように声をかけていきたいと思いつつもやりたいことがあるからついついお父さんを誘ってしまう。公民館へ行く用事があったので行ってから、アケビの蔓を探しに行こうとお父さんと軽トラックで出かけた。
この間アケビの実を採取した場所で蔓を取る。お父さんはこの辺りの山をよく知っているから、小さな頃にアケビを見たり取ったりした場所を回ってみてくれることになった。上へ登る蔓と三つ葉の葉を探しながら軽トラックで林道を進む。お父さんがこの辺りはどうだという場所をじーっとみるとアケビの蔓があるある。わたしひとりだと到底見つけられそうにないアケビのスポットが次々に見つかった。

アケビが育つ場所についてだんだんとわかってきた。蔓がある場所は適度に湿気もありそうな東向きの場所が多かった。朝日が当たる場所を探せばあるのかも、お父さんはいち早く気づいたようだった。

いくつかアケビの蔓を採取してお昼になったので家に戻った。身近な山にもちゃんとアケビはあった。山の歩き方、見方が変われば今まで見えなかったものが見えてくる。田舎は楽しい。

お昼ご飯はみぞれうどん。ゴーヤとトマトのわかめの酢の物、甘く煮た豆。暑かったので冷たいうどんが美味しい。ゴーヤの酢の物ははじめて作ったかもしれない。ゴーヤに塩をしてぎゅっと絞り、トマトとわかめと和えて酢の物にする。これがすっごく美味しくてびっくりした。

夕方、年金を下ろしたいお母さんとお父さんを乗せて町内をドライブ。今日はわたしが運転してみる。ここ10年くらいは実家に帰っても運転することがなくなっていたのですっかり運転の仕方も忘れてしまっている。お父さんが後ろから声をかけてくれるのでそれを頼りにのどかな道を運転してみる。銀行でお父さんとお母さんを待つ間に車庫入れをもう一度試してみたりするけれどやっぱり難しいな。
帰りにコンビニのコーヒーを買って車内で飲む。お母さんが時々やっているカーカフェをみんなでやってみたら想像以上に楽しかった。

家に帰ってお父さんは日課の散歩へ。わたしはアケビの蔓を処理していく。なかなかまっすぐな蔓は見つけられなかったけれど、細く理想のものも中にはあった。さてどんなカゴを編んでみようかな。
散歩から帰って来たお父さんが蔓を処理するわたしを見ながら、わしも作ってみると言いだし嬉しくなる。なんでもすぐに習得して自分のものにしてしまうお父さんを巻き込めば、きっとすてきな蔓のカゴができる。新しい扉が開きそうな予感がした。

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