旅行者の安心のために古民家ホテルは耐震性基準の開示を
本日の日本経済新聞に「木造住宅の耐震化なお途上 能登地震」という記事が掲載されました。記事には「被害拡大の一因と指摘されるのが木造住宅の低い耐震化率だ」とあります。
国土交通省の「住宅・建築物の耐震化について」によると2018年時点で、戸建て住宅の耐震化率は旧耐震基準では80%、新耐震基準では69%でした。旧耐震基準は「震度5強程度」の揺れに対して、家屋が倒壊・崩壊しないという基準、新耐震基準は「震度6強~7程度」の揺れでも家屋が倒壊・崩壊しないことを基準としています。
全国の空き家問題などから、古民家をホテルなど宿泊施設に転用する動きがあります。古民家ホテルは日本ならではの宿泊施設ということで外国人観光客にも人気があります。
そうした古民家ホテルの耐震性を調べてみました。しかし、私が調べた限り、耐震性のデータを様々な古民家ホテルのHPで見つけることはできませんでした。
私自身も古民家ホテルに宿泊したことがあります。地方観光の魅力向上と空き家問題の両方を解決する方策としてとても素晴らしい動きであると思います。しかし、耐震性の開示がないと安心して宿泊できないということも事実です。今回の震災を機に、古民家ホテルは耐震性の開示を行い、旅行者を安心させる必要があるのではないでしょうか。
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