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那須川天心VSジェーソン・モロニ―戦の予想と感想
那須川天心の今回の対戦相手は前WBO世界王者で現WBC、IBF世界ランキング第5位のジェーソン・モロニーです。チャンピオンクラスの実力者であり勝てば世界戦挑戦が見えてきます。
今までで最強の相手には間違いないですが、世間ではスピードの差で天心有利の予想が多いようです。
私も、天心のスピードとディフェンス(パンチをもらわない技術)を信じているので、同じ意見です。しかし、私は天心のもう一つの武器、「当て感」にも期待したいです。
今回の予想でも、「天心の判定勝ち」がほとんどで、「天心はスピードはあるがパンチ力はない」という意見が散見されます。私は、確かに天心はハードパンチャーではないですが、持ち前の「スピード」と「当て感」で十分KO勝が狙える選手だと思っています。
ボクシングの動きにも慣れてきていること、またモロニ―は距離をつめて打ち合いにくると思われることから、ぜひ強敵相手にKOを決めてもらいたいですね。
※試合終わったらこの後に感想を追記します。
試合見終わりましたので感想です。
結果は大方の予想通り、天心の判定勝利になりました。
ただ試合内容は予想外のことが何点かありました。
・いいパンチをもらってダウン寸前になる
パンチをもらわないことで定評のある天心ですが、今回はいいパンチをもらってダウン寸前になり、また鼻血も出しました。やはりチャンピオンクラスの選手と打ち合うと、天心といえどもパンチをもらうことがあるんですね。
・足を止めて打ち合う
作戦だったのか、試合の流れかはわかりませんが、天心にしては珍しく足を止めて打ち合う場面がありました。特に最終ラウンドでは明らかにモロニ―に打ち勝っていたので、いい経験、そして自信になったのではないでしょうか。(本人も言ってましたが)
・スピードで圧倒できなかった
予想では天心が足をつかって相手にクリーンヒットを許さず、ポイントを稼ぐような展開をイメージしていましたが、そうはさせてもらえなかったですね。
というか、モロニーは昨年まで世界チャンピオンだった選手なので、ちょっと過少評価していた部分があったかもしれません。モロニ―選手、大変失礼しました。
ともあれ、前世界チャンピオンに勝ったことでタイトルマッチが見えてきました。同時に課題も見つかったかと思います。
これは私が天心へ過度な期待をしていたというより、世界チャンピオンになるような選手は今までの相手とは違うということですね。
でも、打ち合ったり、トリッキーな動きをしたりと天心の試合はやはり面白いです。次回も楽しみですね。
その他の試合も簡単に感想だけ書きます。
・堤聖也VS比嘉大吾
予想通り打ち合いになり、9ラウンドには両者がダウンを奪い合うというエキサイティングな展開で、とてもいい試合でした。
結果はジャッジ3人ともドローと、これも面白かったですね。
堤は最後まで攻撃が止まらないので、私は一番対戦したくない相手です。
比嘉はYouTubeで畑山さんが言っていた「死に物狂いで(タイトル)を獲ってやる!!という部分が足りない」とおっしゃっていましたが、私もそんなふうに感じました。
・中谷潤人VSダビド・クエジェル
相手は無敗の強い選手ですが、やはり中谷は強いですね。
井上尚弥の独特の緊張感とはまた違った、安心して見ていられるような強さを感じます。
こんな試合を同じ日に見ることができるなんで今日は幸せな1日でした。
スポーツライター風の記事にしたかったので敬称略にしております。