見出し画像

【改訂版】INIとアンジュルムを好きになるともっと自分を好きになる

※こちらの記事は「ハロオタブログ Advent Calendar 2024」の12/23分の記事です。

知ってました?
INIってアンジュルムなんですよ。

嘘ではありません。
この記事を読み終えるころには、きっとあなたも分かるはず。

ににた(またの名をINI狂い)と申します。

これは、アイドルに偏見があったけれど、アンジュルムに出会うことでそれを払拭し、そしてアンジュルムを偏愛していた私が、今まで興味のなかった「ボーイズグループのINI」にハマったわけを語る記事です。

INIとアンジュルムには、驚くほどの共通点があるのです。

両グループの紹介は文末に詳しく書きますので、まずは本論に入ります。


自愛の精神

とはいえ、ご存じない方のために簡単にご説明を。
アンジュルムは

ハロープロジェクトに所属する女性アイドルグループ。元の名前はスマイレージで2014年に改名した。(INIと同じ系列事務所の、ME:Iの笠原桃奈さんがかつて所属していたグループ)

INI(アイエヌアイ)は

LAPONEエンタテイメントに所属するボーイズグループ。サバイバルオーディション番組「プロデュース101ジャパンシーズン2」通称日プ2を通じて結成された。

両グループの一番大きな相違点は、アンジュルムはメンバーの卒加入を繰り返して続いているグループで、INIはそうではないということです。
以下、私が「アンジュルム」と書くときは卒業したメンバー(アンジュルム・スマイレージ)を含む広義の「アンジュルム」を指します。


アンジュルムとINIには共通点が多すぎるほどありますが、今回は自愛に絞って語ります。
自愛とは「自分を愛する」ことですが、なかなかぴんときにくい言葉です。
実際に私もアンジュルムを好きになるまでは、実感として分からなかったものでした。

自愛ーアンジュルム編ー


2020年にアンジュルムは「SHAKA SHAKA TO LOVE」という曲を出しています。

この楽曲はオーラルビューティーケアブランド「オーラツー」(歯ブラシ)とのタイアップソングです。
毎日の面倒な歯磨き=自分磨きをルーティンというマジックでこなしていこうという楽曲で、
こちらのMVの一番の肝は、上國料萌衣さんのパート(動画の2:47~)

「自分を好きになって、いいんだよ!」
で、当時の自分は、雷に打たれたかのような衝撃を受けたのでした。

その理由を語るには、私のオタク遍歴を説明せねばなりません。(多方面に失礼な内容になりますが、未熟な過去の自分の考えですので、お許しいただければ…)

私はハロプロにハマるまでは、アイドルをほとんど知りませんでした。アイドルの楽曲は、流行っていれば知ってるくらいでした。ずっとCDを買っていたのは宇多田ヒカル、Mr.Childrenなどで、ライブに行ったことがあるのはミスチルくらいでした。

ハロプロを知るまで、日本のアイドルに対しては偏見しか持っておらず、異性にガチ恋営業したり、プロデューサーが書いた薄い恋愛の曲歌うくらいしか思っていませんでした。(ひどい)
それに、アイドル全般の衣装をはじめとしたファッションへの解像度が低く、わずかに知っているアイドルのそれは、自分好みではありませんでした。
自分の周りも、「アイドル?オタク?ださっ」と斬って捨てるような人間ばかりでしたし…(あまりにひどい)。

そんな自分ですが、コロナ禍に、ふと思い立ってYouTubeで松浦亜弥のMVを見ていたら、おすすめ機能でこぶしファクトリーの「辛夷の花」が流れてきたのが、ハロプロに本格的にハマるきっかけとなりました。

しかし、ハロプロとアンジュルムのとんでもない引力に惹かれる一方で、自分の中のギャップや、周囲の人間の偏見の眼差しに抗うなど、葛藤し続けていました。

これまでの人生で、周りの否定的な言葉をはねのけてまで自分の好きを貫いた経験などなかったからです。

それまでは「今の自分」がどうしても好きになれなくて、自分の好きという気持ちより、周りにどう思われるか認めてもらえるかの方が大きく、無理のある「理想の自分」に近づこうと努力して、心も体も全然健康ではありませんでした。

そんな時に出会ったアンジュルムのSHAKA SHAKA TO LOVEの
「自分を好きになっていいんだよ!」
の言葉。

私、ずっと自分を好きになりたかったんだ…。
好きになっていいんだ。
自分を好きになるってこんなにも幸せなんだ。
そうアンジュルムがきづかせてくれたのでした。

自分の本当の気持ちを大切にすくいあげて、「アンジュルムを好きだ」と言えるようになったことは、人生を変える大きな出来事でした。

さらに、2021年にはSHAKA SHAKA  #2LOVE カラフルライフ編が出ます。

2020年の曲のアレンジver,なのですが、またしても上國料萌衣さんのセリフ(動画3:26〜)

「どんな自分も色(ジブン)も好きになって、いいんだよ!」

理想の自分じゃないと、自分を認められなかった私ですが、アンジュルムは「どんな自分も好きになっていい」と言います。

これこそが自愛の肝心なところで、条件付きではない無償の愛を自分にも注ぐことが真の自愛なんだと思います。

「真の自愛」ができると、嘘ではなく本当に人生が楽しくなると実感しています。
生き方において大切なことを、アンジュルムはいつも教えてくれるのです。

自愛ーINI編ー

なんと(?)INIも、セルフケア商品(ひげ剃り)のタイアップをしているのです。

Schick FIRST TOKYOは「はじめてのシェービングに、やさしさを。」というように、初めてシェービングする若者に向けたブランドです。

デジタルリリースされたINIの「FIRST」は、Schick Japan 「Schick FIRST TOKYO」TVCMのタイアップソングです。

早い話が、アンジュルムもINIもセルフケアのタイアップ曲をだしているのです。
さらにそれだけではなく、歌詞にも共通点が。

Unlock yourself 解き放て 
もっと自分好きになれ
見たことない New me
その姿はBeauty

INI 「FIRST」の歌詞より抜粋

より分かりやすくするために英語部分を日本語にしてみると、「自分を解放して/解き放て/もっと自分好きになれ/見たことない新しい自分/その姿は美しい」

「もっと自分好きになれ」

!!!!!!??????

これって
「自分を好きになって、いいんだよ!」
じゃないですか!

自愛(セルフケア)の歌を、より多くの人へと届く広告のタイアップソングで、「自分を好きになれ」と日本のボーイズグループが歌うこと。
INIを知り、男性も自分をケアして、愛せるような世界があることに驚いてしまいました。
なぜ驚いたのか、疑問に思う方もいるかもしれませんので、またまた自分語りで説明させていただきます。

なぜINIの沼に足を踏み入れたのかー葛藤編ー

以前ポッドキャスト(*1)でお話させてもらった時に、「沼に本格的に沼るまでかなりの時間を要した」といったのですが、その理由をもう少し書きます。
この社会に暮らし、日々女性として生まれ育つことによる生きづらさや、理不尽に直面する中で、若干男性不信になっていたのだと思います。
アンジュルムを知ることで、アイドルに対する偏見はなくなりましたが、男性アイドルグループに対する気持ちはまた別の問題でした。

初めてアンジュルムを知った時、同じ女性が、しかも若い女性がこんなにかっこいいパフォーマンスをするんだ!アイドルがファンや社会に物申すんだ!
そう感動したことを覚えています。
自分の経験や社会の状況から、アンジュルムは女性アイドルだから、安心して好きになれているのかなという思いもありました。

上に書いたポッドキャストで、元アンジュルムの笠原桃奈さんきっかけでPRODUCE101JAPAN THE GIRLSを見て、予習で勧められたシーズン2を見て、INIを知ったという話をしました。けれど、ポッドキャストで話した理由と上記の理由があって、今一歩踏み出せずにいました。

踏み出したきっかけは許豊凡さんの愛読書を知ったことですが、上に書いたような理由から、まだまだ不安要素はあると感じ、およそ7か月の間、INI沼の周辺をうろうろと歩き回っていたのです。
しかし、またもやなんらかの抗い難い引力が働き(アンジュルムのオタク友達が一緒に盛り上がってくれたのも、間違いなく大きな理由)

いろいろ見てまわって、まず衝撃をうけたのが「INIフォルダ(通称イニフォル)」のこちらの回です。


見終わった私。

なんだ、アンジュルムと一緒じゃないか……」

なんだとは何だって感じですけど、
だって、アンジュルムのDVDマガジン(※2)と一緒なんですよ…。
自然で野生的でみんな全力ではしゃいでる。青春してる。プロの芸人さんのMCがあるわけでもないのに、おもしろすぎて見ながら腹抱えて笑い転げてしまう。

最も衝撃だったのは、チョコレートを作成し、好きなメンバーに送るシーンで、メンバーへ真剣に「愛を伝える」人が多いこと。

中にはネタでやってる人もいるかもしれないですが、「愛の言葉」を誰かが茶化したり誤魔化すことなく、真っ直ぐに伝え真っ直ぐに受け止める。

そんな様子を見ているだけで心が幸せいっぱいになる。

こんなのアンジュルムでしょ…

ちなみにバレンタインは毎年恒例行事で、毎回神回となります。

共通する「リップ」


INIは化粧品ブランド「&be」(※3)のアンバサダーをつとめており、今年7月にはコラボリップを発売しています。
商品会議の様子をぜひ見ていただきたいです。
普段メンバーがセルフケアについてどう考えているかが見て取れます。


一般的になってきたとはいえ、男性のスキンケアやメイクにはまだまだ賛否両論あります。

メンバーの藤牧京介(歌がすごくうまくて顔が好き)さんが、テレビ番組「千鳥の鬼レンチャン」に出た時のこと。
歌の合間に、藤牧さんがリップのお直しをするシーンが映ります。
千鳥大悟さんが「口紅引いとるんか?」「男やのに口紅ひいとる」と、いじる一幕があり、ハラハラしていたところ、
藤牧京介さんが
「(その発言)ちょっと古い」「一回メイクしてみてほしい」
とあのきらきらとした目で、至って通常通りのテンションで言っていたのがすごく印象的でした。

元野球少年で、かっこつけることが少し苦手で、INIに入らなければきっと、メンズメイクをしなかったかもしれない藤牧京介さん(したかもしれないけど)。
INIになることでメイクやセルフケアの良さを知り、目上の男性にそれをなんのてらいもなく勧める…。
ちなみに、この時藤牧京介さんは(メイクの話ではないけど)
「(大悟さんを)救いたいんです」と発言していて、INI世界を救うのか…とひとり感激していました。(アンジュルムも世界を救うので


アンジュルムにも有名な赤リップ事件があります。
元アンジュルムの笠原桃奈さんが、14歳の頃、赤いリップを塗ったところ「リップが濃い」とファンからの批判がありました。
ブログにて「もうリップは薄くします」と桃奈が書いたところ、当時のリーダー和田彩花さんが
「アイドルには良いとされる型があるわけではない。みんなが好きなリップを塗れるようになって欲しい。桃奈がまた赤いリップをつけてくれるようになれば。」
とファンに物申し、他のメンバーも髪を派手な色に染めたり、濃いリップを塗るなど全員で桃奈を守った、アンジュルムの象徴的事件です。

アンジュルムはリップを薄くせよという若い女の子に清純さを押し付ける価値観にNoを突きつけ、自分らしさを愛そうと言いました。
INIは既存の男性像の枠組みをぶっ壊して、リップを塗ることの楽しさを知ってほしいと言います。

INIってアンジュルムでしょ…。

INI=アンジュルム説を裏付ける証拠はまだあります。
メンバーの髙塚大夢さん、田島将吾さんが作詞に参加された
「Dirty Shoes Swag」の歌詞。

まずは自分自身を愛すること
じゃなきゃ誰だって愛せないからさ

INI Dirty Shoes Swagより

メンバーたちが自分自身を愛し、周りに愛を伝えることで、私たちもその愛を感じることができる。
だから、私はその愛を感知し、INIのことが気になったんだと思います。

普段はINIを信頼し、どんなコンテンツも心から楽しんでいる私ですが、現実世界では時に苦しい思いをしたり、傷つけられたり傷つけて落ちこむときもあります。
最悪な事件は絶えないし、私はINIを好きになって、幸せになっていいのかなと罪悪感を覚える時もあります。

しかし、愛や幸せは連鎖するものです。

世界がアンジュルムやINIのようになれば、世界は幸せになっていくのではないでしょうか?

だって、たとえグループを構成する性別が違っても、アンジュルムはINIなのだから。

もし、苦しい毎日を送っている人がいたら、アンジュルムを、そしてINIを好きになってくれたらいいなと思います。


(※1 午前3時の未明ラジオに出演し、INIについて語らせてもらいました。)

(※2 各グループのバラエティコンテンツ。素晴らしい内容ばかりだが、DVDを購入しないとみることは出来ない。)
(※3 ヘアメイクアップアーティストの河北裕介氏がプロデュースを手掛けるヘアメイク商品の人気ブランド。コラボリップは当日即売した。)

最後に・両グループの紹介

【アンジュルム(Angerme)】
愛称・アンジュ
2009年デビュー、2014年アンジュルムに改名
リーダー・上國料萌衣
現在のアンジュルムは9人で活動しています。また、OBの活動も盛んで、笠原桃奈さんも含め、この人って元アンジュルムなの?と驚くこともあるかもしれません。
楽曲はアンジュルムになってからはかっこいい、バチバチにキメる曲が多いです。

左から・松本わかな、後藤花、橋迫鈴、川名凜、上國料萌衣、伊勢鈴蘭、為永幸音、下井谷幸穂、平山遊季


【INI(アイエヌアイ)】
愛称・イニ
2021年デビュー
リーダー・木村征哉
プロデュース101ジャパンのシーズン2でデビュー。先輩にJO1、後輩にDXTEEN、系列の後輩にME:I、IS:SUEがいる。メンバーは11人。

後列左から・西洸人、松田迅、許豊凡、尾崎匠海、後藤威尊、木村征哉
前列左から・藤牧京介、田島将吾、池﨑理人、佐野雄大、髙塚大夢


以上、両グループとも愛してるににたa.k.a INI狂いでした。

いいなと思ったら応援しよう!