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TORIKKA いつのまにか1周年を迎えて

こんにちは、NINIの萌根です。
昨日の朝友人から大きなバルーン付きのお花が届いて、TORIKKAを、ひっそりプレオープンしたのが去年の9月21日だと気づきました!!!
日々奮闘してるTORIKKAチームのみんな、縁の下で支えてくれる京都チーム、大切なお客様たちやご近所さん、いつも応援してくれる友達、家族。たくさんの人に支えられてTORIKKAは無事1歳を迎えました。いつもありがとうございます。

もう1年、まだ1年。京都から離れた2拠点目、辺鄙な立地、1日1組の宿泊業、初めての飲食店。新しい挑戦と発見の日々でした。
改修工事が佳境となった2023年6月〜9月の4ヶ月間淡路島に住み、大変な現場を見てくれた愛乃とバトンタッチして、私が淡路島に住み始めたのが去年の9月始め頃。今ちょうど淡路島生活1年を経て感じていることをここに書き留めておこうと思います。

●淡路島,鳥飼浦の素晴らしさを改めて

まずはここ淡路島、鳥飼浦という場所の魅力。毎日毎日見ている海と空は1年経って今なお色褪せず、むしろ毎日新鮮な景色にはっとします。
友達の田んぼの田植えを手伝ったのがついこの間のようだけど、か弱かった苗がどこもふさふさに育ち、その稲穂が徐々に頭を垂らしたかと思えば、次々と刈り取られ、そして春に向けて玉ねぎの苗の準備がされつつある。1年を通して、生命の力強さと、人間が生きるための営みは本来こうなんだと気付かされます。
そして、ここに来て出会った人たち。みんないい空気が流れている。「淡路島は ”気” がいいから、いい人しか呼ばれない」そんな話を聞いたことがあります。こんな素晴らしい場所にたくさんの素敵なつながりと生業を得て、長く関わり続けられることにとても感謝しています。

季節によって夕日の落ちる場所も夕焼けの見え方も変わります

●複合施設運営の難しさ

ふたつめに、飲食店と宿泊業という2つの業態を持つ施設運営の難しさについて。
立ち上げ当初、宿泊と飲食、業態が2つあっても、シェフなどの専門職を除く全員がマルチポジションでどちらもに関わり、幅広い業務を体験しながら得意不得意を見つけスキルアップできるような体制を考えていました。しかし実際には、勤務形態の複雑さや各ポジションのクオリティを高めていく目的でもマルチポジションは現実的でなく、運営開始数ヶ月目からはそれぞれ飲食か宿泊どちらかのチームに所属する体制にシフト。
その結果、運営自体はスムーズに、よりクオリティ高く改善を続けながら回るようになった一方で、せっかく1施設に2業態あるという強みを生かす横通しのシナジー効果やチームとしてのイノベーションが起こりにくいと感じていることも事実です。

TORIKKA全体としてのブランディングを踏まえ、運営から一歩引いた俯瞰的な視点で、チーム同士の共通言語や落とし所を探り横断的なシナジー効果を生み出していくこと、これが次の課題と捉えています。なかなか難しい課題ですがこのような分野にご経験やノウハウがある方、ぜひお話お聞きしたいところです。

チームは総勢17人!

●施設としての伸びしろ

最後に、組織的課題はあるものの、現場運営についての団結や成長は素晴らしく、この場所で事業をやると決めたときに思い描いたお店づくりは着々と実現しています。来てくれるお客さんみなさんが、美味しい嬉しいって喜んでくれて本当に幸せだな〜。チーム一人一人が、それぞれ責任を持ってこの場所を日々育ててくれているおかげです。

淡路島や鳥飼エリアとしての魅力は前述したとおりですが、その市場的・業界的ポテンシャルだけでなく、TORIKKAとしてまだまだ伸びしろがありまくるなと感じています。お料理、メニュー構成、おもてなし、空間、演出、個別接客、ビーチの使い方、地域連携、イベント、アート。まだまだ不完全ではありますが、どこに行っても、TORIKKAが一番いいな〜と思ってしまうので。。
先週からは京都とつなげて定期的なマーケティングミーティングを開始。やれることって本当に山積みな気がして、立ちすくんで見上げると途方もない。でもこうやって振り返ると、みんなで歩いて来た道がちゃんとある。ゆっくりでもいいからひとつひとつ良くしていきたいなと思います。

さあTORIKKA 2年目!淡路島は久しぶりの雨。この雨で夏ももう終わりでしょうか。
今後ともTORIKKAと、チームTORIKKAをどうぞよろしくお願いします。