オンライン宿泊でもう一度見えてきた ”旅すること” の魅力
オンライン宿泊 第二回目も楽しく終了。
今回は仙台・東京・京都・和歌山・松山からのご宿泊。全国津々浦々から、ありがとうございました。とても楽しかった。
5月に”オンライン宿泊”なるものを知り、自分たちなりに実践してみて、見えてきたもの。それは、私たちの好きな”旅”ってどんなものだったっけ?という根本的なこと。
旅って、ただ寝泊まりだけじゃない。
NINI流オンライン宿泊の最大の特徴は、地域のお店や作り手さんと一緒になって、地域体験をまるごと届けること。これは企画段階からとても大事にしているコンセプト。
HOSTEL NINIROOMのデザインやインテリア、明るいスタッフや1階ラウンジのがちゃがちゃ感。それはもちろん体験してほしいけど、やっぱり旅って、ただ施設に泊まるだけじゃない。
そのまちの景色、美味しかった味、偶然の出会い、ふとした会話。楽しかった旅の思い出はいつも、そんな小さなワンシーンが積み重なって彩られている。オンラインでも同じように、このまちの空気感や、周辺での体験を感じてもらうにはどうすればいいんだろう。
チームでのそんな思考の中で生まれたのが#NINIのお泊まり宅急便 。事前にお届けするBOXに地域のあれこれを詰め込み、当日はその中身と連動して地域のお店に模擬来店できるような仕掛けを用意しました。
スタッフが実際にお店に行って、作り手さんからおすすめを聞いたり、店員さんとおしゃべりしたり。
手元に届くリアルと、画面越しのヴァーチャルが、どれだけゲストの旅の思い出のワンシーンになるのかはまだ未知数だけど。
翌朝の「おはよう」で ぐっと縮まる心の距離感
NINIのオンライン宿泊は、夜と、翌朝の2部制。
夜、楽しい時間を一緒に過ごして「じゃあ寝るね、おやすみ」って手を振ってから、朝にまた、まだ眠い顔を合わせて「おはよう〜」って言い合えるのがなんともいえず心地いい。なんなんだろうこの感じ。
遠く離れた別の場所で、昨日同じ時間を過ごした仲間と、お揃いのマグカップで、同じ味を味わっている。昨日会ったばかりの人たちが、まるで前から知っていたように、親しみをもって会話する朝の時間は、明らかにゲスト同士の距離を昨日よりぐっと縮めてる。
東京は雨だけど、仙台からの画面に差し込む明るい日差しで晴れ晴れとした気持ちになる。他のゲストの予定を聞いて、自分も今日はお出かけしようとうきうきする。
朝食を食べ終えたら、仲良くなったみんなに手を振って、またそれぞれの時間に帰っていく。”旅の出会い”って、そうそう、こうゆう感じだった。
初対面の人と一緒に1泊するなんて、大人になればもうあまり機会もないけど、それが気兼ねなく実現できるのがオンライン宿泊なのかも。これは私たちも気づいていなかった発見です。
オンライン宿泊について、そして「旅することは何が楽しいんだっけ」って、考えれば考えるほど、また旅に出たくなった。
さて、第三回は7月4日(土)-5日(日)。またいろんな人と一緒にお泊まりできるのが楽しみです。
夏至で新月の今日。NINIROOMの屋上からきれいな空。Photo by 其田 有輝也 :いつもありがとう