核燃料サイクルってなんだっけ?
おはようございます!ひろエネです。
今回は、エネルギーについての情報、意見を書いていきます。
突然ですが核燃料サイクルの一部に組み込まれている再処理工場が青森県にあることを知っていますか?
正直、他県から弘前大学に来た私は、知りませんでした...
この再処理工場が今年の5月13日に原子力規制委員会の審査に合格したらしいです。稼働はまだ先ですが、実質的に稼働するのはほぼ決まったということですね。
この話をするうえで、「核燃料サイクル」というものを知らなければいけません。私も、曖昧にしか理解してなかったので簡単にまとめてみました。
核燃料サイクルについて
ざっくり説明すると、まず、原子力発電をすると使用済み核燃料を処理して、また核燃料として原子力発電に使用するというものです。
核燃料サイクルも2種類あります。①高速炉サイクルと②プルサーマルサイクルです。
① 高速炉サイクル
これは、高速炉を使ったものです。「高速増殖炉もんじゅ」という名前を皆さんも聞いたことがあると思います。使用済み核燃料からMOX燃料用再処理工場でMOX(ウランとプルトニウムの混合物)燃料で効率よくエネルギーを取り出すというものです。
しかし、もんじゅが廃炉になったことやさまざまな問題があり、この高速炉サイクルはいまだ実現のめどが立っていません。
② プルサーマルサイクル
これは、MOX燃料で発電できる既存原子力発電所を使うものです。使用済み核燃料から再処理工場でウランとプルトニウムを取り出し、MOX燃料工場でMOX燃料にして、その燃料で発電するといったものです。
もし核燃料サイクルが実現すれば、資源の乏しい日本でも半永久的に原子力発電ができることでしょう。
しかし、高速炉サイクルでは、根幹であるはずの高速炉が廃炉になってしまいました。
また、プルサーマルサイクルでは、MOX燃料工場は審査中、MOX燃料で発電できる既存原子力発電所は、四機しかないなど、どちらもまだまだ実現は、難しそうです。
さて、再処理工場の話に戻しますが、再処理工場は、プルサーマルサイクルでの使用済み核燃料からウランとプルトニウムを取り出す、という役割があります。
安全審査を通過したといっても様々な問題があげられます。MOX燃料工場が審査中の今、稼働したところで、取り出した、ウランとプルトニウムはどうするのでしょうか。
そもそも、今まで24回稼働が延期されてきて、次は大丈夫なのでしょうか。
(ここからは大学生の一意見なので留意してお読みください)
ここまで、書かれた内容からお分かりいただけると思いますが、わたしは、核燃料サイクルに反対しています。
いや、そもそも原子力発電に反対です。だからと言って、すべて自然エネルギーに任せるのが現状として不可能なのはわかっています。
しかし、このまま原子力発電に任せてしまうと放射性物質が含まれた使用済み核燃料が出続け、処理できなくなるのは確実です。
そのために、核燃料サイクルが生まれたのかもしれませんが、いまだ、実現が不透明なものに頼っていいのでしょうか。
今一度、エネルギーについて考え直してみませんか?
参考文献 読売新聞5月13日号
よつばつうしん2016年12月号
(www.yotuba.gr.jp/y_tsushin/2016/1612/06.htm)
毎日新聞2017年7月18日号
(https://mainichi.jp/articles/20170719/k00/00m/040/148000c)
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