民謡流し
2004年夏、
新潟まつりの初日は、8日金曜の民謡流しだ。
民謡流しは新潟甚句という単純な踊りで、
会社や地域の団体などで参加する。
当日、会社を早めに出て、某ホテルに行き、
着付係の手で、揃いの浴衣に着替える。
先ずは腹ごしらえ、用意された食事会場に行き、
弁当を食べて、ビールと酒を飲む。
我社グループの参加は、80人程度と判明。
酒で勢いをつけて、いざ出発。
通りに出て、当社の山車と旗を先頭に、女性が前で、男性が後だ。
各社、各団体も、万代橋に向かって整列し、
やがて、民謡が流れて、一斉に踊りが始まる。
毎年同じ単純な踊りだから、直ぐに思い出し、調子に乗ってくる。
5,6歩進んで、2,3歩戻る繰り返しで、
少しずつ、万代橋に差し掛かる。
通りを往復して行きかうので、いろいろな団体とすれ違う。
伊勢丹や、ホテルオークラなどは
誰もが柔らかな表情で楽しそうに踊っているが、
北越製紙は、人数は多いが、表情が硬く、
楽しんでいるようには、見えない。
会社から強制されて参加しているかの如くだ。
途中、曲の合間に小休止があり、
その間は、山車から出された冷たいビールを飲む。
歩道には、見物人があふれている。
見るだけで、なにが、面白いのかとも思うのだが、
踊り手と言葉を交わす人も多く、知人、家族が多いようだ。
延々と2時間ほど踊って、万代橋を渡ったところで終了。
どう見ても、踊ってから飲むべきで、順序が逆だと言ったら、
では飲みなおそうとのことで、更に居酒屋に行き、
それなりにアルコールを追加して、帰宅。
後で聞くと、今年(2004年)踊り手は1万4千人で、
見物者は4万人だったとか。
因みに、今年(2022年)、新潟まつりは3年ぶりに開催されるが、
民謡流しは中止とのこと、
来年はコロナが収束して民謡流しが実施され、
新潟に足を運んで見物しようかと、今は妄想している。