【人形処分】人形供養と買取のメリット・デメリットをそれぞれ解説

松吉

2024年2月10日 02:23

この記事は人形供養と人形買取のメリット・デメリットを把握したい方が対象。

経験から言うと、人形供養も人形買取も一長一短です。ただし、結局のところは人形の処分のゴールをどう定めるかで、適切な方法を選ぶことができると思います。

両者の判断基準としては、以下を参考にしてみてください。

人形供養

人形の処分に罪悪感や抵抗感がある人
人形のお焚き上げを希望する人
神社やお寺に処分を任せたい人

買取

人形の処分に抵抗感がない人
人形を誰かに大切にしてもらいたい人
処分にくわえて収入（買取額）も得たい人

人形の処分方法に最適解はありません。
すべてはあなたが「最善」だと思った処分方法でOKです。

この記事では、人形供養と人形買取のメリット・デメリットについて詳しく紹介します。ぜひ人形処分のヒントにして頂ければ幸いです。

人形供養のメリット

人形供養には多くのメリットがあります。

①：人形の魂抜きができること
②：人形との思い出を整理できること
③：人形処分における罪悪感がないことなど

人形を捨てることや譲ることに対して、すこしでも抵抗感がある方は人形供養がおすすめです。

ここでは上記3つのメリットについて紹介します。

①：人形の魂抜きができる

日本には「ものには魂が宿る」という考えがあります。

人形はこの考えの影響をつよく受けている物のひとつで、長期にわたって共にした人形には魂が宿っていると考えられてきました。

私たち日本人は、人形の処分となると「しっかり供養しないとバチがあたる」という意識が根付いています。したがって、人形供養をもって処分する方は少なくありません。

人形供養は人形の魂を天に送れるだけでなく、敬意を示すことが可能です。そして、人形との絆をきちんと終わらせることができます。

②：人形との思い出を整理できる

人形供養は、人形との思い出を整理できる行為です。

人形と過ごした時間を振り返ることは、思い出を整理し新たなステージへと進むきっかけになります。

また、人形供養は人形に対して感謝の気持ちを込めることが可能。お焚き上げはいわば「人形のお葬式」と言っても過言ではありません。

③：人形処分における罪悪感がない

人形供養は人形を処分するときの罪悪感を軽減できます。

たとえば、これまで大切に使ってきた人形をゴミとして捨てるのは、精神的な負担を生む原因に。しかし、人形供養は魂抜きをしてもらえるので、処分における罪悪感から解放されます。

人形の処分ですこしでも罪悪感や抵抗感がある方は、迷わずに人形供養を選びましょう。

人形買取のメリット

人形買取のメリットは以下のとおりです。

①：ガラスケースや付属品も一緒に買取してもらえること
②：出張買取や宅配買取を利用すれば自宅から出る必要がないこと
③：高価買取が実現する可能性があること

人形供養は処分がスムーズかつ簡単で、現金化できる点が魅力です。

ここでは上記3つのメリットを紹介します。

①：ガラスケースや付属品も一緒に買取してもらえる

人形買取は人形本体だけでなく、ガラスケースや付属品なども一緒に買取してもらえます。

人形供養では本体以外のものは、別途処分しないといけないケースがほとんど。しかし人形買取では、人形を保管していたガラスケースや付属品が価値のあるものと判断されます。

つまり、人形買取を依頼すれば人形一式を処分できるだけでなく、買取額がアップする可能性があるわけです。

②：出張買取や宅配買取を利用すれば自宅から出る必要がない

人形買取に対応している業者は、以下のサービスに対応していることがあります。

①：自宅に訪問して査定してもらう「出張買取」
②：宅配キットを使って店舗に送る「宅配買取」

これらのサービスを利用すれば、自宅から出ることなく人形処分ができます。

そのメリットは計り知れず、時間や手間を省けるだけでなく、重い人形や大量の人形を処分するときに重宝すること間違いなしです。

③：高価買取が実現する可能性がある

人形買取では人形の種類や状態などによって、高価買取が実現する可能性があります。

特に市場価値のある人形に関しては、人形コレクターから絶大な人気をほこるので高額買取される可能性が高いです。

人形買取で実績のある業者が公表している相場は以下のとおり。

日本人形・・・20万円前後
有名作家がつくった人形・・・500万円前後
有名作家が作ったフランス人形・・・500万円前後

一般的な人形に関しては、値段がつかないものから数十万円で買取されているようです。

人形供養のデメリット

人形供養のデメリットは以下のとおり。

①：希望するタイミングでの供養が難しいこと
②：必ずしも供養してもらえるとは限らないこと
③：料金が高くなる可能性があること

上記を参考に、人形供養にするかどうか検討してみてください。

それでは上記について詳しく紹介します。

①：希望するタイミングでの供養が難しい

人形供養は基本的に、依頼する神社やお寺のスケジュールに合わせる必要があります。

したがって、こちらが希望するタイミングでの供養が困難です。

また、人形供養に対応している神社やお寺が近くにない場合は、遠方まで運ぶか他の方法を検討する必要があります。

②：必ずしも供養してもらえるとは限らない

人形供養といえば、神社やお寺にお願いするのが一般的。しかし、すべての神社仏閣が人形供養に対応しているわけではありません。

人形供養そのものに対応していないところもあれば、特定の人形のみ受け付けているところもあります。

人形供養の可否については、事前に神社仏閣へ問い合わせましょう。

③：料金が高くなる可能性がある

人形供養は基本的に有料です。
無料で行ってくれるところはまずないので注意しましょう。

また、料金は場所によって違いますし、人形の大きさや量でも違ってきます。

場合によっては、料金が高くなる可能性もあるので要注意です。

人形買取のデメリット

人形買取のデメリットは以下のとおり。

①：人形処分における罪悪感や抵抗感が生じやすい
②：買取業者によって査定基準が違う
③：複数の業者に査定を依頼して比較しないと失敗しやすい

以下で詳しく見ていきましょう。

①：人形処分における罪悪感や抵抗感が生じやすい

あなたは人形を売却することに対して、罪悪感や抵抗感をいだくでしょうか。

もし抱いたのであれば、人形買取は不向きです。
人形供養を依頼して、心の整理をつけたほうがいいでしょう。

気持ちにウソをついて買取を依頼すると、大切に扱ってきた人形を他人に渡すことになります。したがって、人形に対する心理的な障壁を持ち続けることになるでしょう。

②：買取業者によって査定基準が違う

人形の買取基準は、業者によって異なります。

同じ人形でも買取価格が大きく変動することは珍しくありません。これは業者の専門知識や市場価値の評価に差があるためです。

つまり、ひとつの業者に査定を依頼しただけでは適正価格が見えてきません。

③：複数の業者に査定を依頼して比較しないと失敗しやすい

適正価格で買取してもらうためには、複数の業者に査定を依頼することが大切です。もっと言えば、それぞれの査定額を比較しないと安く買取られる可能性が高くなります。

私の経験からいうと、ひとつの業者だけに依頼すると高確率で市場価値を下回る査定額を出されました。

人形供養と買取に関するQ&A

人形供養と買取に関するQ&Aを紹介します。

人形処分の判断材料としてお役立てください。

Q1：人形を売却する行為ってバチがあたらない？

A：人形を売却する行為は、とくに何かの呪いや不運を招くことはありません。

すべてはあなたの気持ちの持ちようです。
売却に対してすこしでも罪悪感があるなら、人形供養を依頼したほうがいいでしょう。

Q2：人形供養と買取ならどちらがおすすめ？

A：どちらを選ぶかは、その人の価値観や状況によって異なります。

人形への感情、費用、処分の手間などを考慮して比較してみましょう。

Q3：買取で失敗しないコツを教えて

A：買取で失敗しないコツは、複数の業者に査定を依頼し比較することです。

また、査定に出す前に人形をかるくクリーニングすること、付属品をそろえることも買取額をupするポイントになります。

まとめ

人形供養と人形買取は、それぞれメリット・デメリットがあります。

あらためて、以下を参考に比較してみてください。