シュナムルさんの裏垢のフォロワーを調べてみた
研究所が立ち上がったり正体バレして爆発炎上しトレンド入りまで果たした曰く付きアカウント、シュナムル ――
しかしまだ現世に未練があるようで、本垢削除前に作成されていた鍵付きアカウント、いわゆる裏垢は未だに削除されずにいる。@chounamoul の末尾に s を付けた @chounamouls がそれらしい。
本稿では、この怨霊を成仏させるべく、鍵垢であっても外部から知ることができる周辺情報を調査する。具体的には、現時点でシュナムルさんの裏垢をフォローしている(彼のツイートが見られるくらい親しい)アカウントの一覧をできるだけ多く取得する。シュナムルさんにとっての "真のフォロワー" が判明すれば、彼らを通じて鍵の中のシュナムルさんの発信を垣間見ることができるかもしれない。あるいはそのフォロワーたち自体を調査対象とすることで、シュナムルさんの身辺にはどのような人々が集まるのか、もっと言えば「どのようなエコーチェンバーに囲まれることが彼にとって快適なのか」を明らかにできるかもしれない。
追記(2022/08/05):
今後新たにフォロワーが判明した場合、有料部分に追記していく。見られない方々におかれましては、to:chounamouls since:2022-08-01 - Twitter検索 / Twitter の方に検索結果があるので、そちらを見て自分で探してほしい。
はじめに
本件に関する面白い点について、シュナムル研究家の暇な空白氏は以下のように述べている:
「俺は生きてるぞ」って主張を bio でするの、儚い生命を感じてあはれ…
0.手法の説明
鍵垢に関して、外部から得られる情報は殆どない(検索エンジンのクローリングも拒否しているので基本的に検索結果には表示されなくなる)。しかし、唯一「メンション」だけは取得することが出来る。すなわち、「対象の鍵垢とリプライを交わしている公開アカウントのツイート」だけは外部からも見られる。
鍵垢と会話しているということは、確実にその鍵垢のフォロワーであることが推測できる(フォロワーにならなければ鍵垢のつぶやきを見ることができない)。また、過去に鍵垢とリプライを交わしていたアカウントは、現在もそのフォロワーである可能性が高い。
そこで、Twitter API を通じて @chounamouls に対するメンションを取得する。そしてその中からアカウントを抽出する。仕様上の上限が800件までなので、それ以上に必要な場合は800件のうち最古の日付を見つけて "to:chounamouls since:2014-08-25 until:YYYY-MM-DD" というクエリで検索した結果を手動で遡る。現時点でフォロワーは41人だが、鍵垢のフォロワーも居ることが考えられるため全員を見つけられなくても仕方がないこととする。
次に、見つけたフォロワー候補が本当に @chounamouls をフォローしているのか調べる。公開アカウントであればフォロー一覧を探ることはできるので、再度 Twitter API を通じて取得し、chounamouls で検索する。こうして、フォロワーであることが確定したアカウントの一覧を得られる。
1.フォロワー候補を見つける
以前に書いた記事でも紹介しているが、以下のツールを使うと簡単にメンションを集められる:
追記: 集められるツイートに範囲制限がかけられている疑いがあり、今回はうまく活用できなかった。Twitter 側の仕様変更が悪さしているかもしれない…
仕様上の上限は800件までのはずなのだが、今回は直近一週間分しか集められなかった(サイレントに仕様修正が走っているかも?)。ので、仕方なく検索クエリを投げて手動で集めることとする。実際の検索結果は以下の通りである:
to:chounamouls since:2014-08-25 - Twitter検索 / Twitter
私の観測範囲で見つけられたのは公開アカウントが13つほど、非公開アカウントが3つほどだった(無論先行ブロックされている可能性もある)。期待したほど多くのアカウントと交流しているわけではなさそうだが、この13人を起点として、フォロワー情報を探っていく。
2.フォロー内に「しゅな」さんが居るか調べる
もちろん絶対数が少なければ、フォロー内をひたすらスクロールして調べるのもいいだろう。しかしそこまでの時間的余裕はなかったので、Twitter API v2 の /2/users/:id/following エンドポイントを叩くことでフォロー一覧を得た。
そのデータを CSV として各アカウントごとに保存し、それらのデータをまとめたフォルダをテキストエディタで開いた。例えば VSCode を使っていれば、フォルダ内の全文検索が可能だからというのは大きな理由である。"chounamouls" で検索し、フォロー一覧のなかに「しゅな」さんが含まれているかどうか判別した。
結果として、11人の公開アカウントが現在(2022/08/04 PM08:00)時点で chounamouls をフォローしていることが判明した。また、"真のフォロワー" である彼らの twitter ID については、本記事一番最後で付録として記した(有料にしてもいいよね……?)。
※本来であればデータあるいはそれを集めた仕組みのどちらかを公開するべきなのだが、前者は規約上許可されておらず、後者はあまりにもきったないスパゲティモンスターに成り果てたので、後日需要がありそうなら再度整備して公開したい。
3.フォロワー各位の分析
本来であれば、手元のデータをアレコレと加工して伝えるのが誠実なのだが、今回は速報性を重視して外部サービス whotwi を利用させて頂くこととする。特に視覚的にわかりやすくするため、「仲良しな人たち」(メンション数ランキング)および「よく使うことば」(ワードクラウド)を画像としてお伝えする。(最終取得時刻:2022-08-04 PM09:00)
ワードクラウドは言うまでもなく、ツイート等に出現する語彙をその頻度順に大きさで表している。よく使っている言葉が一目瞭然にわかるため、テキストデータをざっと概観したいときによく使われる。
メンション数ランキングは、ツイート内に「@XXXX」が出現する順番にアカウントを並べたものだ。ただし、リツイートした場合にも内部データとしては「RT @ ~~」というプレフィックスがつくため、これもメンション扱いになってしまっている(アルゴリズムの改善を急ぐべきだろう)。付随するパーセンテージ表記については、ランクが最も高いアカウントの出現数を 100 % としたときの相対的な比率を表しているようだ。
4.考察
メンション数ランキングでは「RTも含まれてしまう」という致命的なアルゴリズムの欠陥もあるが、こと鍵垢であるしゅなさんにおいては、「鍵垢はRTできない」という仕様から純粋なメンションだけでランキングが変動していることがわかってしまった。これを踏まえると、今回の11人中5人がかなり積極的にリプライを交わす間柄であることがわかる。
また、けっこうなインフルエンサーであったはずの彼が3人にしかRT(あるいはリプライ)されていない点は気になった。こちらは「しゅな」のほうとは交流が全くない・ほとんどない程度である人が2人、もうひとりは結構あるという両極端だった。表・裏ともに熱心なフォロワーであるアカウントが11人中1人しかいないということになる。この方のワードクラウドを見ると強烈に政治的なイロが見え、SNS に対する大きな情熱をうかがい知ることができた。
他に目についたのは、医療系やジェンダー系のほかに、「ありがとう」とか「笑」といったポジティヴな言葉だろうか。これは必ずしもしゅなさんに当てた言葉ではないのだろうが、こういった言葉をよく使う人々が彼の周りを固めているという可能性はそれなりにありそうな気もする(ワードクラウドで可視化する上で陥りやすい傾向なだけである可能性も残ることに留意)。
5.まとめ
本稿の目的であった「現世に未練を残した怨霊を成仏させる」ことは、残念ながら達成には至らなかった。しかし、身辺にはどのような人々が集まるのかに関してはそれなりに可視化・分析することができた。そして、現時点では「エコーチェンバー」と言えるほどの偏りは観測範囲内では見られなかった。
今後、新たな公開アカウントがしゅなさんと交流することがあれば、そこから新たに情報を収集し、鍵をかけて引きこもるアラサー(アラフォー?)異常独身男性の姿を徐々に映し出すことができるようになるかもしれない。あるいはそれを恐れて鍵垢同士のやり取りに終止してしまい、ホンモノのエコーチェンバーに呑まれる事態もありうるが、残念ながら我々はそれを観測する術を持たない。しかし、深く彼の未来を憂うのであれば、爆発炎上の後にペナルティ退場となるよりも、どこかインターネットの片隅でひっそりと孤独に成仏してもらうのが """ 幸せ """ なのかも……
おわりに
こんなこと書いてるクソ暇な時間はないのだが、追われるようにして表垢を消したクセに鍵垢で再起を図ろうとするその性根に惚れて叩き潰してやろうという義憤に駆られてしまった。死してなお人を走らせるフェミ騎士の魅力ってすごい……!
今回の手法はいくらでも模倣してもらって構わないし、むしろこのような分析手法が広まると各方面色々やり方が増えてきて「愉悦しくなる可能性」があると思っている。例えば、今回得たフォロワー確定リストからさらにフォローを掘り、また新たなフォロワーを調べるのは比較的容易だろう。そうすればより彼が「心を許す存在」への解像度が高まる。研究がより発展することにつながるだろう ――
それはそれとして、以下は調査の結果浮上した「フォロワー候補」の一覧と、わざわざ API を叩いて得たデータを元に「真なるフォロワー」であることが確定したアカウントの whotwi 分析へのリンクである。流石に全世界公開するとオコラレ生じて怖いので、お金払ってでも見たいという富豪だけ閲覧してほしい(貧乏人は自分で検索して「なんとなくこいつっぽいな~~」と思っていてほしい笑。
宣伝
以前に書いた記事もだいぶ面白いはずなのでみんな見てほしい(承認欲求肥大化おじさん)
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?