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禁止されると刺激されるから、禁煙可くらいがここちいいわ。

2022/03/05

・もぐらの唄。

ジャパニーズレゲエなのかな。この歌は。試行錯誤、決めた覚悟、3日持たなきゃ、それは鼻くそ。って言われた。はい。すみません。精進します。

・夜の渋谷はやっぱり渋谷。

この前、渋谷に出かけた。下心は玄関に置いてきた、と口を尖らせて、出かけた。口は自由だ。何を語るも、何を食べるも、何を含むも自由だ。口は入り口であって、出口でもある。そんな話をしたいわけじゃない。
夜の渋谷。夜といっても、クラブから人がゾロゾロ出てきはじめる時間。俯きながら、落ちているペットボトルのゴミを蹴飛ばしながら駅に向かっている。性欲にオーラがあるのだとすれば、この日、目の前のあんちゃんに見たどこにも逃げ場がないトゲトゲしたものはまさにそれだった。今回はそんな話をしたいわけじゃない。
夜の渋谷。時刻は4時をまわるか回らないかくらいの時間。そんな夜に俺は道にいた。理由は複雑だが、道で突っ立ていた。すると、急に後ろの男から話しかけられた。
「ウーバーイーツでーす」
何方かと言えば、低い声。いつもなら、太陽が顔を覗かせている時間に聞くフレーズだったので、硬直した。まったく嘘じゃない。文字通り、そう話しかけられた。その男はでっかいバックを背負い、自転車にはまたがったままその場で止まっていた。
「お兄さんみる感じ、、、、ラーメン屋さんじゃないですよね??」
思考が追いつかなかったので、
「あーー、僕はラーメン屋さんじゃないですね、、」と答えた。
すると、
「ここら辺、今やってるラーメン屋ありますかね?」と聞かれた。
「いやー、知らないです。。。。てか、今、朝の4時くらいですよ、、、」
「いや、知ってますよ笑笑」
「え、4時ですよ、、こんな時間にやってるラーメン屋ありますかね。。てか、、ウーバーなんて、やってるんですかね、、」
「いやーー僕もわからないんですよ。ただね、家で横なってたら、急にウーバーが鳴ったんですよ笑。でね、注文かな?けど、この時間?と思いながらも、渋谷までとりあえず来ました」
聞きたいことが軽く30個ほどあったけど、思考が追いつかなかった。
しかし、気づいたら、口が先に動いていた。
「い、一緒に、、、ラーメン屋探します?」
口はいつも自由だ。
そこから、始発まで、一緒にラーメン屋さんを探した。2分前に出会った。自称ウーバーイーツ配達員と。途中、ドッキリを疑った。かなり本気で疑ったが、周りにカメラはない。どうやらドッキリではなさそう。
ラーメン屋はかなり一生懸命探した。途中、夢なのかなとも疑った。結果から言うと、夢ではなかったし、探していたラーメン屋も見つからなかった。だから、その男とは別れた。その後、あの男がどこへ行ったかも、何をしたのかも、まったく知らない。
すごく不思議な30分弱だった。
ほんとになんだったんだろう。意志や意図、目的みたいなものには全く触れなかった。こんな経験は2度とないのかもしれない。
兎にも角にも、口が自由でよかった。

・人生は驚きの連続だ。

だまれ。

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