夜に食べるから夜ご飯。これは夜勤明けに食べるから彼は誰時ご飯（かわたれどきごはん）

・万物は一人では生きていけない。

昨日のバイトはとにかく暇だった。ふと時計を見たら22時47分だった。とにかくやることがない。人が余ってる。文字通り、Everybodyが手持ち無沙汰。客が誰も来ない。世のみんなが用事やすべきことがあって忙しいから、俺らがやることがなくなる。この世の忙しさの総量はいつも一定に保たれていると信じている。ほんとに信じてる。
あまりにも暇だったので、小学生のころの苦い思い出を中心に思い出していた。（頭の中くらいは楽しいことを考えてもいいんだぞ）
そういえば、小学校5年生のころ、定期テストの解答を学校中にばら撒いて、担任にこっぴどく怒られたことを思い出した。どうやって解答を事前に手に入れたかって…


俺のクラスだけ、3日も早くテストしたからだよ。そんで、テスト終了後に解答が配られたんだよ。それをまだテストしてない友達に横流ししたんだよ、、俺悪くないだろ。学校がバカだろ、どう考えても。テストは全員同時スタートがルールだろ。流石に。
そんなことを思い出して、懐かしさの余韻に浸っていると、ふと時計が目に入った。時刻は22時47分だった。
頭の中で再生される思い出のスピードは早い。たぶん、50メートル6秒13くらい早い。あと、99個思い出探そっ。どうせ暇だし。


そしたら、急に仕事を任された。超大型の全自動食洗機の掃除係を任命された。23歳の店長に。若っ、、今日くらいゆっくりしようぜと思いながらも、素直に掃除を開始した。バイト先では従順。
いつもどんな汚れもどんなシミもどんな油も綺麗に流して、何もなかったかのようにピカピカにしてしまう最強の食洗機の掃除だった。誰が見てもこいつは最強だ。一目でわかる。そんなこいつも中身のパーツをひとつづつバラバラに分解していくと、中はかなり汚れていた。一部には壊れている箇所もあった。
どんな汚れにも負けない屈強なお前も、実は中身は汚れてボロボロじゃないか。辛かったな。きつくても弱音は決して吐かないのか。かっけえじゃんお前。いいところあるな。どんなに強い奴も誰かに掃除してもらうことあるんだな。どんな強い奴も一人では生きていけないんだな、と思った気がした。

いつもありがとう、聞こえたか聞こえないかくらいの声量でそう伝え、パーツを掃除し、元に戻した。最後に、一番大きいプレートを取り付けて、掃除が終わった。

ふと周りを見ると、レゴみたいなパーツが落ちていた。間違いなくあいつのパーツが床に落ちていた。俺は周りを見ずに、そのパーツをトゥーキックした。思いっきり蹴った。あのパーツもひとりでは生きていけないんだろうな。。。

ふと時計を見ると、時刻は22時56分だった。

・渋谷の喫茶店の看板を見た。

COFFEEと縦書きで書かれていた。
C
O
F
F
E
E

コーヒーって縦にすると横棒多いな。横多過ぎだろ

・久しぶりの電車に乗った。

コロナで外出も少なくなり、久しぶりに電車に乗った。久しぶりって言っちゃったけど、よく考えたら2日ぶりくらいか。。そこまで久しくはないな。最寄駅で電車待ってて、その時にスマホ見てた。なんかの問題があったかで、スマホで論文みたいな学術記事を読んでいた。意外にも内容が面白く、見入ってしまった。4、5分見ていたら、電車がきて、無意識に電車に乗った。
スマホ見ながら、ほんと無意識的に電車にパーと乗り込んだ。そのまま一番近い端の椅子に座った。引き続き、スマホで論文を追いつづけた。ふと論文を追う視界の上の方に黒い影が映った。なんか目の前がくろい。パッと顔あげたら、前の座席全部にびしっと警察官が座ってた。端から端まで全部警官。何回か目を疑った。2回くらい擦った。けど、何回見ても、警官だった。本当は1回しか目擦ってない。電車の中で警官見たことなかったから、すごい違和感があった。そこからいくつもの疑問が頭をよぎる。
「なんで電車で移動してるんだよ。白バイ使えよ」
「でも、いまガソリン高いもんな」
「白バイのガソリンは経費だろ、流石に」
「てか大人数すぎだろ」
「あと、車内は帽子とれよ」
「だいぶ着込んでんな、外寒いけど」
「てか何人いんのよ」
よくみたら、周りの席も、なんなら周りの車両にすら誰も人はいなかった。その場には俺と警官らしかいない。
俺なんかやばいことしたかな、、、って本気で考えた。
そういえば、昨日、おニューのバブアーのオイルジャケットを満員電車できて、そのとき隣のおっさんのダウンにオイルかなりついて、ベタベタになってたから、走って逃げたけど、あれがバレたのかな。

すみません、おじさん、、、
警官何人いんだよ、マジで笑
視界に映る警察官の人数を折れ線グラフにしたらピークだろうな、この瞬間。きっと。