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ちかちかする木目を目ですらすら追っていると、目がしばしばする。だから、ちかちかする木目をしばしばする目ですらすら追うのをやめた。

2022/03/03

・やっぱり最近の女優さんは可愛いなー。

喫茶店で静かに、側から見れば落ち着いてコーヒーを飲んでいると、いろいろな会話が耳に入ってくる。無意識的にでも会話が入ってくる。別の言い方をすれば、音の振動に不法侵入される感じだ。それら会話は雑音といえば、雑音と一言で片付けられてしまう何気ない会話。そんな会話を盗み聞きすることが好きだ。ひょんな会話からとんでもない美味しい情報をゲットできたりする。すごくお得だ。不法侵入とさっき言ったが、より正確に言うと、耳への不法侵入を俺は意識的に許可しているので、相手は不法侵入だと思っているが、俺は侵入を誘っていると思っている。
今ちょうど喫茶店にいる。待ち合わせまで15分ある。だから、喫茶店に入った。この15分は短いようで実は長い。朝起きてから朝ごはんを食べるまでの15分よりかは明らかに長い。そんな俺だけの15分をどう満喫しようかと考えていると、隣の隣の隣の席から、女優さんはかわいい、この内容だけで異様な盛り上がりをしている会話をキャッチした。意識的に不法侵入させた。女優はかわいい、、、当たり前だろ、、女優なんだから。仕事だよ。そこの店員さんが我が物顔で客が望むコーヒーをドリップするのと同じように、可愛いく存在すること、それが仕事なんだよ。仕事。よく女優が可愛いという話だけで、なんのディテールも無く盛り上がれるな。きっと、そこで無愛想な接客をしている店員さんよりは人生を楽しめるはず。きっと。知らないけど。
いや、待てよ、、女優はかわいい、、、かわいいってなんだろう。これまでの人生では可愛いという言葉を無意識的に咀嚼してきた。けど、よく考えたことはなかった。実は今、俺には15分間の時間が与えられていた。別にちょうど良いことなんてないけど、せっかくだし考えてみるか、、、15分な。一応時間を測った。
まず、一般的に可愛いっていうのは、容姿が整っていたり、小動物みたいで愛くるしかったり、褒め言葉で利用されることが多い。これは間違いなさそう。たとえば、最近、俺の周りでよく耳にする日向坂46。かわいいアイドル。これは確かにかわいい。誰がみても可愛い。ちょっと油断したら、有金どころか実家ごと質屋に入れてしまいたくなるほど可愛い。これがマジ恋ってやつ。日向坂46は確かに可愛いが、じゃあ、その中のメンバーの一人が平安時代に急にタイムスリップしたとして、その時代、その環境でも可愛いと言われるのか考えてみた。どうだろう。おそらく可愛いとはならないと思う。狂ったと周りから見られている一部の人間は平安時代でも、日向坂46を可愛いと称賛するかもしれない。が、間違いなく日向坂46は宮廷には呼ばれないと思う。おそらく、ひらがなを使うことになる。漢字の使用は許されないはず。じゃあ、可愛いとはなんなんだろう。似たような言葉で美しいという言葉がある。美しい女性も同じように綺麗で可愛くて、ずっと見ていたいものだが、単なるかわいいとはまた違った意味を持ちそう。だって、ドブネズミでさえ、美しくなることがあるのだから。ドブネズミは可愛くなることはない、だってドブネズミだから。けど、瞬間的に美しさを発散することがある。
話は戻るが、可愛いを考えていくと、一つ気づきを得た。それは、可愛さというものは、見る者が自力で見出す、探し出すものではなく、あくまでその時代の環境や風習、決められごと、流行り廃りによって受動的に決められてしまうものであること。平安時代の河田陽菜さんはきっと流行らない。可愛いとチヤホヤされることもない。知らないけど。
であれば、外側だけで判断される可愛さほど儚いものはないなと感じる、ましてや、外側の可愛さは日に日に、時を重ねるごとに劣化していくものであるから、なおさら儚い。そう考えると、本来は内から出る可愛さに目を向けるべきなのかもしれない。もっといえば、時間を重ねることによって、見る者が自ら発見する内側の可愛さ。その人が持つ可愛さ。一目では発見することができない可愛さ。秋元康さんや芸能事務所のスカウト関係の人たちはここらへんを判断する目が養われているのかもしれない。

こんなことを考えた。時計を見るとちょうど6分38秒経過していた。このようなことを考えながらも、ずっと気になっていることが1つある。実は、とんでもないくらい隣の席の女の人が可愛い。本当に可愛い。帽子にマスク、視線はスマホと、現在の顔周辺の三種の神器をフル装備しているが、それでいて、可愛さが外に漏れている。この娘、ぜってぇい可愛い。
さっきの話なんか急にどうでもよくなった。待ち合わせまでの残りの10分弱はずっと隣の女性を気にしていた。さすがに視線を向けすぎて、変な奴だと思われたかもしれない。けど、そんなことだって、本当にどうでもいい。だって、めちゃめちゃ可愛いんだもん。。。

・42度に違和感を抱かない人生がよかったかも。

毎日、お風呂にはちゃんと入るが、しっかり浸かる時とシャワーだけで済ませてしまう日がある。割合でいえば、ちょうど7対3。これまで、気にならなかったけど、お風呂の設定温度が42度になっていた。生まれてこのかた、一度も42度に違和感をもたなかったけど、今日だけはなんで42度なんだろうと思った。妙に気になった。それで頭がいっぱいになった。42度なのはおそらく人間の体温と近いからだろうとは思いつつ、グーグルで答えを調べることはやめた。
もし、いつか、平熱が640度くらいの人にあったら、お風呂の設定温度を聞いてみよう。その答えが聞けるまで死ねないわ。

・変な夢を見た。

その夢はいつものように起きてすぐに忘れてしまう夢だった。本田翼のストーリーの親しい友達に入っている俺と入っていない友達で今後の作戦を話し合う夢だった。なかなか戦略的な話ができた。長い話し合いの結論は、相手の出方をもうしばらくうかがうだった。本田翼の動向を様子見る。夢だとはいえ、親しい友達っていうのはやっぱり嬉しいなー。幸福感がいっぱい。
本当の親しい友達には、インスタじゃなくて、ラインか直接会って話したほうがいい。そうに決まってる。

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