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カタカナはカッコイイ。ばすたーみなるよりバスターミナル派。

2022/03/08

・やっぱりそうしなきゃよかった。

やってすぐに後悔することがたまにある。まさにすぐ。行動した直後にやっぱそうしなきゃよかったと心から叫びたくなる。そんな出来事が今日も起きた。
それはお昼まえ。街でスーツ姿のサラリーマンを見かける回数が増え始めたころ。気温は朝の倍くらいあるように感じる。その時間、俺はとある喫茶店でコーヒーを飲んでいた。喫茶店といっても、街に昔からあるレトロなタイプとは違い、大型ハンバーガーチェーンのとある店。ここでのコーヒーは悪くない。意外と気に入っているのだ。少し時間があったので、100円と少しで飲めるコーヒーを店内で飲んでいた。後には予定もあったので、とうぜん長居をするわけではなく、テンポ良く、それでいて独自のリズムでコーヒーを口へ運んだ。コーヒーカップ独特の飲み口が極限までせばめられたあの飲み口から器用にコーヒーを口へ注いだ。Sサイズを買っていたこともあって、すぐに飲み切ったので、席を立った。事件はこのあと起きる。
飲み終わった紙カップを捨てよう!と店内に堂々と設置してあるゴミ箱に近づくと、ちょうど、ゴミ替え作業中だった。おそらく、22、23くらいだろうか。若い女性がパンパンになったゴミ箱を颯爽と交換していた。俺はゴミ箱に近づき、さっきまで合体していたコーヒーカップの紙コップと蓋を分けた。中の飲み残しを確認し、少しだけ、カップミルクほどのコーヒーが中にあったので、それを飲み残しゾーンに丁寧に流した。これら一連のルーティーンがおわったとき、ゴミ替えをしていた女性が話しかけてきた。
「持ってるゴミ貰っちゃいますね!」
愛想がよく気持ちがよかった。俺の目の前には、口が最大限開かれた70Lゴミ袋があった。おそらく、ゴミ替えがちょうど終わったところで、新しいゴミ箱に俺のコーヒーのゴミを捨てられるのが嫌だったのだろう。そこまでは瞬時に察することができた。とはいえ、右手にはカップの蓋。左手には紙カップ。これをいちいち女性に手渡す必要はあるのか、疑問だった。俺の目の前には、まだ口がしっかり空いているゴミ袋があるのだから、直接捨てればいい。余裕で捨てられる。一歩も動かず、手を伸ばせば捨てられる。そんな距離感だった。だから、一度は断った。
「あ、大丈夫です、自分で捨てちゃいますよ」
時期的にもコロナが流行っているし、手渡しはあまり良くないかなと思った。ましてや飲み終わって、蓋が開けられた口付け済みの紙コップを手渡しするのは心が引けたのだ。けれども、彼女の方はというと一切、ひくことなく、
「いえいえ、貰っちゃいます。」
強気だ。そこまで言うなら、まあ渡すか。別にそこまで深いこだわりはないし、、、右手のカップの蓋、左手の紙コップを同時に彼女に渡した。すると、彼女はまるで、道路に落ちている知らない人のマスクを拾うかのように、指をすごくピンとして、なるべくゴミには触れないよう、指先に力をいれ、指の一番先の方だけで、俺の両手のゴミを受け取った。少し風でも吹けば、ゴミは飛んでいく、それくらい指先で持っていた。持っているよりも、若干触れているくらいの表現が適切かもしれない。お互い、顔は伏せたままだった。
嫌な気持ちになった。俺のコーヒーカップが瞬時にゴミに変わったからだ。あんなに、私が捨てます!と愛想満点だった彼女が一瞬で俺のコーヒーカップをゴミに仕立て上げてしまったのだ。まあ、けれど、彼女の気持ちがわからないわけでもない。人が飲み終わったコーヒーカップを鷲掴みには確かにしたくない。衛生的にも綺麗とはとても言い切れる自信はない。ただ、、、あんまりだよ。そんなにThe・ゴミみたいに扱うのであれば、自分で捨ててました。反省。自分で捨てればよかった。反省。全てはタイミングが悪い。たまたま、彼女がゴミ替え中に席を立ってしまった俺がいけなかった。タイミング一つでこうも違うのか。そういえば、俺のまさに目の前に、カラスのフンがおちたこともあったな。その時はタイミングに感謝した。今回はタイミングを呪った。ゆっくり思い出してみると、彼女にゴミを手渡す瞬間には彼女の指先は既に緊張していたので、その瞬間には俺は後悔していた。やっぱやらなきゃよかった史上最速記録ではないだろうか。けど、急にThe・ゴミみたいな扱い方をされたとき、不覚にもちょっと笑ってしまった。こうも極端で唐突だと笑ってしまう。そんなお昼まえを過ごした。今日も等身大な1日。ちなみに、この日の行きの電車には1分間に合わなかった。

・腹痛のすごさ。

ここ最近はあまりないが、かなりお腹が痛くなる人間です。すぐお腹を壊します。お腹が痛いと、全てのことがどうでもよくなる。本当にどうでもよくなる。周りからの視線とか、今やるべきこととか。あの無力感はなんだろう。ただ、ただ、辛い。えぐい。それでいて誰も助けてくれない。この前は電車の中で腹痛に見舞われた。あまりにお腹が痛すぎて、途中下車した。その駅のトイレに向かうまでの俺はおそらく六角レンチくらい腰が曲がっていたと思う。ただ、そんなことはどうでもいい。早くつけ。誰か助けてくれ。
うんこどおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお

・マイノリティのつらさ

社会的マイノリティはつらい。おそらくかなり辛いと思う。というのも、この前の飲み会で俺以外が千葉県出身だったときでさえ、肩身の狭さ、生きづらさを感じた。そこでのマイノリティは飲み会というその場が終われば解放される。けど、社会問題として根付くさまざまなマイノリティは一生付きまとう。きついな。こんな浅い文章だが、本当に考えている。

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