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おいおい、読めねーよい。

・岡本太郎が言ってたからきっと正しいに違いない。

ひとむかし前の日本についてのお話。鎖国が終わり、西洋から輸入されてきた文化の中で最も日本文化へ影響をもたらしたものは?それは蒸気機関車でも車でも電気でもない。すぐれた芸術を一般に公開するという風習なのかもしれない。だってそうだ。日本人は価値あるものを他の人に見せようとしない。自分達だけで楽しもうとする。例えば、あなたには特別にうちの家に代々伝わる貴重な骨董品をお見せしましょう。誰にも見せてるわけではありません。”あなた”だから見せるんですよ。そんなこと言われればすごく嬉しいし、どんなものが出てこようと価値があるものだと勘違いしてしまう。しかし、たとえ芸術的な価値がある骨董品だったとしても誰にでも見せるような愚行をしてしまえば、あなただけに特別にお見せしますという常套手段が封印されてしまう。それでは骨董品を持つ意味がないし、価値(特別感)が下がった気がする。だから日本には貴重なものを他の人に公開する文化がないのだ。非常に残念だし、文化が発達するはずがないし、芸術を見極める眼が養われるはずもない。だから、開国し優れたものを一般公開するという風習が流れてきたことは素晴らしかった。でもでも、よく考えてみたら、本当に良かった話や面白い話はここ(note)に書いていない自分がいるなあ〜〜。むずっ。

・限度と誇張のあいだ。

「まるで映画のワンシーンのように素敵だった!」という一文とともに素敵な街の風景画がインスタにあがっていた。まるで映画のワンシーンのように素敵と言ってたけど、どう見てもあれは映画のワンシーンを切り抜いている。あれは誰がなんて言おうと映画のワンシーン。なんなら見たことさえある。でも映画のワンシーンも言っちゃえば手の込んだ作り物だし、やってることはなんら変わりないのかもしれない。

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