扉の隙間に差す光に手を伸べる

私は、今日新しい扉を開いた。
それは、初冬の出来事であった…

私は普段Twitchで配信をしているしがない一般人である。
もう始めてから何年か経つ。
こんな私でも、ファンができ、コミュニティが形成されている。
私の元に集っては他愛のない話で盛り上がっている。
そんなみんなの姿を見るのが好きだ。

そんな中、しんしんと雪が降ったある日のことだった。
とある視聴者に
「Noteをやってみればー?」
と、声をかけられたのだ。
でも、最初私は戸惑った。それは、自分を改めて言葉で表現するのは
どこか恥ずかしいからである。

何故だろう。理由はわからない。
私は、常に配信では、プライバシーなど関係なく
みんなとお喋りしているのに、だ。
なぜだろう、私は深夜にお酒を嗜みながら
煙草の青い煙を見ながら思考に耽った。

煙のようなゆらゆらと揺蕩う思い出たちを、私は探した。
すると中学校の自分の姿がぼんやりと見えた。
パソコンに本格的に触れ、ブログを書いていた淡い思い出だ。
あの頃は、友達にも恵まれ
バカみたいな日常を送っていた。
そんな日々を当時の私はブログに綴っていたのだ。

嗜んでいたお酒を飲んだ時。そのアルコールで
私は記憶の回廊から戻ってきた。
きっと拙い文章をみんなに公開していたのだと。
恥ずかしくなった理由がなんとなくわかった。

大体、私のブログを読んでいたのは同級生である。
でも、私の知らない読者がいた。
彼は、私がブログに公開するたび
コメントを残してくれていたのだ。
どこの誰かもわからない。
でも、仮にその彼が大人だったのだとしたら
きっとどこか稚拙な文章に、懐かしさを覚えたに違いない。
そうだ!
この世の中にはいろんな人間がいる。
あの幼かった自分のブログを見てくれた人がいた。

そう考えると私は、なんだか自信がついた。
こんな俺を見てくれる人がいるかもしれない。
こんな俺についてきてくれる人がいるかもしれない。
こんな俺を評価してくれるかもしれない。。。

そう考えた明くる日
俺は、新たな扉を開くことにした。
まだ見ぬ光に手を伸べて


ーNote、はじめました。ー

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