高校野球 2016春季山梨県大会観戦レポ その6 東海大甲府対日本航空

東海大甲府 4-3 日本航空

春大会の決勝戦である。
しかも、秋大会と同じ組み合わせ。
つまり、今年の山梨ではこの2校が抜けていると言ってもいいだろう。
秋は、ベスト4の2試合ともコールド決着だったくらい、抜けた存在ではある。
春のベスト4で言えば東海大甲府対山梨学院が1点差ゲームだったあたり、この2校の次の存在が山梨学院というところではあろうが……

これで東海大甲府は県大会6季連続V
まさに2度めの黄金時代到来、である。

東海大甲府、先発は背番号10の松葉。
ちなみに、初戦敗退だったセンバツではエースナンバーを背負って先発していたピッチャーである。
昨夏と比べて、多少球速こそ増したものの、もう少しスケールアップしていてほしかった、という感は否めない。
センバツに向けた調整、のぶんだけトレーニングが欠けたとすれば、良し悪し、ではあるな。
ただ、今年の夏を中心となって闘いぬくに足る投手ではある。
2番手で登板した、エース菊地が期待はずれ。
MAX137キロ、ってのも昨年の活躍からすれば微妙すぎるし。
7回から投げて3回3失点というのは到底満足いく内容ではない。
昨日からの連投、だけが原因だとすれば、夏に期待もしづらいし、フォームが立ち投げ気味で、故障を押して投げてる可能性すらあるのではないか。

日本航空は、投手の片岡こそソコソコしっかり投げてはいたものの……
今日も出ました外野のエラー!
2試合で2つ、ってのは弱小校ですら、なかなかないんじゃないかな。
その他、守備の約束事が、強豪校のレベルでしっかり指導されているか疑問なシーンもあって、練習量はともかく、質という点で微妙だな、と。
このチームが山梨の2番手、というのは結果から認めざるを得ないが、この出来で甲子園に行ってほしくはない。

東海大甲府がなかなか強さを見せているし、県大会史上初の7季連続制覇、というのも間近なのではないだろうか。