コトバの匂いや肌ざわりを忘れるところだった。
ぼくは今文章を書いている仕事をしている。
主にwebで。
ぼくは昔から文章を書いたり読んだりするのが好きで、それが仕事になったらなって思ったりした。
今、夢はけっこう叶っている。
だけどなんだろう。この言い難い喪失感は。
webでは好き勝手書いてはいけなかった。
google大先生が機嫌を損なわないように、キーワードをいつも考えないといけなかった。
SEO対策のために、一定以上の文字数を意識しなくてはいけなかった。
単純明快な文が好まれるため、文章は暗喩を入れたりしてはいけなかった。
今日、ふと思い立って二年ぶりくらいに自分のnoteを見てみた。
正直、今のほうが文章はうまいと思う。
でも、昔のぼくの文章には、忘れかけていたものがあった。
ああ、そうだ。
SEO対策とか、キーワードとかばっかり考えていたから
コトバが持っている、匂いや肌ざわりを忘れかけていたんだね。
よかった。
思い出して。
コトバを紡ぎ続けるために、またここにも戻ってこよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?