「値段が高い物=価値がある物」ではないたった一つの理由
大学生になると、多くの人がバイトなどをして、今までより”お金持ち”になるんですね。
それに従って、持っている”物”も高校生の頃に比べて”価値が高い物”になっています。
何万もする財布や鞄、洋服などを買うわけです。
ところで、それらは本当に”価値が高い物”なのでしょうか?
本当だとすれば、その価値は一体誰が決めたのでしょうか?
例えば、リーバイスのジーンズの方が、ユニクロのジーンズよりも”価値がある”とされています。
それはなぜでしょう?
品質の差?
ユニクロのジーンズもとても品質が良いと思います。
見た目の差?
そんなに違わないですよね。同じジーンズです。
多少の違いはあるけれど、本質的にはほぼ同じ。
それなのに、値段には何倍も差がある。
そして、その値段を見てみんな”リーバイスのジーンズの方が価値が高い”と見なすのです。
値段を決めるのは僕たちではないのに。
値段ではその価値なんて測れないのに。
他者によって押し付けられた価値観が、あたかも自分の価値観のように錯覚しているのです。
だからこそ、他者によって与えられた”値段”で物の価値を判断してしまうのです。
本当に自分にとって価値がある物は、時間によって決まるのです。
時間とはその物と共にした時間のこと。
サン=テクジュペリ作『星の王子さま』でこのような一節がありました。
『子どもたちだけが、何が欲しいか分かってるんだね。
布きれで作られた人形なんかで遊んで、その人形をとても大切にしているんだ。
だから、その人形を取り上げられたら泣くんだ。』
なぜ、子どもたちは布きれでできた人形を大事にするのでしょうか?
ずっと一緒だったからです。
彼らは「自分にとって本当に大切な物」を知っているのです。
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