インスタ映えもいつか歴史になる
こんにちは、にんふぇあと申します。
皆さんはインスタグラムをやっているだろうか。
私は旅行の写真をたまにアップしたりするくらいで、3日に1回くらいしか開かない。
インスタグラムはかなり好き嫌いが分かれるSNSだと思う。キラキラとした写真がいっぱいの美しくてかわいくて明るく陽気な一面と、うすっぺらくて嘘臭くてパッパラパーっぽい一面が両立している。
最近は事件や事故のニュースなどの貴重な情報を押しのけて「今話題のインスタ映えスポットやスイーツ」を紹介する朝の情報番組もあるが、今ひとつそれにピンときていない方も多いだろう。
ただ、逆にいうとそれだけインスタ映えが一定の層にとって重要な位置を占めているということになる。
確かにインスタ映えスポットやスイーツは最近できたばかりのもののためこれといった歴史を持たず、全体的に中身がなくてうすっぺらいように見える。
でも、うすっぺらくてもそれはそれでいいのではと最近は思っている。
インスタ映えをねらったスポットやスイーツを作る目的は当然、観光客を招き寄せ、そこで金を落とさせるためだ。
ユニコーンスイーツなどを始めとしたインスタ映えスイーツは、歴史こそまったくないものの、数百年前から日本各地で作られている銘菓と目的(観光客を招き寄せて買わせ、金を落とさせる)は変わらない。
インスタ映えスポットも、何もない場所に羽が描かれた壁を作ったりするなど、人為的に何かを作り意味を持たせるという意味では、江戸時代に大流行した富士塚(富士山に見立てられた山。人工のものも多い)などと似ているのではないか。
歴史の有無は重要なポイントだ。北斎漫画と最近の漫画、源氏物語となろう系小説、極端ないい方をすると内容自体は同じようなものだが、歴史があるだけで重みやありがたみがぐっと変わってくる。
インスタ映えスポットやスイーツはブームなので、そう遠くないうちにほとんど消え去るだろう。
だが、数百年前にも富士講やお伊勢参りなどの観光客をねらって作られたお菓子はたくさんあっただろうし、ほとんどは絶滅したのだと思う。わずかに残ったお菓子が、現代になって歴史ある銘菓としてもてはやされているだけなのではないか。
インスタ映えをねらったスポットやスイーツも同じで、いくつかは数百年後まで残るかもしれない。そして、2500年代に発売された『るるぶ』や『まっぷる』にこう書かれるのだ。
●天使の羽(登録有形文化財)
天使の羽が描かれた壁で、当時ここにあったカフェが製作したと見られる。2010年代には若い女性の間で、壁の前で写真を撮り自分を天使に見立てることが世界的に流行したが、今残っているのは日本ではここだけ。平成時代末期の文化を感じられる貴重な文化財。
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