日本は「うまい」であふれてる(岩手編)
日本全国あちこち行きすぎてどこで何を食べたか曖昧になってきたので、整理するために思い出しつつまとめただけの記事です。
全部載せるときりがないので特に印象に残っているものを厳選して紹介します。
コメントは独断と偏見なので話半分でお願いします。
今回は岩手編です。
①わんこそば
岩手といえばこれは外せません。
日本には数多くのそば料理がありますが「人が食べてるのに横から騒々しく放りこんでくる」という非常にめずらしい特徴を持っています。
わんこそば以外でこれをやられたら「なっ、ななな、何だねキミはっ!? しっ失礼だぞ!!」と動揺しつつブチギレてしまうのではないでしょうか。
ちなみに金色堂で有名な中尊寺の最寄駅「平泉駅」の前にある「芭蕉館」では、となりに給仕がいない、セルフわんこそばが食べられます。
……それってもう普通のそばでは?
②盛岡冷麺
日本には数多くの麺類がありますが「北朝鮮の麺を元ネタにして日本料理として定着した」という非常にめずらしい特徴を持っています。
麺職人の青木輝人氏が1954年に店を構えた際に出したのが最初とされます。
「キムチの水分みたいなスープにゴムみたいなかたい麺が入っており上に果物がそえられている」というなかなかアレな個性を持っているゆえに食わず嫌いしている方もいると思いますが、一回偏見を捨てて食べてみてほしいです。
写真は「明明屋」の盛岡冷麺。のどごしの良い麺と辛い中にコクのあるスープの相性が抜群で、食べるほど食欲が増してくる一品。
グルメ漫画の審査員みたいに「何だこんなもの――」と渋々一口食べた瞬間、服がはじけ飛んだり口から光線を出しつつ「何だこれは!? 旨いっ、旨いぞーっ!」と手のひら返ししてしまうこと間違いなしです。
③盛岡じゃじゃ麺
盛岡冷麺をべた褒めしたあとで申しわけありませんが、一番好きな岩手の麺料理はこの盛岡じゃじゃ麺です。
高階貫勝氏が、一時期滞在していた満州で食べた麺を元に考案しました。盛岡冷麺が北朝鮮なのに対し、盛岡じゃじゃ麺は中国が元ネタの日本料理となっています。ちなみに高階氏が開いた店「白龍」では今でも盛岡じゃじゃ麺を提供しています。
こちらが盛岡じゃじゃ麺。ジャージャー麺とは別物で、あまりコシのないうどんのような麺に肉味噌ときゅうりと紅生姜が乗っています。
これに生姜やニンニクやお酢やラー油を好きにぶちこみ、ぐしゃぐしゃーっと混ぜて食らいます。ものすごくジャンクですが、ものすごく旨いです。
④チータンタン
お世辞にも美しいとはいえないもののジャンクで旨い盛岡じゃじゃ麺。
せっかくなら、完食せずに一口ほど食べ残しておきましょう。近くに生卵があるはずなので、それを食べ残しの中にぶちこんで店員に返しましょう。
別に店に嫌がらせをしているわけではありません。店員は生卵のかかった食べ残しにスープと肉味噌を入れて、かき混ぜて返してくれます。
何と、食べ残しがふわふわ卵のスープになって返ってきました。これはチータンタンと呼ばれます。お口直しにぴったりの素朴な味わいですが、盛岡じゃじゃ麺用の調味料をぶちこんでジャンクにすることも可能です。
盛岡じゃじゃ麺だけでおいしいのに、一皿で二度楽しめるなんてすばらしいですね。
麺ばかりになってしまいましたが、これで岩手のグルメ紹介を終わります。