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身のまわりの植物で糸を染める記録 ID25 - 桜の枝 sakura branch
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染料 dye
桜の枝
近所の公園で花が咲く直前の木の下を歩き回って拾い集めたものをその日のうちに細かく切って使用
315g(染液も染めるものもいくつか組み合わせたので、染めるものの重さに対する染料の重量は計算できず)
1番液:中性抽出
2−4番液:アルカリ性抽出(2回目の抽出の際に少量の重曹を加える)
3−4番液:中性抽出(3-4回目の抽出の際には重曹は足さず水だけ足したが、同じ鍋につぎたしているので若干アルカリ性だったかも)
水から煮出して沸騰してから20-30分煮る x 4回
fallen sakura branches from my local park
315g (?% w.o.f)
Added the dyestuff to the water and simmered for 20-30 min x 4 times
2024.3.31
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染めるもの fiber
O. 60% wool + 40% alpaca, 100g / 450m : 120g
R. 100% Corriedale, 100g / 400m : 100g
S. 100% Machine Washable Bluefaced Leicester, 110g / 400m : 110g
T. 75% BFL 25% Mid Brown Masham, 100g / 400m : 100g
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精錬 scour
染めるものの重さに対して1%の重さの中性洗剤を使用して精錬
Neutral detergent EUCALAN: 1% w.o.f
2024.4.1
媒染 mordant
染めるものの重さに対して14%の重さの生ミョウバンで媒染
2023.4.1 : 80C one hour, off and left overnight
2023.4.2 : WASH
染色 immersion dye
酸性染色:染めるものの重さに対して10%の重さのクエン酸:pH 3.5-4
acidic dye bath: 10% citric acid (1.6g) to keep pH 3.5-4.
染液の温度:85Cを60分、その後一晩放置
DYEBATH TEMP 85C
TIME AT TEMP IN DYEBATH: 60min
TIME RESTED IN DYEBATH: overnight
1回目
2024.4.7
NO. OF BATHS: First bath
染液を数日置いた方が酸化が進んで赤みが増すので少し置いてからと思ったら忙しくて時間が取れず、約1週間後に染色
1番液と2番液を合わせたものを使って、クエン酸を加えて酸性にして染色
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2回目
2024.4.11
NO. OF BATHS: First bath
3番液と4番液を合わせたものを使って、クエン酸を加えて酸性にして染色
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3回目
2024.4.12
NO. OF BATHS: Second bath
1回目の染色の後の残りの染液を使って、クエン酸を加えて酸性にして染色
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![](https://assets.st-note.com/img/1713424354972-FvEei5LXaW.jpg?width=1200)
Wash:
no material/detergent used
色
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T30A:アルミ媒染→1+2番液で酸性染色
R30A:アルミ媒染→1+2番液で酸性染色
S30A:アルミ媒染→3+4番液で酸性染色
O30A:アルミ媒染→1+2番液でTとRを染めた後の残った染液で酸性染色
メモ
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子供の頃は入学式に桜が咲いていたのが思い出の中にあるけど、どんどんと早まったのか、急に早まったのか、いつからか桜は3月に咲いて儚く散って、入学式まで桜が咲いている景色を見ることなんてもうないのかなと思っていたら。
今年は3月に寒い日が続いて、桜がなかなか咲かなくて、まだかまだかと思う日々が長かったので、これはチャンスかも!と思って花が咲く直前の枝を集めて糸を染めました。
本当は剪定枝など切り立てで、切り口が緑色の新鮮な枝が良いそうですが、なかなか花が咲く前の桜を切ることはないので、今回私が使ったのは、今にも咲きそうな桜の木の下に落ちていた枝を拾い集めたものです。雨風などで自然に落ちた枝なので、落ちたばかりのものもあれば、だいぶ日が経って乾燥しているものもありました。蕾がついた後に落ちたものなど、できるだけ日が経っていないように見えるものを選ぶようにしたのと、茶色くて太い枝よりも赤みがかった細めの小枝を選ぶようにしました。
花が咲く前の枝や樹皮に花の色が宿っていて、桜色を染めることができるという志村ふくみさんの言葉が有名ですが、志村ふくみさんの言う「花が咲く前に木がエネルギーを溜めている頃」と言うのは雪が舞うころのことで、私が読んだ限りでは花が咲く直前の蕾がついた枝を使うとは書いていなかったと思うし、花が咲く前の枝で乾燥が進んだものよりは、花が咲いた後のものでもいいから新鮮な枝を使う方がいいというのを今回どこかで読んだので、来年は花を楽しんだ後の新鮮な枝で染めてみたいと思っています。
新里カオリさんのYouTube「うららか島暮らし」の草木染め編を見ていたら、桜は水から煮出すのではなく、水を沸騰させてから鍋に入れることで綺麗なピンクが抽出できるという話があったので、それも来年やってみたい。
なんで重曹を入れるのだろう?と思いながらも、桜に限らず枝や樹皮を煮出すとき、重曹を入れると木が柔らかくなって色が出るのが早くなる気がしていて、今回もそのような実感がありました。重曹を入れなくても時間をたくさんたくさんかければ同じようにできるのでは?と思うけど、実際はそこまでの時間をかけられないしどんどんと染液が薄まるのでやらないかなと思ったり。
桜色とは違うかもしれないけど、きれいなピンクと赤茶色が染められることがわかったので毎年やりたいなと思う桜染めでした!