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至高のスラッシュメタル。MEGADETH "The Sick, The Dying... And The Dead!" 全曲コメント

まさか2022年にこんなメガデスのアルバムが聴けるなんて思っていなかった…前作「Dystopia」も良かったし、その後の来日公演(w/Anthrax)も最高だったのだが、デイヴ・ムステインの体調悪化やその後のアーティスト写真を見るにつけ「大丈夫だろうか?」と要らぬ心配をしていたのだが、全くの「杞憂」だった。

自分にとって「メタル回帰」な今年にジャストで響きまくるこの作品、年間ベストアルバムかも、ということで備忘録のつもりで(カバーを除く)全曲コメント。

1.The Sick, The Dying… And The Dead!

アルバムのオープニング曲、アルペジオの後は…
"Hanger 18"や"Dystopia"などの「アルバム2曲目の名曲」の雰囲気。
メロディアスなツインギターが堪らない。
後半のギターソロ部分や「Die, die, die!」のところなどもこだわりを感じる。
リフの切れ味が鋭い!

2.Life In Hell
ザ・スラッシュ!メガデス史上でも最もシンプルなギターリフか?
ザクザクのギターが超気持ちいい。
中盤のミドルテンポ部分にお得意のダイヤモンドヘッド風のリフを挟み、再び畳みかける。カタルシス。

3.Night Stalkers

旋律が走る。メガデス史上最高の切れ味鋭いイントロ。血沸き肉躍るスピード感。中盤のIce-Tのラップからミドルテンポ~唐突なアコースティックのアルペジオでもう終わると見せかけて…乾いたベースの後に再びスラッシュ!いやあ最高。

4.Dogs of Chernobyl
ここで少し落ちついたミドルテンポの曲。2000年代以降の王道のメロディーに酔いしれていると、また途中でスピードアップ!ザクザクのリフとツーバスで攻めるドラム。"Wake Up Dead"の途中のパートっぽい。これぞスラッシュメタル。

5.Sacrifice
このアルバムの中では比較的「普通」な曲。ただ、サビのリズムも含め、かなり複雑な展開になっているのは彼ららしさか。

6.Junkie
"Junkie!"と歌うサビのメロディーがとてもキャッチー。
特に最後の"ジャジャジャジャジャジャジャンキー!"、なんか可愛い。

7.Psychopathy
いよいよ後半戦を告げる次の"Killing Time"のイントロ的な位置づけ。

8.Killing Time
"Psychopathy"からのスラッシーなミドルテンポのまま曲に突入。
サビの部分は"This Was My Life"などのメガデスお得意かつ自分も大好物なギターメロディーにやられる。

9.Soldier On!
このイントロ、音のアツが凄い!
自分が若いころだったら真っ先にギターコピーしたくなるような曲。
こちらも「ザ・ムステイン」なメロディー進行で懐かしくもありでも最新鋭の音で良い。

10.Celebutante
このアルバムがなぜスラッシュか?は切れ味鋭いギターとともにツーバスのドラムなんだと気づかされる1曲。

11.Mission To Mars
「Cryptic Writings」辺りに入っていても違和感のない感じ。
といっても、後半に激しい展開を見せるのが本作の特徴なんだよなあ。ただでは終わらない、スラッシュ魂を感じる…

12.We'll Be Back

そして何と言ってもこのイントロのキレ。1st/2nd回帰か?ではなく、ここに来てメガデス史上最高のスピード感でしょう。
しかしここまでのスピードを駆り立てているのは何だろう…BURRN!9月号のデイヴ・ムステインのインタビューからは全く分からなかったのだが…
この曲が気に入らないのであればメガデスを聴く必要なし、といえる曲。

と、全曲聴きながらの執筆だったが、また頭から聴き直したくなってきた…


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