20代も終わるので、新卒で250万円の詐欺被害にあった時の話を暴露する
題名の通り、あと数日で20代に終わりを迎えるので、20代の私の身に起きた一番大きな出来事を放出する。
これは、私の人生の中でも、考え方を見直す良い経験だった。
1. 詐欺に遭うまでの経緯
2018年4月、私は社会人になった。入社先は、静岡に本社がある部品メーカー。静岡という土地は、私にとって縁もゆかりもない土地だったため、知り合いは全くいなかった。しかし、この点は私にとって問題はなく、モットーを「友達は現地調達」としているので、常日頃から、知り合いを増やすことに専念していた。
入社3ヶ月、ようやく研修を終えた頃、私は会社の同期と共にと大規模なコンパに参加した。そこで、とある男性に出会う。その人は、インフラ系の会社に勤めながらも、他で複数の事業を展開している人だった。ある会社と取引を行うようになった。
詳細は省くが、兼ねてから、本業以外で稼ぐ手段を身につけたいと思っていた私は、この人のつてで、ある桃農園の運営会社と取引を行うようになる。
新卒1年目の社会人が唯一出来るビジネスということだった。
ざっくりビジネスを説明すると、毎月桃農園の会社から、あるECサイトのURLと購入上限金額が送られてくる。そのサイトで購入した金額の約1%が翌月の引き落とし日の前日に振り込まれるという内容だった。
ユーザーが購入したものを海外で転売していて、その利益を分配しているという話だった。
最初の数ヶ月は、お金が振り込まれていたが、ある日を境に振り込まれなくなり、延期に延期を重ねられ、最終的には社長が金を持ち逃げしたという報告を受け、全国に1500人ほど被害者がいる詐欺被害だったことが発覚した。
海外で転売しているという話だったが、実際は架空のグループ会社を設立して、ECサイトから売り上げを立てて、その売り上げを元に銀行から融資を得ていたらしい。
詐欺の手口は、「ポンジスキーム」と呼ばれる詐欺に該当するもので、昔からある有名な手口の1つだった。
2. 詐欺が発覚してからの対応
ECサイトの利用にあたり、複数枚のクレジットカードの作成を依頼され、「リボ払いキャンペーンで還元率5%UP」などという謳い文句で、多額のリボ払いをしていた。リボ払いの15%以上の金利を回避するため、金利の安いローン(ろうきん)に組み替える。
この時、勤めていた会社の信用がよかったおかげで、金利(4%以下)を安く借り換えることができた。
最初に借換の相談をしに金融窓口のスタッフにクレカの明細を見せた時、
「ギャンブルでやらかしたんですか?」と言われたのが印象的だった。
3. 周りの反応
この詐欺については、「友人紹介制度」のようなものがあったため、知り合いに紹介することが多々あった。結果的に、誰も私の誘いには乗らなかったので良かったが、もし契約してしまっていたのであれば、大事だったと思う。
事件からしばらく経ち、何にかの拍子で友人らに暴露してしまった時の反応を綴る。
会社同期
「そんなものに、俺を誘おうとしていたのか」
「昔からある詐欺だったなら、防げたんじゃないの?」
「こいつ、借金あるんだってよー!」
言いたい放題である。
おまけ
転職活動をしている時に出会った
"イケメン生意気カス太郎人事くん"の反応を載せておく
「人様のお金を借りて、よくそんな呑気に生きてられますね」
DJ社長にも、同じこと言ってやれ。
4. 事件後に変わった考え方
それ以後も、友人から"うまい話"を紹介されることは多々あったが、全く乗らなくなった。
騙された時の自分は、世の中に対して無知なことが多かったこともあり、現在は自分で情報を精査できるように日々鍛錬している。
5. "個"として、強くなる
この出来事をきっかけに、個として強くなることを決意した。
最後に
2020年8月に、新卒の女の子が投資詐欺に遭って自殺したという報道があった(参考動画)
被害額は、100万円ほど。
人が命を絶つには安すぎる金額だと思う。
この子は気持ちは分かる、他人を巻き込んでしまったことにたいして、強く責任を感じてしまったんだろう。
"お金"を理由に死を決断すべきではない。
今日も、私は生きていく。
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