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ボールパイソン飼育開始から1か月間の記録を振り返る

2021年8月15日をもってボールパイソンのニーナの飼育開始からちょうど1か月が経過しました。飼育初期から経過観察と実験考察を繰り返して環境構築をしてきたのでそれを振り返りながら適宜追記コメントします。

ニーナの飼育メモ
2021年

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お迎え初日メモ
ボールパイソン♀アルビノ/2020年10月生まれ/サンコーのレプタイルボックスで飼育/保温器具はパネルヒーターSと暖突/ペットシーツと水入れを設置
袋から取り出した際に噴気音、ケース投入後もせわしなく動き回るのでしばらく布をかける。
ストアでの最後の餌やりは13日でアダルトマウスのLを週1で与えていたが、今後は比較的高頻度(4日に1度)で与える。
目をケガしている。ストアの店員さん曰く給餌時にぶつけて怪我をしていたという。脱皮不全ではなく、今後脱皮で回復していくと言われたので、要経過観察。

コメント:その後目のケガは脱皮とともに回復しました。




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昨晩より落ち着いた印象。
水入れを温度勾配の高温部側に押しのけており、低音部で休んでいた。レイアウトは戻さず経過観察を続ける。
覗くと目がかなり動いてこちらを意識している。

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IoT家電類、スイッチボットプラグ、スイッチボットハブミニ、スイッチボット温湿度計を導入。
プラグを暖突の電源に接続し、夜間27〜29度/昼間29〜33度で設定し試運転を開始する。昨日から温度勾配の低温部から移動しておらず、暑すぎるのかわからず心配。
飼育指南で適温とされる温度設定ではあるはずなので経過を観察する。暑がりな個体なんているのだろうか?
尻尾だけ水に入れてるのを確認。
水入れと温湿度計の位置調整のためにケースに手を突っ込んだが、初日のように噴気音は立てず、見ているだけだった。落ち着いてきた印象。
餌やりの予定日だったが、もう少し環境に慣れるのを待つことにした。

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夜間は暖突が停止することもあり温度調節のバランスが良かった。昼間は暖突が消えることがあまりなく、高温すぎないか心配なので設定温度を見直す必要がある。また、暖突の影響で湿度の低下が懸念された。温度上限を33度から30度に下げる可能性がある。または、高温部側に設置してある温湿度計の確認のために布をめくってあるから、低温部の方が暗くなっていることが低温部にずっといる理由かもしれない。
14時09分 低温部でトグロを巻き頭を乗せてリラックスしている状態を確認。その時の温湿度計の値は 31.3°C 56%
スイッチボットの昼間最高気温を31度に設定しなおし、高温部にも移動するか経過観察。
水入れを交換、霧吹きで湿度管理。
お迎え後初のハンドリングで全体の様子の確認。低温部にずっといる万が一の理由として火傷も憂慮したが、そういった症状は見られなかった。掴もうとした際に噴気音。
↓ハンドリングと霧吹き後

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15:38 水入れに浸かっていた。綺麗な水だからか、冷たかったからか。もし冷たかったからだとしたら、温度設定を更に見直していく必要があるかも。温湿度計は温度勾配の高温部の底面に設置しているから、全体の空気の温度はもっと低いはずで、冷たさを求めている可能性は低いのではないか。

コメント:水入れに浸かっていたのは接触屈性ゆえの妥協みたいなものだった可能性と、その後の脱皮に備えての保湿のためだった可能性、またはその両方だったと思われる。


21:22 帰宅後即確認。やはり低温帯にいる。トグロを巻いて頭をそこに置いていたので、リラックスはしている様子。
名前は未決定のまま。
初給餌は失敗。温度が足りなかったかも。彼女は餌に興味を示したが、食い付かなかった。餌やりもケージの外に出ることに興味を示す。何度か餌を温め直したものの食べようとせず、部屋んぽに切り替え。30分ほどウロウロさせた。彼女は自分がレプタイルケースに閉じ込められていることをよく理解しているようで、レプタイルケースの蓋を閉めようとすると素早く察知して、先程までの緩やかな動きとは違ってすごい速さで外に出ようとした。彼女が蓋を閉められると出られないということを理解していること、ボックス内が彼女にとって快適な環境ではないということが推測できる。それ以降は餌には一切興味を示さず、とにかく外に興味を持ち続けていた。置き餌にして様子を見る。

コメント:この当時の拒食は脱皮前の兆候とお迎えのストレスが複合的な原因になっていたと思われる。

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スイッチボットプラグが自動的にオフラインになってしまう問題。プラグデバイスを抜き差しして再起動することで回復する。プラグが自動停止する条件は、電力供給過負荷(14Wなのでまずありえない)/最低通信量が5Mbpsを下回りパケット通信がタイムオーバーになる/電力供給が足りないなど。 電源の位置をタコ足から再配置するなどして様子見。通信料に問題があるかもしれない。

コメント:その後ソフトウェアアップデートで解決。


(メモ)うちに帰る理由のために動物を飼っている。今の自分は物忘れと集中力の断絶がひどくて、生きる気力がない。今日もありえないポカミスをした。目の前にあるものを無いと思って探し続けてしまったりする。心因性精神疾患のストレス性障害というと認識しづらくなるが、その症状は立派な脳機能障害だと思う。私は私のために生きたいと思えない。私が生きる理由、バイトをしてお金を稼いだり、部屋を掃除して綺麗な状態を保ち続けたり、体調管理に気を付けたり、ただ美味しい料理を作って食べたり、そうやって私が生きることは、私だけのためであってはやりきれない。私はそこまで私を愛せない。明日からを縛る約束が欲しい。この毎日を支配するような愛が欲しい。私が生きてていい理由のために動物を飼う。

ボールパイソンの体温維持に関して以下の記述がある

我々が思うに、ヘビにとって一番大切なのはできるかぎり体を温かくすることではない。むしろ、野生のヘビの研究と我々の飼育観察から考えると、ほとんどのヘビはほとんどの時間を低い体温を維持して過ごし、餌の消化や交尾といった特定の生理的な行動をおこす場合のみ、体温を上げるようにしているのではないかと考えられる。
 この推論は、外温動物(特にヘビ)の長所に関する理論と合致しているように思われる。ヘビは低い体温を維持することによって、代謝機能を低下させ、理想的な体重を維持するために必要な餌の量を減らし、さらに、活動の機会を減らすことで、外敵に見つかる可能性も減らしているのだ

出典:http://hebidas.web.fc2.com/m4/m420.htm


彼女はずっと低温帯にいる。火傷はしていない。高温帯底部の平均温度は30℃前後であり、一般的な温度管理の条件上は高過ぎるということはない。ボールパイソンが臆病な性格で、野生環境下では絶対的な捕食者ではない(相対的に非捕食者にもなりうる)生物であることを考えると、ただ暑がりな個体というより、代謝を落とす目的で低温帯に居続けている可能性には納得がいく。

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朝確認してみたところ、昨晩いた低温帯の位置から動いていない。落ち着いてはいる様子というか、寝てたと思う。今日は暖突が昼間に間違っても作動しないように電源を抜いておいて、温度を確認する。また、温度の上がり過ぎを改善するために部屋の扇風機を回しておいた。 →16:43 最高温度で高温部が37.3℃にまでなってしまっていた。高温部の温度としても高すぎた。なにより10℃近い寒暖差が発生しており生体に負担になっているのではないか。部屋の扇風機は意味が無さそうだった。レプタイルボックスにファンを付ける?とにかく今後はスイッチボットプラグの不良が解決するまでは不在時にもエアコンを29℃で設定しておこうと思う。
22時過ぎ帰宅後、すぐに水を換え、エアコンをドライの27℃に設定。割と早く動き、まず水入れにご機嫌な感じで浸かった後、高温部に移動した。
また給餌に失敗。これで1週間食べていないことになる。脱皮前なのか目がくすんでいる。置き餌にした。

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11時ごろ確認。置き餌食べず。目が沈んでいる時は眠っている時。パネルヒーターの温度を下げる。今日は冷房を消さない。 やはり目が白くくすんでおり脱皮前の兆候と思われる。お迎えの緊張と脱皮の拒食が重なってるのでゆっくり様子を見る。

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湿度が下がってたので霧吹きした。
スイッチボットハブにエアコンを登録し、31℃以上になったら稼働するように設定。また、オンオフを手動でスマホから操作できるようにした。 プラグを用いた暖突操作は一旦やめた。暑すぎるため。プラグがオフから復旧しない問題は本社に問い合わせ、ファームウェアアップデートで解決した。
電気代の具合を見て、今後ファンを導入するか決める。

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エアコンの操作を外出先から実施。16時台が温度の最高になるタイミングで、今後気をつける。
体重測定、部屋んぽ、ハンドリング。最初のハンドリングの際に噴気音がなかった。しかしその後こっちが調子に乗ってしまってまた噴気音を出すようになった。部屋んぽは好きで、よく出たがる。

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体重と身長測定
体重 299グラム
身長 74cm
目の白濁がなくなり透き通ってきた。脱皮直前になってきたと思われるので、今後しばらくはそっとしておいた方がいいかも。

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と思っていたら22:45頃に脱皮しているのを確認した。 温湿度計を倒してたのでそれ倒しちゃダメだよ〜あとで戻しておいてよね~と声をかけてたら、脱皮してた。 温度28.7℃ 湿度74% 脱皮完了、脱皮不全もなくほとんど完全な一本脱ぎ。糞もした。餌を与えてみたが相変わらず興味がなく、外に出たがる。また置き餌、三回目。パネルヒーターの温度を上げてみた。

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7:54 置き餌が無くなっているのを確認 満月。前日に脱皮、フンも。 はじめての脱皮、糞、餌食い。 脱皮殻をすぐに回収して長さ確認 74センチだった。

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実験的にチップスターの空き箱を導入すると、すぐに中に入った。低温帯であるからというより、やはり安心するから水入れと壁の間に入っていたのだと推測できる。ボックス内のエンリッチメントのためにシェルターの本格的な導入を検討する必要がある。アイシェルターが高いけど良さそう。一般的な飼育指南でヘビのケージにシェルターを導入しないいくつかの複合的な理由①生体が外に出るのがおっくうになる=見れなくなる②臆病な性格になりやすい(と言われている)③ヘビの成長速度に合わせていけない、最終的にフルアダルト程度の大きさになった際に入り込めるサイズのシェルターが市場に少ない、など。
一眼レフをウェブカメラにしてペットカメラにできないか。外出中の。あとウェットシェルターにしたらファンも導入できるんじゃないか。

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大学でヘビの名前の話題になり、ニーナ(ニィナ)と言う名前が反応が良かった。彼女をニーナと呼ぶことにした。
アイシェルターを購入した。
一眼をyoutubeライブでペットカメラにしたい。サーモカメラを使用して温度勾配を見てみたい。機材を夏休み中に借りたい。一眼、ビデオカメラ、キャプチャボード、三脚などを借りたい。アイシェルターを金継ぎにしてみたい。
ニーナはシェルターにこもってる、かなり安心してると思う。

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前日はそっとしておいて、今日はピンセットから給餌してみた。結果成功。 これまでは給餌時に部屋を薄暗くしてみたりカメラを設置したりしていて環境が普段と異なっていたり、自分がカメラの方に気を取られすぎてしまって処理しきれなくなったりしてしまってピンセットからの給餌ができなかった。今回は給餌時にカメラも設置せず照明も変えず、給餌だけに集中してみたらいけた。 はじめはチップスターの中に引きこもってしまって、身体で蓋をしてしまっていたが、何度か頭を出していたのでしばらく待ってみた。次第に舌をチロチロ出し始める。 あまり動かし過ぎず、少しだけエサを後ずさりする演出をかますとより興味をもった。ものすごいスピードで食らい付いて普通にびっくりした。はじめて手から食べてくれた。
アイシェルターが届いたが今日は差し替えない。明日か明後日に差し替える。
食らい付いた直後のニーナの目がヤバかった。完全にいっちゃってた。あと色ツヤが明らかに良くなってた。あと胴が太くなった。

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冷房の管理について。現在、温度勾配の高温帯が32.5℃を超えた場合に自動でエアコンが作動する設定にしている。エアコンが稼働すると室内気温は27〜29℃前後に保たれる。温度が上昇し始めるのは9〜10時ごろで、13時半ごろに32℃を超える。冷却しなかった場合そのまま上がり続け、16:30ごろにピークを迎える。その後ゆるやかに温度は下降していく。冷房がないと、32℃程度にまで下がるのにも22時くらいまでかかる。現在、17時になると自動でエアコンが消える仕組みにしている。

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アイシェルターを導入。チップスターからは出てこなかったのでそっと入れておいて、低温帯にアイシェルター、高温帯にチップスターを置いておく。

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朝9時ごろ確認したところアイシェルターにすっぽり入っていた。明日給餌する。もうしばらくシェルターを両側に配置し続けてみたい。
→その後間違ってその日の夜に給餌してしまった。
アイシェルターに隠れっぱなしだったのでシェルターをガバッと取ってやってみたら、興味は示したがピンセットから食べなかった。 が、置き餌を食べるところを見れた。巻きついて噛み付いて食べる時とは違い、咥えられる場所をツンツン探して、だらだら食べてる感じだった。そしてプルプルと小刻みに震えていた。 日付を間違ってしまったことと結構長時間しつこくマウスをピンセットでフリフリしてしまっていたことを反省。 アイシェルターが早速持ち上がってしまっており小さすぎたので、恋人のレオパにあげることにした。いいタイミングでチップスターの空き箱に戻す。シェルターは難しいかもしれない。

コメント:その後反省を生かして給餌プロトコルを組み立て中。①給餌時はシェルターをいじらない②給餌時はマウスをシェルターの前で振る③マウスは解凍前にボックスの上部に20分ほど置き伏線を張る。

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アイシェルターが小さすぎた問題があったが、ダイソーのペット皿がちょうど良いサイズ感だった。 同じくダイソーの直径10cmのボウルが上部の受け皿にぴったりはまる。大きさもニーナの全身が入ってまだ少し隙間があるくらいでちょうどよい。シェルターと水入れを一体化することで、レプタイルボックスのレイアウトをシンプルにできる。しかもこの水入れ兼シェルターは、水の交換の際にシェルターと水入れを分離できるので、生体に必要以上にストレスを与えることがない。ニーナが全身を浸かれるほどの水としては不十分だが、飲み水と湿度管理用には十分に思われる。現在夏場の湿度はおおむね60〜70%前後と十分すぎる環境であり、ニーナはあまり水に浸かる子でもないので、成長するまでしばらくは適切な環境を保てるのではないかと思う。
これは飼育2週間足らずの初心者の意見だが、ヘビの飼育環境の向上において生体の接触屈性を軽視する傾向は、その理由のほぼ全てが飼い主の都合のように思われる。ボールパイソンの飼育指南サイトや動画において、シェルターは必ずしも必要ないと言われていることが多い。しかし、そういった情報を発信するほどにボールパイソンやその他のヘビを飼育している多くの人々は、シューズケースなどの不透明なプラスチックの容器を用いて、ラックなどに収納するかたちでボールパイソンを飼育している。そのような環境では、そもそも人影を目にする機会の少ない個体が多いので、ボックスそのものがシェルターとして機能しているのだと思う。しかし私の飼育環境では、六畳一間の空間でヒトとヘビが折り合いを探りながら生活している。そのため、人影を避けるためのシェルターの導入は、生体のストレスの軽減のためにほぼ不可欠のように思われる。実際今日ハンドリングと部屋んぽを行って、噴気音を一度も発していなかったことから、単に慣れただけではなく、シェルターの導入をきっかけに生体が落ち着きを得たことが推測できた。シェルターを導入しなくてもよいといわれる隠れた理由の一つとして、ニシキヘビの接触屈性が、鑑賞の楽しみを減らしてしまうという言いづらい理由があるのではないか。それは生き物を飼うという業を背負うときの最も本質的な問題のひとつであると思う。生体の都合と飼い主の都合の、どの点に折り合いをつけるのか。生体の都合でいうと、ボールパイソンのようなヘビは閉鎖的な冷暗所でおとなしく過ごすことで、代謝を落として必要な捕食の回数を減らし、捕食者に発見される可能性を減らし、ひたすら耐え忍んで獲物を待ち伏せし続けることで生存競争に残ってきた生き物だ。せかせか動き回ってエサを探すタイプの生存戦略ではない。 一方飼い主の都合でいえば、チップスターの空き箱をシェルターがわりに導入していた頃は、ヘビを飼育しているのかチップスターの空き箱を飼育をしているのか分からないくらい退屈なレイアウトになってしまっていた。チップスターの空き箱がエサを欲しがったり成長したりすれば話は別なんですけど。
ひとつの折り合いの付け方について考えていること。ヘビは忍耐の生き物であり、ヘビの飼育もまた忍耐の飼育となるような予感がしている。少なくとも爬虫類の飼育は、鳥や哺乳類の飼育と比べて明らかに異なる愛着と関わり方を経験しなくてはならない。頭を撫でられたり、投げられたボールを取って帰ってきたりすることを望まない生き物との関係性の築き方を考える。例えばイヌと過ごす時間は、多くの時間がヒトと一体化していて、関係性の濃度が常に一定している。一方ヘビの飼育は、餌やりやハンドリングの時間を除けば非常に希薄な関係性が続く。だからこそ爬虫類飼育者はより深い関係性を求める代わりに、多頭飼育へと移行していくのだろう。しかしそれは自分の経済規模ではできない。
自分は、ヘビとの関係性に濃淡や緩急のようなリズムを与えることに着目していきたい。普段は希薄な関係性でいる一方で、例えば給餌時には儀式のようにゆっくりと丁寧に濃密な時間を過ごすような、そんな緩急をニーナとともに過ごす時間の中に取り入れてみたい。そのためには、ただ生きてもらうために給餌を行うのではなく、給餌プロトコルを観察/仮説立て/実験/考察し、常に最善のものを考え続ける。記録のための機材や環境構築にも注意を払い続ける。そんな飼い方をしていきたい。
湿度が落ちる冬が来る頃には、彼女も成長していまのシェルターは使用できなくなる。その時はまた適切な設備を設計していこうと思う。観察し、仮説を立て、実験し、考察する、考えるボールパイソンをやっていく。今後もトライアンドエラーで自分と彼女だけの飼育方法を構築していく

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うんちしてたのでシート交換、ボックスとシェルターを水洗いして消毒。自分でシェルターに戻っていったあたり、かなりシェルターの中が気に入ってる様子。

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給餌日。撮影も同時進行。ピンセットからは食べなかったが、置いておいたらすぐにあむっと咥えてシェルターの中にマウスを引きずり込み、中で食べていた。脱皮後の時のようにシャッと食いかかることもなく、ほんとにヘビなのかという感じののんびり感でカワイイ。
ボールパイソンにエサを与える際に好奇心を煽り食いつきをよくする方法は、マウスが生きているかのように演じることらしい。 死体を生きてるように演じるというのは虚しい。ニーナは与えられているマウスが既に死体であることなんてとっくに理解しているのではないか。飼い主の演技力の無さに問題があるのか。何にしても食べてくれている間は心配ないし、かなり高頻度で給餌しているので、そこまでがっつかないのも理解できるかもしれない。死体を本物らしく動かすってどうするのか。かなり難しい問題。

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a6500で撮影している映像をimaging edgeという仮想キャプチャボード的なsonyの公式ソフトを利用してwebカメラ化し、OBSに取り込んでyoutube liveで配信する。ライブストリーミングを代用ペットカメラとして使用してみる。
これは良い。ヘビにストレスを与えることなく存分にレプタイルボックスの中を覗き込める。ヘビも油断していて呑気に顔を出したりしている。これは良い。画の表現力にも伸び代がある上に、コンテンツを共有可能で、しょっちゅう動き回ってるわけでもないので、出先でひと呼吸入れたい時などにも見れる。
しかし、配信開始から2時間程度で、カメラとPCの接続が切れてしまった。

原因は、自動電源OFF温度だと思われる。


撮影時に本機の電源が自動で切れる温度を設定します。[高]に設定すると、本機の温度が高くなっても撮影することができます。

出典:https://helpguide.sony.net/ilc/1640/v1/ja/contents/TP0001306130.html

環境温度が30℃を超えたまま30分超過すると、カメラの電源が自動でオフになる。配信カメラが停止したのは配信開始後2時間程度で、時間としては15時ごろと最も室温が上昇する時間帯だった。

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スイッチボットの履歴を確認してみると、この日の最高温度は32℃超えで15時をピークにしている。それ以降は自動でエアコンが作動し、室温は低下している。17時で一度自動停止しているが、その後19時半ごろに再び32℃近くまで上昇している。パネルヒーターのサーモスタットは中間設定値の35℃程度で、5℃程度の誤差があり、室温全体が32℃近くまで上昇していた可能性は高い。14時21分以後、ちょうど出かけた頃から室温はすぐに30℃を超えて上昇し続けていたので、やなり自動電源OFF温度の設定でカメラが停止したものと思われる。と考えると、家を出てものの30分でこの代用ペットカメラは使えなくなってしまった。夏場の利用はエアコンとの併用が必須ということなので、コスト的には厳しいが、ヘビの体調のことも鑑みると今後1ヶ月程度はクーラーをガンガン使っていった方が色々と都合が良いかもしれない。

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カメラをa7Ⅲ、レンズをソニーのシネマレンズに変更して、クーラーを入れた状態で作動してみる。結果、14時半ごろにカメラが再び停止。温度の具合からまた自動電源OFF温度の問題と思われる。自動電源OFF温度は高に設定していたが、落ちてしまった。他の要因も研究してみるが、やはり温度の問題に思われる。なお、imaging edgeではリモート撮影時にカメラの電源オンオフ操作ができる。chromeのリモートデスクトップサービスと併用すれば、出先のPCやスマホからカメラの電源のオンオフを操作できる。
帰宅後確認したところ、PC版からは遠隔で電源のオンオフが操作できなかった。もし一眼ミラーレスでの配信用撮影を続行する場合、スマホやタブレット端末でimaging edgeによるリモート撮影を行い、それをPCに外部ソフトウェアで出力して、さらにタブレット端末を別端末から遠隔操作できるようにする必要がある。画質の低下が懸念されるので、あまり良くないかもしれない。

コメント:リモート撮影時の自動電源オンオフは対応している一部の機種でしかできず、自分の機材では無理だった。

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体重測定386グラム。7月23日には299グラムだったが、たった2週間で100グラム近く増加。胴体の太さも際立ってきており、爆育で鱗の艶も安定的に維持。
撮影にmanfrottoのギア付き三脚を使用。速攻で水平をとれるのでバチッと決まった定点観測の画にはこちらの方が向いている。パンや運動のある画を撮ることには不向き。

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部屋んぽ舌ペロニーナ。かわいい!かわいい!素晴らしい!誇らしい!かわいい!
何よりのニュースとして、今日ニーナは一度も噴気音を立てなかった。飼い主もヘビもハンドリングに慣れてきた。とても嬉しい!嬉しいです!嬉しい!嬉しい!ありがとうニーナ!ニーナ!ありがとう〜!!
素晴らしい記念日(8月6日は噴気音ゼロ記念日)

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朝確認するとフンと尿酸を出していたので清掃。清掃時にレプタイルボックスから生体を取り出して一時避難ボックスに移し替えるが、その際も噴気音はなく、シェルターの効果もあり環境に慣れてきたことが推察可能。
OBSを介した代用ペットカメラにchrome remote desktopを導入して出先でスマホからカメラを切り替えられる監視カメラにできた。
自動電源OFF温度の問題は未解決。今日は雨なので室温が上がりきらず、エアコンの温度を27℃に設定することで撮影環境を維持。
気加熱計算に成功。0.5グラムの水の蒸発でボックス内の温度を1℃下げることができる。ファンの回転数から風速を割り出し、蒸発量と時間を計算した結果、12〜18分の動作で1℃下げられる予測が立った。ファンを購入。明日は給餌予定日。

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気加熱計算を記事にまとめた。 計算を元にファンを作動させた。
前日は動き回る様子がなかったので給餌を停止して、翌日の今日様子を見たところ若干外の様子を気にかけ始めていたので給餌をした。その際尿酸がシェルターの裏に出ていたので清掃もした。
給餌プロトコルとして解凍前に20分ほどボックスの上にマウスを設置して放置した。結果シェルターから出て興味を示していた。 匂いでも充分餌として認識することが推測可能。その後解凍し再び与えたところ食い付きが良くシェルターの前ですぐに飛びついた。
食い付いたところでボックスから取り出し、卓上で食事を楽しんでもらうことにした。その間にボックスを清掃し、ペットシーツを替える。給餌中に一時的にハンドリングをすることになってしまったが噴気音は無く、ボックスに戻すとすぐにシェルターに入っていった。ストレスなどで吐き戻しがないかを経過観察する。

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前日にイオナンタと水苔を導入した。実際そうなるか、必要かわからないがO2の排出と湿度維持の役割も兼ねている。最大の理由は景観。
給餌の様子を初めてビデオに収めることができた。解凍前に20分ほどボックスの上に置いておくと食い付きがいい可能性がある。
この日は昼にハンドリングを行ったが問題なく給餌できた。

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飼育1か月で構築されたヘビ御殿の様子。花も飾りたい。
以前の照明は撮影時にフリッカーが多発していたので、植物育成用も兼ねてバーライトを購入して設置。直接光だと明るすぎるように感じられたので、布の上に設置して柔らかい間接照明のようにした。ニーナはiPhoneの撮影照明を嫌がるほど光が嫌いである。夜行性の生物のアルビノなので光の取り扱いには注意を払い続ける。イオナンタが少し元気なく、次の給餌時に水やりをできると良い。水苔は元気そう。
まだ室内での撮影しかしていないが、撮影のクオリティはその場の照明設計が8割に思われる。カメラ自体の性能は残りの2割程度ではないか。

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体重測定20210815

体重測定
417g
1週間で40グラムほど増加。
ハンドリングはせず部屋んぽをするか様子見してみると、そそくさとレプタイルボックスの縁によじ登りシェルターに入っていった。シェルターやケージ内を快適な空間だと解釈してくれているのであれば良い。
雨続きで温度が低かったため(昼間に低温部が23度近くにまで下がっていた)急遽暖突を導入。ケージ全体を28度前後に保つことができている。


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