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アンジェリカ・アスターの時系列を考察する ※重度のネタバレあり

  お疲れさまです。アンジェリカ・アスターというゲームをご存じですか?
 この記事では当ゲームの中に存在する『神獣ストーリー』、『天使ストーリー』で語られた内容や、ゲーム内で確認できたアレコレを筆者なりに時系列順に並べたいと考えています。
 一応ストーリーの詳しい内容までは触れませんが、人物背景や事の顛末は書かないといけない性質上めちゃくちゃド派手にネタバレされまくっているので、下手な閲覧は死に至る可能性が高いです。


現代編

 『渋谷』が普通に存在している。
 我々の生きる現代と大きな違いは無いように思えるが『黒い妖精』、『アスタル彗星』などが確認できる。

月刊NU

 釣りで獲得できるオカルト雑誌。この時代に刊行されていたものだと思われる。
 以下に確認できた内容を記載(本格的なネタバレまでの時間稼ぎでもある)。

1月号

 『我々を監視する「眼」に関する証言集を公開』とのこと。
 後の時代には世間を管理する機関が存在したが、その前身的な機関が既に存在したのかもしれない。
 あるいはゲームの世界であることをメタ的に語ってるだけかもしれないが。

2月号

 『雪男の正体を探るべく我々は雪山へと向かった。』とのこと。
 『巨神と誓女』では普通にイエティがプレイアブルに存在したが、今回も……?
 どうしよう、天使シナリオで林檎喰った瞬間『そうだ、私は雪男だった』とか語られ始めたら。耐えられる自信がない。

3月号

 『この灰色の生命体らしき存在の正体は!?』とのこと。
 思いっきりグレイタイプが描かれているんだが、分かっててギャグでやっているのか、それともこの世界には『グレイタイプ』という我々の世界ではメジャーな宇宙人像が存在しないのか。
 どうしよう、天使シナリオで林檎喰った瞬間『そうだ、私はこの星を監視する存在だった』とか語られ始めてグレイタイプ面晒されたら。絶対耐えられない。

4月号

 『ピラミッドの謎、その一端を解明する』とのこと。
 急にスケールが縮小した。金がなくなりつつあるのだろうか。

5月号

 『人語をしゃべる人面魚に突撃インタビュー!』とのこと。
 どうも雪男やら人面魚やらいちいちネタが古い……と思ったが、もしかしてこの時代は~2000年ぐらいがモチーフなのだろうか?
 ちょうど筆者が子供だった頃は人面魚と雪男で盛り上がってたイメージだし、宇宙人のイメージも今ほどグレイタイプ一強ではなく、所謂『火星人』なタコ型の宇宙人も根強かった印象だ。

6月号

 あの、釣り残り2種でコンプなんすけど。
 連れてない片方コレなんすよね。
 なんでこんなピンポイントで。許せねえ。

7月号

 『夏休み特別企画・人狼たちの海コーデ特集』とのこと。
 やたらセクシーな人狼の美女が表紙を飾っているが、身体つき、肌色、恰好が普通に前世が人狼だったっぽいロードオブウォーと酷似している。

8月号

 『絶滅したはずの、巨大生物の目撃情報が……!?』とのこと。
 ピンクっぽい色のティラノ……にしては腕がゴツい謎の恐竜が表紙になっている。
 ~2000年ぐらいのティラノは抹茶色のイメージだったと思うが……。

9月号

 『超念力「ハンドパワー」の実態とは!』とのこと。
 どう見てもMr.マリックだが、やってることはユリ・ゲラー。
 やはり~2000年ぐらいが舞台なのだろう。ちなみにこの間久々にMr.マリックをテレビで見たが青汁のCMをやっていた。解釈違いにも程があるだろ。

10月号

 2種類でコンプだといったな。
 そのもう片方がこいつだ。
 もぉおおおおお! またかよぉおおおおお!

11月号

 『環状の蛇が表紙だが……この蛇、見覚えがある?』とのこと。
 いや、ないです。恐らくは楽園の神獣のことを言ってるんだと思うが、現在未実装なんで、あの、ないです。
 ただ楽園の神獣まわりの話が割と現代舞台っぽい? のがYoutubeの案件動画で確認出来てるので、意外と話が繋がっている……かも。

廃刊号

 『過去に来訪した破壊の彗星について……だと?』とのこと。
 この彗星は『アスタル彗星』のことに思えるが、一部のストーリーで見られる『アスタル彗星』は緑色であり、表紙の彗星とは色合いが合わない。
 というか『アスタル彗星』はリアルタイムで飛来していたので『過去に来訪』ではないし、アスタル彗星が落ちた後もNUが続刊してるとは思えないので、確実に違う。
 この世界、定期的にリセット彗星直撃して〝再演〟してるのだろうか。

キャンディストライク

登場人物・用語等

飴木あめき 甘奈かんな

 帝国在住のファッションデザイナー。
 ユーファリアコレクションというショーに衣装を出している売れっ子らしいが、近年はスランプ気味。
 いやあの帝国とかいう国、散々戦争しまくってるらしいのにそんなことする余裕あるんだね……。

白い服の男

 なんか脇にヒラヒラがうざってえほどついてる謎の男。
 甘奈が出席した異業種飲み会にて『グレゴールの林檎を配っている男』として噂話になっていたらしい。んな殺人林檎噂になる程配ってんじゃねえよ。
 『グレゴールの林檎』が命を奪う危険性を孕んだ代物だということを知らずに欲しがった甘奈に対し、そのことを警告等一切せずに林檎を差し出す。

秘密組織カレイドスコープ

 甘奈が前世で所属していたストリーマー軍団。
 主な活動内容はコスプレしてのゴミ拾いらしい。

SkyTube

 『秘密組織カレイドスコープ』が活動している配信プラットフォーム。
 どう見てもYouTubeのことだが、どう略されてたんだろうか。すきつべ?

カラス

 低空飛行していたキャンディストライクに襲い掛かった存在。
 神獣とかドラゴンとかヤバめな生物ウジャウジャいる世界観でもカラスは逞しく生き残っているらしい。

概略

 スランプに陥った甘奈の元に謎の白い男が現れ、手渡された林檎を口にすると不思議な夢の世界に誘われ……というストーリー。
 アスタル彗星が確認できないことから、作中視点で相当古い時代の話と思われる。

ホロゥ

登場人物・用語等

ユー

 国際競技会の帝国代表の体操選手として出場する女性。
 金メダルは間違いないと目されていた。

ママ

 ユーの母親。ユーの夢を叶えるならどんな努力も惜しまない。
 元体操選手。

ヒズ兄とミー

 ユーの『仕事仲間』。路頭に迷っていたユーを自らの黒い仕事に誘う。
 仲間同士の関係は良好だったようだ。

パパ

 借金だけを妻と娘のユーに残して失踪した。

時計泥棒

 時計を専門として盗みをしていた男。

国際競技会

 帝国主催らしい競技会。同盟国と属国が参加する。
 戦争ばっかしてるのにこういう余裕はきっちりあるらしい。

概略

 ホロゥがわりと平和そうな人生を歩んできたことが分かる話。
 いや、別に良い人生ではないんだけど、天使部隊でこれぐらいの人生をネガってたら逆に恥ずかしいんじゃないだろうか。

ひよこ

登場人物・用語等

カーラ・カラージェフ

 『お屋敷』に仕えるメイド。料理洗濯から戦闘までこなす一流のメイド。
 生まれたときからこの家に仕えている。

レイ・カーニハン

 『お屋敷』の主人。帝国軍に属する人物であり、歌姫将軍と名高い。
 戦争が好き。

キリンと聖女

 半年持たずにサ終することが決まったソーシャルゲーム。

A造

 『キリンと聖女』の開発スタジオがある建物の一階でメイドカフェを営んでいた男。

ヤクザ

 A造のメイドカフェを貸し切り予約していたヤクザ達。

概略

 半年でサ終が決定したキリンと聖女……いったいどんなクソゲーだったんだ……。

世にも奇妙な神獣

登場人物・用語等

トモロウ

 主人公。アスミという女性と交際関係にある。
 名前は恐らく『TOMORROW』から。
 絶対にクソゲーとか渡したらいけない類の人種。

アスミ

 白い帽子がトレードマークな女性。トモロウとは小学生のころからの幼馴染。
 名前はトモロウと同じく『明日アスミ』だろう。
 どっからどう見てもどこぞのゲル化したヒロインなんだが、言動は結構苛烈。たぶんトモロウとは似た者同士。

SKY GARDEN

 渋谷の交差点そば、高層ビル屋上の展望デッキ。
 渋谷の交差点のそばにあるらしいのに、昼間っから無人なことがあるらしい。
 渋谷が一望できるとか。

人生やりなおしマシーン

 横に『後悔先に立たず』と書かれた、バスの降車ボタンに似たオーパーツ。ボタンを押すと強く後悔した瞬間まで時間が巻き戻る。
 『黒い妖精』が面白半分に造ったらしい。お前マジでロクなことしねえな。

妙にクセのつよい運転手

 女性。言動のクセが凄い。

国際テロリスト

 とあるマンションに潜伏しているテロリスト。

弾道ミサイル

 某国が発射しているアレ。ついに国土に落ちた。

アスタル彗星

 兆回を超える人生のやりなおしの末に飛来した彗星。
 ブルートフォースアタックにはブルートフォースアタックを返すというシュタインズ・ゲートの強い意志を感じる。

黒い妖精

 『人生やりなおしマシーン』の制作者。トモロウが兆回マシーンを使ったことに憤って出現した。じゃあ作んなや!!!!!
 ちなみにマシーンをトモロウに与えたのもコイツ。1から100までオメーがわりーじゃねーか!!!!!

概略

 不運により命を失ってしまう恋人のため、タイムリープを繰り返しなんとか運命を変えようとする男の物語。
 よくある設定……というか、強烈に既視感があるヒロインのデザインと話の構造だが、決定的な違いは主人公の超人的精神。
 元ネタだろうマッドサイエンティストは割と簡単に精神がやられていたが、こいつは解決策があるなら兆回でも平気で繰り返して正気を保っていられる。いっそ最初から狂人である。
 1日も猶予が無かった作中でも個人で某国にハッキングを仕掛けミサイルを停止させるスキルを身に着けるまで成長を見せたというのに、話のラストで10年間をタイムリープし続けて運命を変える決意を決めてしまった。ハッピーエンドに見えるけど普通に怖いよトモロウさん。

 恐らく『現代編』として最後の話だと考察している。
 というのも、『未来編』と呼称する次の時代は……トモロウが更に気の遠くなる回数タイムリープを続け、時代を改変しまくった結果生まれた別世界なのだと思っている。
 なにせ、そちらの時代も終わりは『アスタル彗星』の衝突で同じなのに、明らかに文明レベルが引き上がっている。
 ちなみに『現代編』において『アスタル彗星』の衝突は観測から数時間後だったことを追記しておく。

スシエル

登場人物・用語等

スージー

 海兵だったが、乗っていた艦が神獣に襲撃され沈没し、ただひとり無人島に漂流した。

謎のジャー

 炊けた米が無限に出てくるオーパーツ。スージーの漂流した無人島に存在していた。
 これ持ち帰ってきたら歴史に名が残る英雄だったのにな。

筋肉寿司

 今では当たり前となった板前=マッチョという概念を最初に業界へと持ち込んだスージーの実家。

ドーピング・マッチョ

 薬物により肉体を作り上げたマッチョ。そのうち薬の反動でぶっ倒れる。
 筋肉寿司は大将から弟子まで全員ドーピング・マッチョだった。

ナチュラル・マッチョ

 ドーピング・マッチョではない自然に生み出されたマッチョ。
 スージーはこちらに分類される。

マイケル選手

 寿司を食べに通っているおかげで絶好調のトライアスロン選手。

寿司

 ユーファリアには存在しなかった料理だが、グレゴールの林檎の影響を受けたスージーの手により再び作り上げられる。
 海軍所属で海が身近だったスージーですら海藻もタコも食えないと思っていたらしいので、どうにも漁業があまり盛んじゃなかった模様。
 新王国まわりも水源の汚染がどうこう言っていたし、そもそも海が終わっている可能性が相当高い。

概略

 どう見てもふざけたシナリオなのだが、他の現代編と違ってあまりにも身に覚えのない出来事が多すぎる。
 アスタル彗星の存在は全く無いが、個人的にはトモロウがタイムリープを相当数繰り返し我々の知る現代と大きく乖離している世界の話だと思っているので、世にも奇妙より後に設置した。
 いや普通にふざけているだけかもしれんが。

未来編

 『人工知性』という意志や感情を有するAIが登場している他、煌びやかな街並みに似合わぬディストピアを感じさせる世界観。
 意味不明な管理機構が意味不明な理由で人命を排除したり、テロリストが意味不明な理由でハイジャックをしたりなど治安が終わっている。

ブラッドベリー

登場人物・用語等

キャロライン

 軍医。命令違反、略奪、虐殺など問題行動のあった兵士で構成される懲罰部隊に配属されているが、本人曰く濡れ衣。

サナギ

 神獣に襲撃された工場地帯で発見され、キャロラインの元に運び込まれた謎の物体。
 天使化に失敗した存在とキャロラインは考えた。

音楽解放戦線

 『A*』による音楽の管理に抵抗する思想犯たち。
 旅客機をハイジャックするなどやり方は真っ当にテロリスト。
 構成員のひとりが露骨に少女。

武装救急隊MES

 武装したナース部隊。テロリストとの戦闘もこなす。

105ワン・オー・ファイブ

 幼い頃は血液の病に苦しみ、生きることを諦めていたが音楽解放戦線によるハイジャック事件からMESの手で救助されたことにより生きる希望を見出し、自らもMESの武装ナースとなった女性。

ベイビー

 105と会話をしていた運転手。

概略

 個性が強すぎる組織しか出てこないシナリオ。懲罰部隊も相当なモノのはずだが音楽解放戦線とかいうロックすぎるテロリストと、MESとかいう手広すぎる救急隊と、このストーリーでは詳細が明かされていないがやってることがヤバすぎるA*が一堂に会している。
 他のシナリオと違う点としては、前世パートはキャロラインがグレゴールの林檎を喰って見たものではないという点がある。

アヴァランチ

登場人物・用語等

キィラ

 鉄砲玉の女。『アニキ』の命令でガバルス組のボスを殺害する。
 前世ではアヴァランチと呼ばれていた。

アニキ

 キィラにガバルス組のボスを殺すよう命じたが、キィラが生き残ったことを疎ましく想い殺害しようとする。

ゴルギアス・ファミリー

 帝都の旧市街を牛耳っていたが、勢力が衰えたことでギャングたちの抗争が激化する。

サイヤクザ

 サイボーグのヤクザなんだか、PSYヤクザなんだか知らんが、ヤクザの一種。

105

 MESの武装ナース。アヴァランチには借りがあったらしい。

概略

 未来編のシナリオでサイヤクザは頻々に出てくるが、なんの説明もないためどういうヤクザなのか全く伝わってこない。

ベイビー

登場人物・用語等

レイリー

 老人と女性しか残っていない工場にて整備士を務める女性。
 前世ではベイビーと呼ばれていた。

105

 ベイビーの同僚。

装甲救急車

 ベイビーの愛車。機械知性が搭載されていない唯一の車両種。内燃機関(ガソリンを使用する普通の機関)により走行しているが、この世界ではロストテクノロジーらしい。
 また、この時代の通常の車両はネットワークに接続され、機械知性によりコントロールされているらしい。

フェニックス・グランプリ

 モータースポーツの墓標となったレース。
 ベイビーが整備したマシンが事故を起こしドライバーが死亡。結果、サーキットですら機械知性の搭載が義務化された。

概略

 順当に未来編の話といった感じだが、仮にアスタル彗星の衝突までの時間に変わりがないのだとしたら、流石に内燃機関がロストテクノロジーになるのはおかしい気がしてしまう。
 となると考えられるのは現代編よりも前に未来編が来る構図だが、わざわざ同じ名前の彗星を二回地球に衝突させるストーリーはどうなんだ? という気もする。
 なにかまだ気付けていない仕掛けがあるのかもしれない。

グランギニョル

登場人物・用語等

『私』

 『古い一族』の少女。

『古い一族』

 帝国分裂以前、神聖帝国の時代より存在する血筋を有する一族であり、現皇帝アレクルストの帝位を揺るがすほどの力を持つが、生存戦略として常に時代の強者に付き従うことを第一としていることにより生き永らえている。

先代皇帝

 人格者であったが、帝国の椅子取りゲームには向かなかったらしく、『古い一族』を味方に付けた義弟であるアレクルストの手によって退けられる。

エディナ

 アレクルストの長子にして、皇后殺害の犯人。女性。
 『私』の助力により逃亡する。

天使部隊

 我ら。なんか『古い一族』でも手が出せないらしい。
 言われてみれば神獣を撃破出来る戦力が一点集中で集まっているんだから、キレさせたら国ぐらい平気で滅ぼせるヤバすぎる部隊だわ確かに。しかも帝国に恨みのある隊員が半数以上だろうし。

未登録音楽

 未登録の楽曲。演奏するだけで殺される。どういう世界観?

音楽管理機構『A*エースター

 機械知性と共に未登録音楽とその演奏者を排除する組織。
 目的は『見つかってはいけない音楽』『演奏してはいけない音楽』を排除することらしい。
 なんか急に解体された。

ネフィリム

 未来編で唯一価値があるとされている命を持つ生命体。

概略

 帝国の事情が語られ、同時に『A*』が登場する。
 登録に無い音楽を演奏しただけで演者をぶち殺すとんでもない機関なのに、なぜかあっさりと解体……この未来編、ことあるごとに「これやっぱやめるわ」で適当に物事をぶん投げすぎである。そりゃ死ぬまで酒飲むよ。
 また、名前だけだがネフィリムも登場。
 機械知性と仲良くしているので、未来編としては古い時代の話だと考える。

ストレンジラブ

登場人物・用語等

アーシュラ・ヴィンテージ

 天使にまつわる研究を行っていた博士。
 今回の研究内容は『死に至るグレゴールの林檎』と『そうではない林檎』を区別することらしく、ついに99%の確率で無害である『グレゴールの林檎』を見分けたらしく、喰った。

〝怪物〟

 ヒトの臓器の集合体。不老不死の臓器を生み出す『生産設備』として造られた寄せ集めの臓器が自我を持ってしまった。
 身体から伸びる触手で手当たり次第に周囲の生物を殺害しまわっていた。
 多数のストーリーでも同個体と思われる怪物が暴れまわっている。というかラスボスみたいな扱いを受けている。
 おいアーシュラ博士!!! どう責任取るんですか!!!

臓器牧場ハシエンダ

 特権階級である不老の存在『ネフィリム』を不死にすべく、高い自己再生力を持つスペア臓器『スーパー臓器』を生産していた。

概略

 信じられんぐらいテキスト量が短い。わりに気軽に存在しちゃいけないものがゴロゴロ転がってる。
 ネフィリムが不老ではあるが不死ではないこと、不老不死を目指していることが語られている。
 より後の話だと思われる以降の話には全くネフィリムの存在が見えないあたり、こいつら皆殺しにされたんじゃないだろうか。

コスモ

登場人物・用語等

ブリヤンカ

 男尊女卑が根強いクソ田舎な地元に嫌気が差し、世界を見て回るために友人であるディピカと共に帝国陸軍に入った少女。

ディピカ

 ブリヤンカの友人。DV彼氏にぶん殴られた。

ライフライトリソース社

 前世にてブリヤンカを人体改造した会社。
 有人深宇宙探査計画のため100万人にひとりしか突破できない選抜試験を行いブリヤンカを見出した。

有人深宇宙探査計画

 行き詰った地球より人類を救うための計画だったが、ブリヤンカが人体改造を受けた半年後に中止され、探査は機械知性のみで行われることになった。

『方舟』

 意識を仮想世界に飛ばす実験に関する何某。
 ブリヤンカの友人が参加しており、だいぶ陶酔している様子を見せていた。
 ちなみに友人はディピカに髪型が似ている……と思う。

概略

 未来編の過去を持つ天使の謳を集めた時に出てくるヤバそうな会社が登場している他、新天地探しを機械知性が担当していることが語られている。
 また、『方舟』なる絶対にロクなことにならん計画があることも確認できる。

ドーンブレイカー

登場人物・用語等

ナルアー・ヴァン・ヴォクト

 帝国の軍隊の手によって『病院』に連れてこられた子供たちのひとり。
 病気と言われ、薬を打たれたり血を取られたりオーパーツ触らせられたり、奇妙なアクセサリー(オーパーツとは別枠?)をつけられたり、洗脳教育を受けながら生活している。

生命維持装置

 脳と心肺機能以外死んだような人間すら生き長らえさせる凄い装置。
 過去のナルアーはテロに巻き込まれ、これに繋がれていなければ死ぬ身体となってしまう。

社会ソーシャルランク

 ナルアーの前世で定められていた謎の階級。
 ちなみにナルアーの階級だと生命維持装置は36時間しか使用できず、期限までに安楽死か生体部品化するかの二択を強要される。
 とんでもねえ世界だなオイ。

生体部品

 ほぼ全てが機械知性によって統率コントロールされた社会において、安全弁として機体制御のために用いられている部品。
 名前の通り、元人間。

『機体』

 制御装置に生体部品が使われた戦闘機。関係者からは大事に扱われていたらしい。

『戦争』

 機械知性との間に生じた戦争。
 『機体』も機械知性が占拠している宇宙ステーションへと突入させられた。
 ちなみに明確な戦闘理由は『機体』も乗り込む兵士達も把握していなかった模様。

概略

 帝国の畜生加減と、未来編のディストピア感が滲み出ている話。
 機械知性との戦争に生体部品で制御された兵器が持ち出されたことと、現場に送り込まれた兵士達がどのような名目で攻め込ませられたのかが語られている。
 確かにステュクスのように人類軽視の機械知性が存在したのは確かだが、とはいえまだ明確に行動を起こしたわけでもないのに戦争を起こすとは、この時代の統治者はまるで未来でも知っているかのようだ。

ザクロ

登場人物・用語等

アスタル彗星

 太陽系に侵入した彗星。確実に地球に衝突するらしい。
 その前に新天地フロンティア(人間が居住可能な惑星)を発見することを命じられている子供達がいる。

プロセルピナ

 新天地探しに選ばれた子供のひとり。
 過去、地上に居た頃は奴隷として扱われていたらしい。
 あまり優秀ではなさそう。

ステュクス

 プロセルピナの友人。彼女よりも優秀そうな気配を持つが、人類に対し敵意に近い感情を抱いており、自らの使命を疑問視している。
 アスタル彗星の追突を「過去何度も起こったこと」「恐竜から哺乳類の時代になった」と称し、「蜂か何かが主役になるのかも」と楽しげに語った。

強襲揚陸艇

 武装した宇宙服の兵士たちを載せた兵器。
 おそらく彼女も……。

系外惑星探査船プリカーサー

 プロセルピナたちの船。
 巨大な銀色の鯨と形容される外観をしている。
 巡航速度は光速に達するらしい。

オディール

 瓦礫に埋もれるプロセルピナを発見した少女。
 ちなみに彼女が埋もれている瓦礫はオディールが研究所をぶっ壊した残骸。

概略

 恐らく機械知性と思われるプロセルピナとステュクスの会話と、新天地を探すことを命じながら、突如として襲撃を仕掛け攻撃してきた意味不明の挙動を見せる人間が描かれたシナリオ。
 人間がマジで意味の分からない動きをしていることはさておき、『銀色の鯨』と表現される存在が出てきている貴重なシナリオ。
 他のシナリオで同じ形容のされかたをされるものは基本的に神獣であり、神獣が咒歌防壁じゅかぼうへきと呼ばれるバリアを張っていることや、出現時の演出がどこからか『召喚』あるいは『ポータルゲートを通って出現』しているように見えることから、なんらかの関連性を疑わせる。
 機械知性への襲撃があるため恐らく未来編としては末期の話。

巨大編

 巨人や恐竜などありとあらゆるサイズがBIGな時代。
 現代編よりも前に捉えてもおかしくない世界観だが、『女神信仰』が出始めるのがこの時代以降なので、アスタル彗星衝突後の時代だと仮定した。
 ちなみにこの時代に女神はプロレスを巨人たちに教えており、明らかに現代の知識を有する何者かであることが伺える。

ハーキュリー

登場人物・用語等

セロン

 荒野に出現する盗賊団の頭領。
 実はパーシヴァルという帝国でも名高い軍人の娘。

盗賊団

 女のみで構成された盗賊団。巨乳比率が高い。
 その正体は徴兵令で男手を戦争に奪われた辺境の村の女性たち。
 男に飢えている。

トム

 卑劣な帝国の手により娼館に売り飛ばされそうになっていた美少年。

隊長

 たびたびセロンにしてやられている帝国の軍人。
 真面目に仕事してるだけで良い人。
 かつてパーシヴァルに命を救われたことがある。

水晶洞窟

 神の力が宿るという洞窟。常人なら耐えられぬ過酷な鍛錬が訪れたものを待ち構えており、セロンはこの洞窟にて受け身千回、スクワット千回、小指立て伏せ千回という想像を絶する鍛錬の先に、神の声を聞いた。

闘女帝

 水晶洞窟にて神の力を授かり、山よりも大きな躯体を手に入れたセロンが名乗った名前。

概略

 数少ない巨大編のシナリオのひとつ。
 プロレスを持ち込んだ女神らしき存在が登場しているが、力を求めたセロンにバチクソデカい身体を与えて「お前は最強だ」と言い張るあたり相当なマッチョ好きである可能性が高い。

エストレヤ

登場人物・用語等

アズ・ボーンフリー

 帝都旧市街の地下闘技場に突如現れた期待の新星。
 親の残した借金を返済するために非合法な地下格闘大会に出場する。

マッドボブ

 マットにダウンするボブ。

おっちゃん

 アズに格闘技を教えた師範。親代わりの側面もある。あまりに顔が独特。

アポロ

 地下闘技場のチャンピオン。
 すげえモヒカンをしている。

フランク・ヴィーコ

 地下闘技場を仕切るヴィーコ組のボス。
 アポロにヤバい薬品アンプルを使ってでもアズを処理するよう命ずる。

薬品アンプル

 栄養剤としてアポロに注射された。
 筋肉量が5倍以上に膨れ上がる……のはまだいいんだが、ついでに肩からなんかすげえ角生えてますけども。どうしたんすかそれは。

奇妙な色をした林檎

 ヤバい薬でヤバいことになったアポロに圧倒されるアズを救うため、おっちゃんが投げ込んだ林檎。
 なんでこんな物騒なモノ持ってるんだ。っていうか、なんで持ち歩いてるんだ。

20m級の巨人の女

 アズが夢の中で対峙した巨人。
 キューちゃん基準で考えると、大体この時代の人間のサイズは10mぐらいが標準っぽいので、アズが5m級の小さな身体だったことを踏まえても異常にデカい。
 たぶん闘女帝セロン。

概略

 帝国のろくでもない一面がまた垣間見えてしまったシナリオ。
 勢いとノリだけで作られた話だと思うので、あまり深く考えてはいけないのかもしれないが、それにしてもなんでおっちゃんはあんな物騒な林檎持ち歩いてたんだ。

キーパー

登場人物・用語等

アリアニ

 帝都の大温室上部に努める飼育員。

キュウちゃん

 アリアニが管理している怪鳥。
 生きたまま樹脂のオーパーツに閉じ込められていた。
 樹脂のオーパーツを巣にしている。
 羽根が美しいので皇帝が好んでアクセサリー等にしている他、はく製にされようとしている。

研究員

 帝国の研究員。キュウちゃんが研究対象なわけではなく、あくまでキュウちゃんが巣にしているオーパーツが研究対象。
 グレゴールの林檎についても詳しそうな様子があるため、オーパーツの研究員なのだろう。

グレゴールの林檎

 キュウちゃんが巣から持ち出したグレゴールの林檎。樹脂に塗れている。

翼竜

 森で遭難したアリアニを迎え入れ、世話をしてくれた野生動物たち。
 どうやら高い知性を持つらしい。

概略

 なにげないストーリーに見えるが、よくよく考えると結構興味深い描写が多い。
 まずアリアニとキュウちゃんのサイズだが、キュウちゃんのサイズが変わっていないのであれば、ユーファリアではアリアニの2倍ほどだが、過去編ではアリアニの半分ほどのサイズであり、そして過去ではアリアニが人間からすると体躯が小さい判定だった為、この時代の人間は相当なサイズだったことが分かる。
 また、キュウちゃんが樹脂のオーパーツに閉じ込められた際、樹から落ちた果実と共に樹脂に囚われた描写があるが、この果実が樹脂に塗れたグレゴールの林檎で間違いない。

七王国時代

 この辺りからユーファリアでも歴史上に残っている程度には文明が育ち始めており、既に『神獣』や『オーパーツ』の概念が存在している。
 七王国の中で判明しているのは『龍の国』、『薔薇の国』、『魔族の国』、『女王の国』。
 様々な国の話がそれぞれ展開されるため、全時代の中で最も話が複雑だが、『アルブレヒト』というろくでもない魔術師が定期的に表れているのは共通している。
 また『ヒト』と『カゲ』の戦争があったともされている。
 こちらは国ごとに話が分かれており、時系列が考察し辛いため、各国ごとに分けて考えることにする。

《竜の国》

 エルダー・ドラゴンにより統治された国。
 エルダー・ドラゴンが力を分け与えた騎士が『神獣殺しの騎士スレイヤー』となりあらゆる災害から国を守っているが、そのドラゴンには定期的に生け贄を捧げねばならない様子。
 また、エルダー・ドラゴンは『白の女神アシュタルの神殿』を根城にしている。

騎士の神獣

登場人物・用語等

フィー

 『ちから』を持つ少女。他者に生命を分け与えることができる他、誰にも分け与えていない状態なら竜すら屠れるだけの力を持つ。
 後の世では御伽噺のモチーフになっており帝国では人気が高い。一方、新王国では敵性文化として忌み嫌われている。
 本名は『オフィーリア』。

銀色の鯨

 『銀鯨の神獣』。作中ではフィーが『ちから』を使ったことに反応して姿を現したとされている。『神獣殺しの騎士スレイヤー』により討伐される。

老騎士エバンス

 竜の国で最強の騎士であり、竜の国でたったひとりの『神獣殺しの騎士スレイヤー』。フィーの持つ『ちから』を『古の神の力』と呼んだ。
 外観の時点で相当な老年だが、エルダー・ドラゴンの加護によりそれ以上に長く生きているらしい。

古き竜エルダー・ドラゴン

 竜の国の守護者であり、支配者。エバンスに自らの力を分け与えている。
 フィーの力が十分に強くなった後に喰らい、永遠の命を得ようと画策する。

白き女神アシュタルの神殿

 エバンスが使える主、古き竜エルダー・ドラゴンが根城としている神殿。宝物に満ちている。

概略

 ゲーム最序盤に読むことになるストーリー。
 単体で見れば普通のファンタジーだが、龍頭の神獣やスレイヤー、フレイムのストーリーを見ると少々違和感を覚えるポイントがいくつかある。
 まず第一にこの内容が後世にそのまま伝わっているのが妙なところで、話はオフィーリアの視点で語られているが、そもそもオフィーリアが関わった人間や存在は軒並み死んでいる(両親、エバンス、古き竜エルダー・ドラゴン)ため、誰が語り継いだのかが分からない。
 唯一考えられるのはオフィーリアが自らの旅路を後世に語り継いだ可能性だが、オフィーリアの記憶を持つスレイヤーは『オフィーリア自身は自らの戦果に対し良い感情を抱いていなかった』と語っているため、その可能性も薄い。
 個人的にはこのストーリーは事実を大きく脚色して描かれた創作なのだと思っている。大方、竜の国に侵攻した帝国の前身的な国が自分達を正当化するため、そして実際に竜を討ったオフィーリアを神格化して国民達の支持を得るために作り上げた物語なのではないだろうか。
 あざらしの天使ストーリーにて、魔王となる前? のスィと既に二対の剣を持ったオフィーリアが登場しており、もしかするとこの話はスィ経由で後の帝国(暫定)である『魔族の国』に広まった話かもしれない。
 また、『アスタル』が変形したもののひとつであろう『アシュタル』が登場している。

スレイヤー

登場人物・用語等

オフィーリア

 神獣により両親を失った少女。『神獣殺しスレイヤー』の物語として知られる絵本の主人公と同じ名前であることを誇りに思っている。
 災害のショックから自らのことを作中のオフィーリアそのものだと思い込んだか、あるいは前世がオフィーリアであることを理解したのかは分からないが、とにかく覚悟がキマっている。

王国軍の兵士

 珍しく描写された『新王国』側の人間。帝国にとって伝説的英雄であるオフィーリアという名前は良くないと判断し、保護したオフィーリアにマリアと名付けた。

巨大な銀色の神獣

 『銀鯨の神獣』と同じ容貌をした神獣。ストーリー中で神獣を表現する際に代表されるフォルムなのだが、正直こんな形状の神獣みたことないよね。

堕ちた流星

 荒野で朽ち果てようとしていたオフィーリアが見つけた流星。
 その正体は墜落した巨大な艦であり、甲板にはグレゴールの林檎が成る大樹が存在した。

概略

 看板娘的ポジションにいるスレイヤーの物語だが、あまりにも謎が多い上に全然語ってくれない。これひとつでは世界観が全く分からず、なんならドーンブレイカーの話を見た方がプレイヤーに衝撃をシンプルに与えられて面白がられるんじゃないだろうか。やはりリセマラSSSSSランクはドーンブレイカー……。
 それはさておき。最初にこれを見るとよく分からないという感想しか抱けないが、世界観についての知見が深まった後で見てみるとかなり面白い話。
 まずは新王国の人間が超絶珍しく登場している。なんかメインストーリー中の話だけ聞くと帝国側が悪で、新王国側は割と良さげな空気感があったが、畜生度合いは同じぐらいなことが分かり安心感を覚える。
 次に我らがブラスフェミィが墜落しておられる。考えてみればチュートリアル時点で一部の天使は既に天使部隊に存在しており、その中にスレイヤーも居たので、話の流れとしては帝国が墜落した謎の存在を調査しに来たところでスレイヤー及びブラスフェミィを発見。このグレゴールの林檎が成る大樹の存在により天使の量産が可能になった為、結果として神獣の出現に対し迅速に駆けつけ神獣殺しを行う天使部隊が発足されたということだろうか。

フレイム

登場人物・用語等

エルドラ・マイバッハ

 16で西方国境警備隊の一員となり、それから30年以上勤め続けた女性。
 50歳まで立派に軍役を勤めあげ満了で退役することになった為、その立派な経歴を称え『竜火勲章』を授与される。

巨大な鯨のような神獣

 若造共にボコされて地に堕ちた神獣。

白の女神の神殿

 帝国付近にあるらしい神殿。
 騎士の神獣の物語で語られた神殿と同じものだと思われる。

ちいさなトカゲ

 虫と間違えて『赤い素敵な宝石』を飲み込んだうっかりさん。
 ドラゴンとなった。

王様

 勇敢だったとトカゲが語る王。死の間際に自らの相棒であるトカゲに自分が興した国を守ってほしいと頼んだ。

小さな娘

 何代目かも分からないトカゲの相棒が連れてきた人間の少女。恐らくオフィーリアと思われる。
 彼女の手でトカゲは長く続いた生命を終えた。

概略

 騎士の神獣で語られた『神獣殺しスレイヤーの物語』を討たれる側であるエルダー・ドラゴン側から見ることになる物語。
 あちらの話ではさも邪知暴虐を尽くす悪竜のように語られていたエルダー・ドラゴンだが、本人の視点からすれば自らの根城、そして古き時代に愛した人間の国を守っていたに過ぎないことが語られた。
 気になるのはオフィーリアを『相棒が連れてきた娘』と表現したところで、『神獣殺しスレイヤーの物語』では二度顔を合わせた後に討たれたようだったが、こちらの視点では不意に襲撃され討たれたような描写になっている。
 まあ、生け贄を忘れられたら勝手に人を食ってたトカゲの言うことなのであまり真に受けすぎるのもどうかとは思うが、彼女の言い分を全て信じるならば、そもそもオフィーリアは『神獣』であるエルダー・ドラゴンを討つために彼女の相棒に取り入った、あるいは共謀した、または利用された可能性がある。
 オフィーリアはエルダー・ドラゴンを討ち『神獣殺しスレイヤー』となったのではなく、『神獣殺しスレイヤー』であるオフィーリアがエルダー・ドラゴンを討ったというわけだ。
 その証拠というわけではないが、どうにも帝国の領土はかつて竜の国があった辺りも含んでいることが『白き女神の神殿』の存在や、エルダー・ドラゴンの生まれ変わりであるエルドラが帝国領土で生まれていることから察せられる。やはり『神獣殺しスレイヤーの物語』は侵略戦争を正当化するために脚色された物語なんじゃないだろうか。
 にしても若造にボコられて気絶する神獣はなんなんだ。最終的に壊滅させたからオッケーじゃないのよ。地に堕ちた時点でお前は神獣失格だよ。

《薔薇の国》

 ローゼンブル。ローゼンブルと言い間違えるとボコしにくるヤンキーな国。茨城県のこと。
 魔法戦車同士の戦いにより更地となった模様。

戦車の神獣

登場人物・用語等

リュセット

 薔薇の国『ローゼンブルク』に暮らす少女。
 父は死に、兄は戦争に行き、継母とその娘に虐げられて生きていたが、兄が戦死したことで魔術師バロウズに売り払われた。

バロウズ

 ローゼンブルクに豪邸を構える魔術師。リュセットを継母より買い上げた。
 《黄金の魔術師》の異名を持つが、子供のような容姿でリュセットよりも背丈が低い。

魔王軍の軍勢

 薔薇の国と戦争状態にあった『魔族の国』の軍勢。戦況をひっくり返し国土まで侵略した後に食事と女を要求した。

魔法戦車サンドリヨン

 魔術師バロウズが作り上げた兵器。巨人の女性の上半身と戦車の下半身を持つ歪な兵器。構造に欠陥がある。

水晶の薔薇

 巨人の遺伝子情報が保存された薔薇。心臓に刺すことで対象を巨大化させられるが、代償として身体が脆くなり、その命は一日も持たない。

アルブレヒト

 魔族の国の魔術師。悍ましい相貌と赤いローブが特徴的。水晶の薔薇の実験の為に死んでも構わない子供を集めていた。
 バロウズも彼に集められた子供のひとりである。

巨人戦車ラプンツェル

 魔術師アルブレヒトが作り上げた兵器。バロウズが見様見真似で作ったサンドリヨンと違う完成された兵器であり、サンドリヨンと違い活動時間に限界が存在しない。

概略

 騎士の神獣と同じく『むかしむかし』から始まるストーリー。よって、これも創作である可能性が高い。
 そもそもここに登場しているバロウズは、ずばり天使のひとりであるミラージュのことなわけだが明らかに美化されている。
 更に言えば攻め入った『魔王軍』だが、これが帝国軍の前身である可能性も高いと思っている。なにせそちらに所属していたアルブレヒトの奴隷であったバロウズの生まれ変わりであるミラージュは帝国生まれであるし、ラプンツェルの素材となったハートシーカーも帝国の暗殺者である。そもそも子供を人体実験にするのは帝国の十八番だ。
 また、結果として出来上がるものは別としても、少女がオーパーツにより別のものに生まれ変わり力を得るという構図は、グレゴールの林檎を喰らい天使となる構図と一致している他、グレゴールの林檎も水晶の薔薇も『まるで無機物のような植物』という特徴が一致している。

ミラージュ

登場人物・用語等

シェリル

 帝都のメインストリートで手品を披露している少女。
 なりに人気はある。

ニッキー

 シェリルの相棒であり有人。眼鏡っ子。
 シェリルが手品で注意を引いている間に、ニッキーが観客から財布等をスることでこのふたりは生計を立てていた。

貴族

 ニッキーに財布を盗まれたが、現行犯で捕らえることに成功した男。
 でまかせで乗り切ろうとしたシェリルを自らの晩餐会に招待し、恥をかかせようとする。
 このゲームじゃなかったら確実に竿役にされている。俺だってそうする。

ハツカネズミ

 シェリルの手品道具のひとつ。レッドコインガチャのアイツら。アスタル彗星ぶち当たっても生き残ったらしい。

白い帽子をかぶった男

 例のアレ。晩餐会が翌日に迫りプレッシャーに苦しむシェリルの前へ突如姿を現すと、グレゴールの林檎を手渡した。
 困っている少女に声を掛けたと思ったら急にクルッポー! クルポー! と奇声をあげ、殺人林檎を押し付けてくる狂人かつ変人の不審者。
 警察はニッキーをしょっ引く前にこいつなんとかしようよ。

魔術師アルブレヒト

 子供の奴隷を使い人体実験を行っている一般帝国所属研究員のようなことをしている魔術師。
 シェリルも彼に売り飛ばされた奴隷だったが、アルブレヒトに取り入ることで事なきを得ていた。

皇帝一族の男

 白い帽子を被った男によって貴族の晩餐会に招待されていた高貴な身分の男。複数人の女性を侍らせていたらしい。

概略

 戦車の神獣に登場した『バロウズ』の生まれ変わりであるシェリルの視点から語られる話。
 といってもバロウズ時代の話はアルブレヒトの元から脱走するまでしか描かれていないため、戦車の神獣で語られなかった脱走後~薔薇の国で名前を上げるまでの話や、薔薇の国滅亡後の話などは依然不明のまま。
 戦車の神獣を読んで強火のカプ厨になっていた場合、寝取られを味わうことが出来る。

《魔族の国》

 なにをもって『魔族』と呼ばれているかは分からないが、『魔族』に分類された者達によって作られた国。
 自らの国で産業をしているかは微妙なところで、しょっちゅう他国に喧嘩を売っては略奪の限りを尽くしてる模様。
 魔王『スィ』が地位としても戦力としても頂点に君臨しており、気軽に部下の首を刎ねるなど中々な政をしている。
 スィの腹心に『魔術師アルブレヒト』が存在しており、トップのスィがマジで剣振ってるだけなので、ほぼアルブレヒトが政権を握っているようなものらしい。死んで平伏しろ、私こそが国家だ! 海獣!

ハートシーカー

登場人物・用語等

ニキータ

 暗殺者。〝猟犬〟部隊と呼ばれる特殊部隊に所属している。
 生来感情の起伏が無い。

ミゲロ

 ニキータの師だった男。妻と共に夫婦で〝猟犬〟部隊に所属していた。

〝猟犬〟部隊

 暗殺を生業とする特殊部隊。なんの理由か解体され、その処理をニキータが担当していた。

天使になるための林檎

 ミゲロの妻よりニキータに送られた林檎。〝愛するニキータへ〟と添えてある。
 『天使は、神の遣い。愛情深く、我らをお守りくださる。』

魔術師アルブレヒト

 赤いローブの男。故郷を守ろうとするニキータに感情と引き換えに力を与える。

魔法戦車ラプンツェル

 アルブレヒトが作り出した魔法戦車。
 強靭! 無敵!! 最強!!! 粉砕! 玉砕!! 大喝采!!!
 ダァーハッハッハッハッハッ!!!!

概略

 戦車の神獣のストーリーで登場したラプンツェル側の視点を見ることのできるシナリオ。
 とはいえ秒で自我を失うので詳しい話は聞けない。
 それはそれとしてニキータとミゲロ夫妻のやり取りが非常に良いので読むのをオススメできるとされている。
 余談だが、魔法戦車ラプンツェルもしっかりと書き込まれた立ち絵が用意されているし、そのうち神獣として来るのだろうか。もしかしたらそこでアルブレヒトの話が語られるかもしれない。

あざらし

登場人物・用語等

魔王 スィ

 魔族の国を治める女王。強いから玉座に座っているだけであり、治めているかと言われると、大分治めてはいない。
 最近女王の国を滅ぼして地上からヒトを滅ぼし魔族の世界を作り上げた。

赤ちゃんアザラシ

 親とはぐれた幼いアザラシ。
 空より飛来した肉を食った結果、不老不死のゴッドザラシとなる。

悪いサメ

 悪いって言われてるけど普通に獲物狩って食っただけの一般サメ。

海底王国

 アンダー・ザ・シー♪
 王国とは言うが、治世があったのかは不明。生態系の頂点となったゴッドザラシを中心として作り上げられた多種多様な海洋生物の安息の地ではあったらしいが……。

魔王討伐軍 旗頭 アルブレヒト

 邪知暴虐の王、魔王スィの暴政を見かねて立ち上がった魔族たちの勇者だ! 正義の赤き衣を身に纏い、勇気ある討伐軍を率いて、自ら先頭を切り魔王に戦いを挑むぞ!

アザラシ

 という話を天使たちに話していたアザラシ。
 なんか楽しそうにしてるし……まあいっか!

オフィーリア

 アザラシの話を真に受けなかった他の天使たちと違い、彼女の話を信じた天使。
 アザラシが失った最愛のヒトの面影があるらしい。

概略

 今まで語られなかったアルブレヒトの在住先『魔族の国』について語られたシナリオ。大陸統一しちまったらしい。
 どうにも魔族がヒトを大分追いやったとのことなので、いまユーファリアで生活しているのは大半が魔族なのかもしれない。
 アルブレヒトの最終的な目的がハッキリしたシナリオであり、やはり大体こいつが帝国の始祖であろうことも分かってしまった。
 他の国が全て滅んでいるので、七王国時代でも終わり際の話だと思われる。

アナテマ

登場人物・用語等

『私』

 最強のお嬢様。戦争成金と呼ばれるぐらいには戦争で財を成した家で生まれ育った。

ポメ

 どうやらアスタル彗星が落ちた後もポメラニアンは生き残っていたらしい。
 まあ東京がジャングルになっても生き残る最強の犬種だからね。

お父様

 『私』の父親。バナナの皮で滑って転んで頭を打って死んだ。
 なんで名家の床にバナナの皮が落ちてんだよ!掃除はどうなってんだ掃除は!
 ちなみに商才はあったらしい。

若い後妻

 何人目かも分からないと言われているぐらいには父親は再婚しまくったらしい。離婚してるんだか死別してるんだか知らんが、なんて懲りない男なんだ。

帝国軍

 戦争ばっかしとるんで年中人手不足らしく、五体さえ満足なら誰でも入隊させてくれるし、一応食事や寝床は提供してくれる。

林檎

 例のアレ。よくよく考えたらこういう元気だけ有り余ってる使い所に困る人材をとりあえず運次第で天使に用途変更できると考えたら滅茶苦茶良いオーパーツかもしれない。

聖騎士アナスタシア

 『怪力』の聖騎士アナスタシア。聖騎士としてその二つ名はどうなんだ。
 素行不良で聖騎士を破門されているが、その事実をガン無視して聖騎士を名乗り続けている。
 ちなみに戒律違反で聖騎士を破門されたらしいが、良心に従った結果そうなったとのことなので、『聖騎士』という連中もろくでもなかったのかもしれない。

神獣

 時代によって居たり居なかったりする。
 七王国時代は割と身近な存在だったようだが、『聖騎士』なる連中でも片付けられたのならば現代と比べて大分弱かった(もしくは呼び方が同じだけで別の存在か)ようだ。

魔王

 魔術師アルブレヒトによって殺されたらしい。

魔術師アルブレヒト

 アナスタシアが世間知らずだったのかどうか微妙なところだが、アナスタシアがその名前を聞いたのは初めてらしい。

概略

 みんな大好きアナテマさんのシナリオ。
 内容としてはあざらしのシナリオを別視点から見る形だが、アルブレヒトが高名な魔術師ではなかったらしいことが読み取れる。
 この後アルブレヒト及びアナテマがどうなったかは不明。アルブレヒトがこんな残念な頭の子に負けるとは思えんが、同時に、こういうノリのキャラにはめっぽう弱い可能性もあるだろう。

神聖王国時代

 〝黄金郷〟時代とも呼ぶべき時代。争いもなく極めて平和だったらしいが、〝怪物〟や〝翼のある蛇〟により滅亡へと追い込まれた模様。
 この時代の人間は著しく思考能力が低下しており、なにかと神頼みでなんとかなることを願うばかりの印象が強い。そしてなんも起こらずに滅んでいる。
 『咒歌じゅか』や『真の龍』といったワードが登場する。
 どのあたりの時期かいまいち把握できていないが、とりあえず今はアルブレヒトによる世界統一後ぐらいだろうかと考えている。


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