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ぼくたちはあざらしを引くべきか。【アンアス/攻略】

 お疲れさまです。アンジェリカ・アスターというゲームをご存じの方が開いているとは思うんですが、新天使『あざらし』の評価……年明け早々に知りたくない?年明け早々知ってしまえば、今年をあざらしを識った状態で生きることができ、莫大な富を得る。

 というわけで、今回は新規実装天使『あざらし』をある程度育成して使ってみましたので、最終的な評価を書いていきたいと思います。
 引こうかどうか迷っている方や、引きに行ったが課金して天井叩く未来が見えて手が鈍った方の一助になれば幸いです。

 また、今回はあくまで性能面の話になりますので、彼女の天使ストーリーがどうだとか、夜の方はどうだったとか、そういう話は一切抜きで判断させて頂きますのでよろしくお願いいたします。そこを気にするなら性能評価なんか見てないでとっとと引いたらいいと思う。


はじめに

 基本的な性能の説明や、それに関する感想等はYoutubeに投稿した動画にて既に語っていますので、そちらを参考にしてください。

 こちらでは実際にイベント周回や、現状エンドコンテンツであるバベルの図書館で使ってみて抱いた感想を元にした評価を書いていく形になります。

参考:現状の育成具合

 この記事はこのような状態のあざらしを使用したプレイヤーが作成しています。

 それでは、本題に入らせて頂きます。

ぼくたちが欲したもの全てを持つ怪物

激しく見覚えのある性能

 2024年度におけるアンアスの環境は実にシンプルでした。
 定義の中心となる存在が★5ファイターのエイプリルであり、彼女のようにAoE全体攻撃を行えることがステータスとして扱われています。
 唯一の例外として同じく★6ファイターであるスレイヤーという存在もいますが、概ね評価されている天使はエイプリルと比較できるような同型の天使です。
 そこで改めてあざらしを見てみましょう。

 エイプリルよりレアリティのひとつ高い★6ファイターであり、エイプリルと同じ魔法属性の全体攻撃持ちであり、エイプリルを遥かに凌ぐ単体攻撃スキルの持ち主ですね。
 この時点でどう見えますでしょうか? 筆者にはこう見えます。

 この海洋生物、つよくなーい?

ギチギチに詰まった強特性

 まずは目を引きますのが左下に物々しく並んだ4つの特性(林檎特性含む)でしょう。これらは以下のような効果をしています。

 林檎特性はドーンブレイカーが持ってるでお馴染みの『フルパワー』
 HPが全快であるだけで20%(凸4なら30%)もの膨大な攻撃力のバフを得ることが出来るぶっ飛んだ特性です。
 なにせRPGにおいてHPが全快であることを維持することがマイナスになる場面は基本存在しないため、この手の能力は実質的に無条件と同じですからね。可能なら是非凸2まで重ねてこの特性の発動を狙いたいところ。

 ふたつ目は初登場の特性『カリスマ』
 自分以外のパーティーメンバーの攻撃力、防御力、魔法防御力を4%上昇させる特性です。
 効果量は微々たるものに見えますが、攻撃力1,000に対して40上昇すると考えれば大体レベル20分相当なのでアンアスにおいて4%の上昇は馬鹿に出来ません。

 みっつ目はこちらも初登場の『好戦的』
 ファイター専用の特性であり、攻撃力がブースト球の所持数×3%上昇する特性です。
 説明文だけ見るとブースト球を使用してスキルを発動する際には消費数分だけ効果が低下するような印象を受けますが、ブースト球が実際に消費されるのはスキル使用後らしく、この特性による上昇値は維持されたままブーストを使用することができます。

球1状態での消費1の与ダメ
球2状態での消費1の与ダメ

 ということは実質的にふたつ目のブーストマスターを有しているに等しいため、この特性は非常に強力なものですね。いや今のところ全部強いが?

 よっつ目は『金髪美女』

まあ顔立ちは美アザラシではあると思う。

 金……髪……?

特性より更に強い祝福

 スキル構成がほぼエイプリルであり、特性がエイプリルと違いしっかり火力に貢献している関係上、この時点で既にあざらしはエイプリルよりも性能が上だと言い切ってしまって構わないスペックをしています。
 となれば、もはや彼女の強力さを図るための物差しには同じ★6ファイターであるスレイヤーしかなり得ません。

 そして、そのスレイヤーの強力さの根源となっているのはターン終了時に20%(凸4時は30%)で追加のブースト球を得る林檎特性『ブーストファイター』です。
 この特性によりスレイヤーは確率とはいえ本来1ターンに1度しか入手できないブースト球を2つ入手することが可能であり、早期のラストリゾートの達成並びにラストリゾート中に次回ラストリゾート分のブースト球の確保という異次元の挙動が可能となっています。

 といったところで、あざらしの祝福である『魔王の戦技』がどういった効果なのかを説明しますと、与ダメージ時に30%(Lv7時)の確率でブースト球を1つ獲得です。
 細かな性能の違いはありますが、『ブーストファイター』と類似した効果を持つので強力な祝福であることには変わりありません。
 なにより、スレイヤーの『ブーストファイター』は林檎特性なため、(初期組であり限界突破の機会に恵まれているとはいえ)★6であることもあって敷居が高いのですが、あざらしの『魔王の戦技』祝福であり、素材さえ集めれば誰でも最大強化が出来るので圧倒的に敷居が低いです。対応する神獣も騎士の神獣ですし。

ラストリゾートも強力

 ★6ファイターであるスレイヤーが飛びぬけたパワーを誇っている要因のひとつにラストリゾートによる『速度+50%、クリティカル率+50%』のバフがありますが、あざらしのラストリゾートも非常に強力かつインパクトのある効果をしており、『攻撃力+80%、防御力+80%』のバフ効果を3ターン付与できます。
 防御力が倍近くまで跳ね上がりますので大概の攻撃を軽減できるのは勿論、攻撃力+80%も凄まじい上昇値です。
 流石にブースト球を4つ消費するよりは火力が落ちますが、こちらは3ターン持続しますので結果的な火力は上回る形になります。

★6とは思えぬ育成コストの低さも魅力

 と、ここまであざらしの能力の高さを延々説明してきましたが、この天使の最大の特徴は育成の敷居が★6の中でダントツで低いところにあります。
 なぜかというと、この天使は現状唯一スキル2にAoEが設置されているんです。
 つまりは未覚醒の状態からAoEを使うことが可能であり、その殲滅能力の高さを手に入れた瞬間から使うことができます。
 更に凸2出来た場合の想定にはなりますが、林檎特性がフルパワーなので祝福が解放されていない段階から他の天使とは一線を画す火力も発揮します。
 なので、あざらしは序盤に手に入れれば手に入れるだけその恩恵を大きく味わうことが出来るため、もしもゲーム開始序盤にあざらしを入手することができた場合は、最もキツい区間である当ゲームの序盤を非常に楽に駆け抜けることが可能でしょう。
 いつの話になるか分かりませんが、アプリ版がリリースされチュートリアルガチャ以外のリセマラが現実的な話になった場合には現状ならばリセマラ筆頭候補でしょう。

仕上がりも早い

 そしてあざらしが安いのは覚醒回りだけではありません。
 というのも、アンジェリカ・アスターというゲームは非常に意地の悪いゲームであり、カタログスペックとして見せられている性能と同じにするためにはスキルの大天使化というものをする必要があり、この大天使化という儀式には大量のハイレアリティ素材を要求され、早々気軽に出来たものではありません。
 といったところで、あざらしの大天使化前後のスキルをご覧ください。

 大天使化後に効果が変わるのはスキル2だけであり、その効果も魔法防御力へのデバフのみです。
 基本的に後半になるにつれ防御系統へのデバフが強く機能しがちなゲームではありますが、そもそも魔法防御に関しては魔法属性を扱う天使自体の数が少ないため防御力へのデバフほどは重要度が高くなく、あざらし本人もスキル1とスキル3は物理攻撃のため、さほど大天使化に意味がありません。
 なのであざらしはスキルレベル7の時点でほぼ完成といっても過言ではないのですね。

祝福を育てるのも安い

 先程も少しお話しましたが、祝福で要求される神獣の素材が騎士の神獣のものになるため、イベントの報酬でしか手に入らない神光の翼を除けば集めるのが非常に簡単な上に超序盤から収集可能で消費する行動力も非常に少ないです。
 その上祝福の内容が基礎攻撃力上昇と、スレイヤーの林檎特性と同類の効果を持つものなので強化する意味合いも強く、ドーンブレイカー等と違って基礎攻撃力上昇の祝福が1番目に設定されているため覚醒1から祝福を強化する恩恵を十分に受けられてしまいます。至れり尽くせり。

スレイヤーとの決戦

 ここまであざらしのスペックの高さを語ってきましたが、そうなると最終的に行き付く話題は、現環境にて最強のファイターであるスレイヤーと比較してどうかというものでしょう。
 こちらはまずふたりを比較する画像を作成してきました。

 では、一番上から順に見ていきましょう。

力のスレイヤー、技のあざらし

 まず、あざらしの強さは『小型への即死』『魔法属性の全体攻撃』『防御力無視の高火力単体攻撃』という対応できる範囲の広い強力なスキル構成です。これらは役割が綺麗に全て別れており、どれかが通じない敵と相対したとしても全てが通じないことはまず無いことでしょう。

 一方スレイヤーは『単体攻撃』『自己クリティカルバフ』『高火力単体攻撃』やる気が感じられないスキル構成をしており、やることはどこまで行っても相手を殴り続けることのみであり、覚醒2に入るまで『速度+50%、クリティカル+50%』というとんでもないバフを使用することができない関係上、自らの能力の0.0000001%も発揮できません。そこに至るまではステータスが高いキャンディストライクといっても過言ではないです。

 しかし、ラストリゾートの性能に関してはスレイヤーが圧勝と言わざるを得ません。
 なにせ『速度+50%、クリティカル+50%』です。後半のクリティカル+50%に関してはあざらしの攻撃力+80%とそう違いはないのですが、前半の速度+50%が非常に強力です。
 というのも、速度が上がるということは、相手が1手動く前にスレイヤーが動く回数が増えるということであり、スレイヤーが動く回数が増えるということはラストリゾートを使用するハードルが下がるということなんです。
 全くもっておかしなことを言いますが、スレイヤーはラストリゾートを使うにはラストリゾートを使うのが一番早いんです。意味が分からないと思いますが、実際にそうなんです。
 そしてスレイヤーの強さの99.9999999%はラストリゾートに集約していますので、ラストリゾートを使うのが最も強い行動となり、その最も強い行動を使うためにラストリゾートを使うのが最も有効な行動なのであれば、いやもう書いてて頭おかしくなってきたんでここらで止めますね。とにかく凄いぜスレイヤーちゃん!

スレイヤーに全部搾り取られる……ッ!

 ここまでに散々語りましたが、あざらしはスキルの大天使化が然程意味がありません。目ん玉飛び出るぐらい安い女です。

 その一方でスレイヤーはスキル1、スキル2、スキル3その全ての大天使化が非常に強力であり、フルスペックを発揮するためには全種の大天使化が必須です。
 なぜなら、スレイヤーのラストリゾート及び祝福の火力補助が素直に攻撃力上昇ではなくクリティカル率上昇であって、クリティカルが出なければ実質攻撃力上昇無しに等しい中で、スキル1、スキル3は大天使化によりクリティカル率上昇の効果が付随し、この仕様から元々クリティカル率上昇バフであるスキル2を使用する価値が既に高い上で、スキル2は大天使化で素直な攻撃力上昇バフが付随するからです。

 ちなみに筆者もまだスキル3しか大天使化できていないのでフルスペックでは使えていません。あまりスレイヤーにかまけると本当に血液一滴すら残さないレベルで搾り取られてしまうんでね。

妥協を許すあざらし、絶対に妥協を許さないスレイヤー

 そして上記の内容は祝福に関しても同じことが言えます。
 確かにあざらしの『魔王の戦技』は強力なのですが、あざらし自体のスペックがそこまでラストリゾートに依存していない関係上、レベル5で止めてもそこまでフル強化とのギャップは発生しません。

 しかしスレイヤーは祝福の効果がクリティカル率上昇捨て身時のスピード上昇であり、どちらもラストリゾートの効果に直結していますので、こちらは露骨にレベル5とレベル7ではスペックに開きが出てしまい、強化せざるを得ません。

林檎の旨味も段違い

 あざらしの林檎特性であるフルパワーは極めて強力な特性であり、可能な限り凸2を目指すことが推奨されます。

 では一方でスレイヤーはどうかというと、凸4が必須です。
 というのも、既に説明した通りですがスレイヤーの林檎特性はターン終了時に30%で追加のブースト球を獲得するという特性であり、スレイヤーはぶっ飛んだ速度でひたすら自分のターンを獲得してクリティカルヒットの回数を稼いでダメージを出し更にそれをラストリゾートで強化するデザインのため、ターン終了時の抽選を引く回数が自然と増えるので数字以上に運用に及ぼす影響が大きいんです。
 だから、スレイヤーの凸4は必須です。

ひとりでも頑張れるあざらし、一方……

 高性能なスキル素直に強力な祝福・特性を詰め込まれたあざらしは特になにをすることもなく手放しでハイスペックなのは散々語った通り。

 じゃあスレイヤーはどうかというと、施設強化によって速度とクリティカル率、クリティカルダメージを強化すればするだけ他の天使よりも恩恵が大きいため、積極的な施設の強化も求められます。
 どんだけ俺達に働くことを求めてくるんだこのメインヒロイン。

まとめると

 長々と語ってきましたが、ようはこういうことです。

 早熟で高品質な即戦力となるのがあざらし

 いくらでも資産を突っ込むことができ、突っ込めば突っ込むだけ無限に強くなり続けるのがスレイヤー。

 なので、もちろん最終的なスペックだけ見ればスレイヤーの大差勝ちだと思われますが、現実的な目線でそこまでスレイヤーを育てきれるプレイヤーがどこまでいるんだという話ですね。
 ですから、このふたりを比較するのはナンセンスというか、スレイヤーを効率よく育てるためにあざらしを使うぐらいの気持ちで良いのではないでしょうか。スレイヤーはエンドコンテンツです。

引くべきか。

結論

 エイプリルの完全上位互換と呼んで構いません。引きましょう。
 と、素直に言えれば良かったんですが、エイプリルが1ヵ月で上位互換のような天使が実装された現実をどう考えるかによるところですね。
 前回評価したデウスに関しては、やれることの幅と独自性が高いので全然引いた方が良いと強気に言えましたが、あざらしはどこまで行っても早熟傾向の強いアタッカーでしかありませんので、エイプリルと同じ目に遭う未来があってもおかしくはありません。
 ただ、エイプリルが★5なのに暴れ過ぎたが故にエイプリルを止めるために投下されただけであって、今後一年ぐらいエイプリルのポジションにあざらしが収まり続ける可能性も勿論ありますので、そうだった場合は引かなかったら大損になるレベルのパワーはあります。
 なので……引くべきかどうかは……皆様のアンアス運営への信頼度次第でしょう。

 ただ、引くのであれば今回のピックアップ中に引いた方が確実に良いことはお伝えしておきます。
 というのも、こういうパックがあるからですね。

 このふたつのパックのコンビネーションにより、あざらしは本体を引くだけで凸2が確定し、凸2になればあざらしはフルパワーを得ます。
 確かに合わせて12,000円ではありますが、1天井が60,000円であり3天井最大180,000円の出費になりかねないことを考えたら格安ですから、やっぱり引くなら今!!!!

さいごに

 以上で★6ファイター『あざらし』について語る記事を閉じたいと思います。
 シンプルに強い要素を詰め込んだ強い天使といった感じで、なんだか見返すとあざらし本体についてよりも比較先のスレイヤーについて語っていたシーンのが多かった気がしますが、まあ、そういうことです。強いヤツは強いって感じの性能でしたね。それ以上でも以下でもないです。

 以上です。ご清覧ありがとうございました。

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