Boothでアバターを売った直後に思っていること
こんにちは、おはヴァンプ!って挨拶使っていいよって言われたけど持て余してます、ninadoです。
前置きですが、この記事は多分だいぶ赤裸々に話します。
合成音声配信者としてのになどを好いてくださっている方には、ちょっと僕自身が出すぎていて嫌だなと感じるかもしれません。というか僕のnoteは表で言いづらい内容を書く場所として使っているので、そこだけご了承下さい。
前回のあらすじ
アバターがもうすぐ完成しそう
↓
全然見てくれる人が居ない…
↓
フォロ爆宣伝マンになるしか無いのかなあ
過剰宣伝をしないという選択肢
前回の記事で様々な反応をいただき、僕の感じる嫌な感覚は間違ってなかったんだなという安心感とともに、しかしそんなことも言ってられない不安感に押しつぶされそうな数日間でした。
僕は普段からめんつゆのパスタを食べてる~みたいなネタを言っていますが、実際ネタでもなんでもなく、現在の貯金残高は3,136円です(12/20現在)
アバター制作と同時期に進めていたポートフォリオ制作も、面接どころか書類落ちで泡と化し、バイトもどこも受からず、もうこのアバターを売るしか残された道はない…!と思って1日最低10時間、最長だと18時間、急かされるように制作をしてきました。
このアバターが売れなければ待つものは死のみという状況で、フォロ爆宣伝マンをしないという選択肢をとるのは勇気のいることでした。しかし色々な反応をもらい、自分でもよく考えた結果、以下に落ち着くこととなりました。
気になった人は積極的にフォローしていく。その人がなにか作っていたら、RTやいいねで反応する
あ、この人の改変良いな。みたいに思ったら即フォローしてみる用に心がけています。その時なにか発表しているものがあったらちゃんとRTする。いいなと思う人の作るものなんて良いに決まってるのでwin-winです。目の保養になります。うへへ。
いろんな集会とかに顔を出す。
前回の記事で、Publicで絡んでも意味はないって言いました。
しかし、それは僕のVRCの遊び方がどうしても会話に向かないせいなので、それさえ超えれば割とどうにかなるかもと気づきました。
一つとてもありがたかったのが、僕のアバターが自作であることをあらかじめ言いづらい時に「になどさんのアバターとかこれ全部自作なんですよ~!」ってフレンドが言ってくれたことです。合成音声で喋りづらい僕はできるだけ会話に入らず聞き手に回るようにしていますが、一瞬で「アバター製作者のninado」として認知してもらえることがこの上なくありがたかったです。
とりあえずそこさえ超えればちゃんと反応してもらえるとわかったので、もっと積極的に顔を出していこうと思っています。知ってる人が居ないときのためにVRC+に加入して、バナーもつけておきました。
残り2000円?関係ないね。
3ヶ月間を振り返ってみよう
3ヶ月ってことはTwitchのアーカイブがぎりぎりあるかもしれないわけですね。せっかくなのでちょっと思い出に浸りたいです!浸ります!!
9月
このツイートから始まりました。実はちゃんとアバターとして起こす予定があったわけじゃなく、本当に「もしかするとやるかもな~」くらいでした。
けど結構デザイン好きっていう声が多く、個人的にもかなり気に入ってたのですぐに着手しました。
Twitchのアーカイブの残り方が、現在から3ヶ月前までじゃなく、10,11,12月分の計3ヶ月ってことなのでしょうか、9月のアーカイブは消えてました。
残っていたのは以下の画像くらいです。こう見るとデザインを起こしてから10日で、ある程度今の見た目を出力できているあたり怖いなと思います。我ながら。
9/20
9/30
10月
10月の初週は靴を作ってたらしいです。例のごとく消えているので残っているのは12日のが最初ですね。
この時点で髪のテクスチャがほぼ完成し、顔の雰囲気がかなり見えてきた感じがあります。
10/17
テクスチャやったみたいですね。もう今とほぼ変わりません。
10/21
ここからアーカイブが残っています。この感じだと2ヶ月前までのものは残り、3ヶ月に突入したものから順に消えていく方式っぽいですね。3ヶ月残るってどこから得た情報だったんだろう…。
これ見てかなり驚いたのですが、もうこの時点で服が今とほぼ一緒、そしてVRCに持っていってRealityで撮影なんてしちゃってます。ここから2ヶ月作業は続くわけですが、ベースはここで完成していたんですね。
10/22
11月
11/1
服の影を追加しました。思ったよりふわっとした仕上がりになり、どうしようか悩んだ覚えがあります。(最終的にこのまま押し通しました)
「お遊びシェーダー」と銘打って置いてあった動画ですが、作業の合間でシェーダーを作ってみたいな!!って作ったやつでした。シャツよりシェーダーが先だったんですね。
実はTシャツ、あんなにうまくいくと思ってませんでした。マスク切ってできるやろ~くらいのテンションでやったらすごく上手くいったのでめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えてます。
アニメーションするグラフィックTシャツという案はずっと前からあって、あじクロさんからUVスクロールで擬似的にGIFアニメーションするシェーダーの話を軽く聞いたときからやりたいなと思っていました。その手法を取ったのはもうすこし後ですけど。
11/7
11/14
ポートフォリオ用に撮ったやつです。書類選考落ちだったので二度と世に出ない画像だと思ってました。
11/19
表情頑張ってますね。リリースまであと1ヶ月です。
Tシャツも作ったようです。この1週間で下着も同時に作っています。
11/21
すごく良い。この日は上に表示される赤らめの濃さとかにずっと手間取ってたのを覚えてます。永遠に濃いか薄いかの2択なんですよね。なんで?
11/27
スニーカーのデザインに迷走して、クマとカニとスカイフィッシュとケサランパサランを追加して遊んでました。そして僕もカニになった。えーそんなぁ。
11/29
アバター制作とは直接関係ない出来事なのですが衝撃だったので書いときます。
なんかお腹痛いなと思って早めに寝ることにしたのですが、突然吐いてから猛烈な腹痛。わけもわからずとりあえず助けを求めて救急車で病院に運ばれました。病院がどこも空いてなくて救急車の人がめっちゃごめんなさいねーって言ってたのと、このまま運ばれたとして帰り道どうしようって考えていたのだけ覚えてます。
深夜な上コロナで診察もままならないので、とりあえず整腸剤だけもらって、じわじわと痛むお腹を抑えながら50分かけて徒歩で朝5時の京都の街をココア片手に帰りました。
次の日血便が出たので診察に行くと、どうやら感染性腸炎とのこと。多分カンピロかな。この日からしばらく、「腸から血が出てるけど僕ってお酒飲んで大丈夫なのかな」ってネタを擦ってました。
11/30
次の日には靴作ってました。
12月
12月はかなり頑張りました。配信見返すのだるいので、ほぼ毎日進捗を保存しておいたのを見ていく感じで。
12/5
靴の色変えギミックを作ったり、ブーツにジッパーをつけたり。
12/6
髪の色変えギミックとか、靴の高さ調整アニメーションとか、新しい瞳テクスチャとか。
12/7
靴のステッチ。ボディテクスチャを描いたり。配信でやりづらい作業は裏でやらないといけないので、配信で作業して配信が終わったらOBSを閉じてそのまま作業の続きをやる、みたいな生活が続いていました。
12/8
スニーカーの動画を出したり、写真を貼ったり。
12/9
星のアニメーション遷移を作ってますね。「手のひらサイズの恒星系を駆使して戦う」みたいなのをスーパーの帰り道で漠然と考えて、それっぽいのを作ろうといろいろやってました。
他にも手の形とかウェイトとかめちゃめちゃがんばった日でした。
12/10
12/10が来るといつも、「モンハン3Gの発売日だなあ」って思ってます。それだけ楽しみにしてた印象が大きいんですかね。
髪の毛調整用シェイプと、ExMenu用のアイコンを描いていました。
12/11
なんか気づけば超絶進化しました。
ただグラデーションがふわふわするシェーダーだと微妙なので、この星と花が回るアニメーションを足したのは大正解だったと思います。
12/13
主に表情周り。汗とか怒りを描いたり、後は髪の毛のふわっとしたリングみたいなのをちゃんと描いたり。
12/14
前回の記事を書いた。
12/15
Contactまわりの実装をしていたみたいです。画像残ってないんですけどね。
あとは脇のウェイトずっといじってたり、アバターを持ってJPTを歩き回ったり。初心者さんの#VRChat始めましたタグの写真があったことで、シェーダーをSafetyでオフにしていると顔の透過がおかしくなる不具合にここで気づけたのは幸運でした。
12/16
ここで両手合わせて14個の顔アニメーションが完成しました。ずっとギリギリまで思いつかなくて時間かかってしまった。
12/17
ブレンドシェイプの数を数えたら80くらいだったんですよね。急ぎで増やして、MMD用シェイプ、エルフ耳、爬虫類っぽい瞳孔、ジト目、><目、ちょっと目を見開く、舌出し、あいうえおの別版、ωを作りました。MMD対応のためにいろいろ試行錯誤していたうえ、Boothの販売ページや規約を作っていた結果、この日は17~18時間くらい作業していました。そうでなくても12月は10時間が最低ラインでしたね。
12/18
販売ページの画像を作ってました。正直もうちょっと豪華にできるなって感じなので、多分そのうち差し替えることになりそうです。
12/19
突然思い至ったのが「ボーナス表情作ろう」。せっかく作った追加シェイプをちゃんと使ってあげようということでいくつか表情とか、エルフ耳のやつとかを追加しました。
そして昼前くらいにヤバいことに気づくんですね「試着ワールドがない」。
作るしか無いよねということで作りました。
その日の夜6時くらいにはワールドが完成して、一安心かなってところでまたなんか思いついちゃうんですね。「EXメニューで表情切り替えたい」。
そして3時間くらいで実装とEXメニュー用のアイコンを撮影し、9時半くらいのタイミングで、明日20日に販売開始できるように予約販売しよ…って思ってこのツイートをします。
しかし、ページをいくら探しても予約販売の項目がありません。どうやらDL販売ではそれができない?(他の方でやっている所もあるので僕が見落としているだけの可能性が高い)っぽくて、もういいや!!!!とそのままリリースを迎えました。その日にアバターワールド作ったとは思えない勢い。
濃すぎ
3ヶ月間を軽く振り返ってみましたが、濃すぎますね、特に12月。
命を削っていた自覚があるのでこのペースなら次は2ヶ月!とかは絶対言えないですね。しかし3ヶ月で完成させようとだいたい見積もりを立てていたのですが、本当にその範囲内で終わらせられたのは正直とても嬉しいしドヤッて気分です。
さて、こうしてシトカの制作が終了したわけですが、今の所感としては以下の感じです。
光のクリエイションは実在した
この表現は僕が勝手に使ってるだけなので実際に他に言ってる人がいるのかは知らないんですけど、楽しさを原動力に作るのを「光のクリエイション」と呼んでいます。逆に苦痛やネガティブ精神をぶつけて作るのが「闇のクリエイション」とか「マイナスクリエイション」って呼んでいて、僕はもっぱら闇の使い手でした。
昔からしっかり作品意図を整えて、ガチガチの理論武装の中で陰鬱な表現をしていたのですが、正直めちゃくちゃ疲れます。そんな中でシトカは「何も考えず、ただ良いと思うだけのデザイン」として制作をはじめました。作品意図なんて欠片もないし、なんでこうしたの?と聞かれても一個も答えられない。そんなキャラクターがシトカです。なんか謝ったほうがいい気がしてきました。シトカごめん。
でも、シトカを作る中で苦痛に思ったことは一つもなかったです。毎日頑張りすぎて疲れても苦しいとは思わなかった。前回の記事で吐露した話はちょっと苦しかったけどあれは産みの苦しみとは違うのでノーカン。
苦しみから生み出した作品が、最終的にちょっとずつ楽しくなっていったのは卒業制作などで経験があったのですが、楽しいという感情がそのまま形になったのは僕からしたら感動すらしました。19日のリリース直前作業のときは販売開始と同時に開ける予定だったお酒を開け、最高すぎか~~~!!!って叫びながらやっていました。
シトカを作ったことは間違いなく今後の人生において意味があると思います。すごい頑張ったし、それが楽しかった。もちろん楽しい事以外にもちゃんと目を向けて、残りの貯金残高でどうやってお祝いのピザを買おうか考えないといけないのですが、それでも間違いなく僕は成長していてこれからもっと良いものが作れる。そう確信できた制作でした。
5000文字を超える記事になってしまいましたが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。シトカをよろしくお願いします。よければいいねを!RTを~!Boothもスキして~~~!
媚び売っておいたところでここまで。それでは次作、『ポゼ(開発ネーム)』をお楽しみに。
おつヴァンプ!