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Photo by
nanadanaeko
20.リーダーの在り方
近畿大会を目指すソフトテニス部。
高3でキャプテンになった。
この1年間の経験は
私自身を大きく成長させた。
決して人の前に進んで立つタイプではなかったし、
技術が他の人に比べて特別あったわけではない。
だから
キャプテンの在り方にかなり苦しんだ。
どうやってみんなをまとめればいいのか、
そのために私は何ができるのか...
先輩たちのように技術では示せない。
人を怒ることも苦手だ。
しかし
試合で勝ちたい。
近畿大会へ行きたい。
先輩たちの功績を途絶えさせることはできない。
そんな想いは、
今思うと人一倍強かったように思う。
毎日ある練習はしんどいのにもかかわらず
キャプテンという責任を負うことで
部活が更にしんどくなっていた。
そこで自分を救った考え方が
キャプテンの在り方は十人十色
だということ。
先輩のようなキャプテンでなくていい、
かっこいい実力のあるキャプテンでなくていい。
私なりのキャプテンのスタイルを
示していけばいいんだと
高校生なりに気付けたのだ。
そこからは
まず自分がしんどい仕事を率先して行うようにした。
声は人一倍出すようになった。
片付けだって必ず走って行う。
朝練は休まず誰よりも練習する。
そんなことを続けていくうちに
いつの間にかチームになっていた。
みんなが私を見て同じように
行動してくれるようになり
まとまりのあるチームになった。
私は自分の背中を見せることで
人に影響を与えることができるタイプ
なんだと思う。
それが今の会社でも通づる部分がある。
だから今は目の前のしんどいことを
私が引き受けこつこつやっていこうと思う。