かわいい子には旅をさせよ(屋久島・中編)
樹齢7200年?
前編で、10歳の息子のために良かれと思って同じクラスのお友達とサマーキャンプを申し込んだ話を書きました。
「屋久島」と「種子島」というキーワードだけに引っ張られツアーの中身もよく見ずに(そんなことある?)申し込みしてしまった前回。
申し込みした後でよくパンフレットを見直してみたらこう書いてありました。
13時間?22km?これは、10歳の足で大丈夫なんだろうか、、、
縄文杉トレッキングとは、世界遺産である縄文杉をその目で見るために、足で歩き、またもと来た道を戻らなければならない、過酷なトレッキングである。
なんでも旧環境庁が1983年制作した環境週間のポスターで一躍有名になった縄文杉であるが、縄文杉まで観光客が来れるようにロープウェーが敷かれる計画があったようだが、地元住民の猛反対にあい、その結果足で歩かないと縄文杉を拝めない環境が守られることになったようである。
どうやら、これ7200年ではないらしいです。科学的に計算してもだいたい2100年くらい、それでもすごいですよね。※ちなみに今は木には触れる場所まで行けないそうです。
トレッキング初心者による準備
ツアー申し込みをしたのが5月。トレッキングは8月。どのツアーガイドを読んでも、数ヶ月前はトレッキングのために歩く訓練をした方がいいと書いてある。(そりゃそうだ)まずはトレッキングシューズを買うところから始まった(笑)。
それから親子で向かったのは「モンベル」。詳細な持ち物はガイド案内のウェブサイトに譲るとして、たまたまそこに居合わせた店員の山本さんに「子供が縄文杉トレッキングに行くので、持ち物を指南してほしい」と頼み、手取り足取り準備を手伝ってもらった。3時間はモンベルにいたと記憶している。
モンベル山本さんはすでに富士山や縄文杉トレッキングも数回登ったことのあるベテランで「いやあ10歳で縄文杉トレッキングですか、すごいですね」と驚きつつ、「でも僕の経験からすると富士山より縄文杉トレッキングの方が景色が素晴らしかったですよ、いい経験になると思いますよ」と笑顔で答えてくれた。
モンベル山本さんの笑顔が不安の母の心を何倍も軽くしてくれたのはいうまでもない。
いざ縄文杉トレッキングへ
いざ夏休みになり、準備も大詰め。暑い中息子にトレッキングシューズを履かせて近所を歩き回らせた。屋久島はとにかく雨が降るので雨天時も想定して、雨の日も近所の公園までトレッキングシューズで練習させた。
初めて親元を離れてちょっとサマーキャンプに参加させてみるか、という軽い気持ちで企画した子供だけで参加の縄文杉・種子島キャンプツアー。こんなに大変なことが待っているとは誰も想像していなかった。
果たしてどんな結果が待っていたのでしょうか。
長くなりそうなので3回に分けることにしました。
いよいよ最後の後編に続く。