私の好きなWEB小説の話（2022年読了・異世界トリップ編)

こんにちは、社内ニートのninaです。
今日も、WEB小説について書こうと思います。

社内ニートになってから資格試験の勉強をしてみたり、yahooニュースを読み漁ったり、色々やってきました。
資格試験の勉強をもっとした方がいいことは、自分でも分かっています。
でも勉強をし続けるのって、つらい。
エンタメを摂取するのは、楽しい。自然の摂理です。

そんなわけで、2022年に読んだ100作品のうち、おもしろかったと感じた異世界トリップもののWEB小説を【5作品】紹介します。

JKハルは異世界で娼婦になった（平鳥コウ 様）

https://novel18.syosetu.com/n4381dp/

タイトルのインパクトがすごい。
X（旧Twitter）で「おもしろい！」とバズっていたので読んでみたのが最初だったと思うのですが、これがまあおもしろい。
年齢制限がありますし、このタイトルでほぼほぼ分かると思いますが、スクールカースト上位にいたJKの「ハル」が異世界で娼婦になる話です。
娼婦ってとっつきにくいし、嫌煙しちゃうと思うんですけど、これは本当におもしろいのでおすすめ。

交通事故で男尊＆女卑のはびこる異世界にトリップしちゃったJKハルが、たくましく異世界で生きていくお話。
主人公のハルが使う、JKらしい言葉の語感が好きです。

男尊女卑って現代社会より中世ヨーロッパ、ひいてはナーロッパ世界もえぐそうなのに「男尊＆女卑」って言葉をパッと出せちゃうところがJKっぽくて好き。つらい現実もポジティブでかわいく乗り切るJK魂、さすが。
なによりジョン〇ン＆ジョンソンみたいで、声に出して読みたくなる。

神様から強い力を授けられて新世界で無双する、って夢のある展開だとは思うけど、特別な力なんてない、手に職もない普通のJKが生きていくには、価値観も常識も違うナーロッパは厳しすぎる。
リアリティがあって読んでいてつらい場面もありました。
私だったらたぶん、こんなにたくましく生きていけない。
ハルはすごいし、えらい。
私も頑張らないとなと思うし、ハルも頑張ってほしいなと思う。

聖女の、妹（聖女シリーズ）（六つ森えいこ 様）

https://ncode.syosetu.com/n8038cb/

現代日本に異世界から王子様がトリップしてくる話。
テンポがよくてサクサク進むのでとっても読みやすいです。好き。
4年前に死んだ姉が、異世界で聖女をやっていたらしい。
それだけでもびっくりなのに、真夜中に王子が「聖女に会いたい」と、一人暮らしをしている主人公（女）の家にトリップしてきたものだから、もう、カオス。

こんなに情報過多なのに説明臭くなくて主人公の心情が伝わってくるから、とっても面白く読めます。
文体も読みやすくて、するする頭に入ってくる。
作者さんは文章を書き慣れていて、きっと何を書いても面白いんだろうな思いました。もっと色々読みたい。

シリーズものだけど単体でも読めて、私はこのお話が一番好きです。
他のお話もとっても面白いですが、最初に読んだのがこのお話なのもあって印象深いからかな。
住んでる世界が違うから生じてしまう年齢の差って、どうしてこうも趣深さが感じられるのでしょうか。とっても好き。

最後まで読み終ええると、おもしろかったけど喪失感もありました。
好きな作品がきれいな形で幕を閉じると、うれしいけど続きがないか探っちゃいませんか？
蛇足だとしても彼らをもっと見ていたかった。
会話もできるわけないし、彼らのことを正しく表面上しか私は知らない第三者だけど、勝手に友人のような、傍らで彼らを見守る観測者になった気になっていたから、なんだかさみしくて。
久々にそんな気持ちになって、ちょっとロスを味わいました。
そのぐらい好きです！笑

恋をしたら死ぬとか、つらたんです（イサギの人 様）

https://ncode.syosetu.com/n6529bs/

惚れっぽい主人公が、未来で開発された新作乙女ゲームのテストプレイヤーに選ばれて、たくさん死ぬ話です。
異世界トリップではないかも。。
設定がすでにカオスだけど、本当に面白いのでぜひ読んでもらいたいです。
旧タイトルは「乙女ゲーなのに恋したら死ぬとか、つらたんです」。

まず、「つらたん」って。
これ、とってもかわいい言葉ですよね。
普通に「辛い」とか「しんどい」っていうのと「つらたん」っていうのと、意味合いは同じなのにかわいさが全然ちがう。
日本語の妙です。※多分違います※

なぜ主人公がテストプレイヤーに選ばれたのかというと、ニッチな分野にも対応し続けた未来の新作乙女ゲームが「心拍数が異常に上昇するとゲーム中で主人公も死んで葬儀が行われる」ことが売りなのにも関わらず、テストプレイした人たちがそんなに心拍数が上昇せず、葬式シーンを網羅できなかったから。
人間が好きすぎてストライクゾーンが老若男女な、クレイジーサイコビッチ（作中で何度もそう表現されます）で恋愛力５３万の主人公は、ありとあらゆる場面で乙女ゲームの登場人物にキュン死します。

幼馴染の男の子に話しかけられただけで、死ぬ。
なんなら目が合ったら、死ぬ。
目が合わなくても照れくさそうな顔をしているのを見ただけで、死ぬ。
本当にありとあらゆる場面で死にます。死にゲーです。

こんな話を読んだのは初めてだったので、ものすごくびっくりしました。
めちゃくちゃ面白い。大好き。
類似作があったら誰か教えてほしいです。
この作者さんの他の作品はちょっとテイストが違ったので、こういう方向のお話もっと書いてほしいな～！！の気持ちです。

いわゆる「俺たちの戦いはこれからだ」エンドなので、続きそうなところで終わってるのもハンカチ噛みポイントが高い。
いろんなWEB小説を読んできたけど、この話が一番好きで一番読み返しているかも。おすすめです。

私は甲板清掃員（臨時）（歌瑞 様）

https://ncode.syosetu.com/n2446z/

近未来の別世界にいきなり放り出されてしまった、女子高生の話。
巨大ロボ的な存在が登場します。
巨大ロボといえばガンダ〇とか、ニチアサの戦隊ものくらいしか思いつかないし、何なら機体の名前とか見分けなんてつかないくらいの知識量の私ですが、このお話は面白かった。

装甲とか翼とか、知識不足なせいでうまく思い描けないけどとにかくかっこいいことは伝わった。
それが魅力的だということも、分かるようになった。
確かにかっこいいもん。
きれいな色のメタリックが海を、空をまっすぐに飛んでいく。
大きな機械の手がわたしをそっと抱えて、不器用ながらに慰めてくれる。
萌えポイント多いですね。知らない世界でした。

オムニバス的に続くお話は細切れで、どれも続きそうで続かないもどかしさがあって、そこも魅力的。
もっと読みたいけど更新が絶望的。無念。
海の上で生活するのって、なんだかあこがれもあるし夢があります。
機械の体を持つロボ的存在が、小さな生き物である人間に気を向けている描写がけっこうあたたかで、癒されました。好き。

聖女はとっくに召喚されている。日本に。（守雨 様）

https://ncode.syosetu.com/n7999hp/

めずらしい（気がする）、日本に異世界トリップしてきたパターン。
魔法のあって、異世界の危機を救う異世界トリップ（世界の意志のような強制的なもの）が横行する世界に生きていた主人公が現代日本に召喚されるも、世界の危機ってどこの何……？って話。

ほんわかした雰囲気で和やかにお話は進むけど、設定は結構ガチで、異世界からやってきた＝身元保証がない、などの細かな現実を目の当たりにして、日本ってこういうふうに成り立ってるんだな、とぼんやり思いました。

主人公がけっこう自己肯定感が高いというか、有能であることを自覚している人間で、時々そういう描写があるな、と思いました。
別に、だから何だって話だけど、こういうのを見ると設定として書いているのか、作者さんが無意識に書いていて、作者さんもこういう方なのかな、とか考えるのが好きです。実際のところどうなんだろう。
勝手な推測ですが、この作者さんは男性で、あんまりOLさんと接したことないんじゃないかなと思いました。

のんびりとした日常だけでも面白かったけど、主人公が魔法を使えるからこそ起こった出来事、日本に古くからいる神様との交流というか、なんというか……なハートフル描写も多くて、読みごたえがあって面白かったです。

聖女とつらたんは特に好きなんでパッと思い出せたんですが、「好きだ！」と思ったくせに「どんな話だったっけ……」ってなっちゃうのは老化なんでしょうか。
シンプルにつらい。つらたん。

例のごとく、何か不備があったら即刻削除するのでご容赦ください。

以上、2022年に読んで面白かったなと思った、異世界トリップなろう小説5作品の紹介でした。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました～！