
SexyZoneにありがとうを
2023年の秋、唐突にSexyZoneにはまった。
当時は事務所問題によるキャンセルカルチャーのピークだった頃で。健人くんのCMや番組出演中止がニュースになっていて、 理不尽過ぎて思い出すと今も腹立たしいけど、 個人的にはそれがSexyZoneに出会うきっかけだった。
私は「過去に他のグループを応援してたことはあるけど最近のジャニーズ はよくわからない」くらいの人間で、 SexyZoneの印象はデビュー当時の幼げな少年たちのままで止まっていたんだけど。
ちょっとでも事務所全体を応援したい気持ちになって、いろんなグループのYouTubeや番組を見ていく中で、リップのCMの健人くんとじゃにのの風磨くんと鉄腕DASHの松島くんが同じグループだと知って。こんなに大人になってたんだ…! となったときにはもうかなり心惹かれていたと思う。 決め手になったのは、YouTubeで流れてきたCDTVの本音と建前の映像だ。
バッシングがピークに達してた最中。アウェイな環境だっただろうに、微塵もそれを感じさせない、堂々として自信に満ちたパフォーマンスに圧倒された。アイドルとしてのプライドを感じた。健人くんは指先から視線まで完璧にセクシーで、 風磨くんはバラエティの軽やかな姿とは別人で、 勝利くんはびっくりするくらい顔が良くて聡ちゃんはDASHの爽やかさが嘘みたいな妖艶さで。 全身で椎名林檎の楽曲の世界観を表現する彼らには、幼い少年の面影はどこにもなかった。 見終わった直後、気付いたら手にしたスマホでそのままファンクラブの入会手続きをしていた。
そこからはもう転がるように沼に落ちていった。
まずは最新シングル本音と建前とベストアルバムSZ10th、そしてライブ映像も観たくなってザ・ハイライトを購入して。バラエティ的なものも見たくて初回盤の特典映像をかき集めた。 大袈裟じゃなく、CDとライブ円盤が毎日のように届く日々が続いた。 CDTVの映像は期限まで鬼のようにリピートしたし、 ROTもYouTubeにあったMVも全部見た。ここ数年のCDやライブ円盤はどれも誰かが欠けていて5人が揃っているものは貴重で、グループが送ってきた歴史の複雑さを感じてちょっと切なくなってみたり、新規のくせに初ドームライブ映像や白馬5人旅を見てもらい泣きしたりしていた。
※以下好きなところを箇条書き
なにせビジュアルが良い。 キラキラアイドルしかいない事務所とはいえ、 こんなに粒揃いで全員ビジュアルいいとかあり得るんだ?! って衝撃。
全員二次元じみてるし、 しかもそれぞれ作画の方向性が違うところがまたすごい。
(ケンティーは花とゆめで風磨くんは別フレ、 勝利くんは少年ジャンプで聡ちゃんはちゃおのイメージ、 と当時のメモが残っている)
メンバー揃うと相乗効果でキラキラが爆増してやばい。ライブ円盤で円陣組んでるところとか画面に美しかない。POP× STEP!? で健人くん風磨くん勝利くん聡ちゃんマリウスくん5人揃ったところは、まばゆ過ぎて目がつぶれそう。5人のRUNは宝物…!
楽曲が良い! 昔のトンチキソングも事務所らしくて好きだし何気に歌唱力が高い 。アルバムだとPOP×STEP!?が好き。 おしゃれだけどアイドルらしいキラキラ感もあって(ライブもPOP× STEP!?が好み!)
とにかくユニゾンがきれい。 アイドルグループのユニゾンってあんまりまとまりがないイメージ だったんだけど、 セクゾのそれはびっくりするほど調和してて美しい。
好きな曲色々あるけど、特に好きなのは「星の雨」「惑星」「Tokyo Hipster」です。ユニゾンの素晴らしさが満喫できるし、 壮大なところが、デビュー曲で地球を歌ってるセクゾに合ってると勝手に思ってる。「フィルター越しに見た空の青」はグループならではの掛け合いが最高。
MVで好きなのは「極東DANCE」(和洋折衷の世界観)「LET'S MUSIC」(振り付けかわいい)「RIGHT NEXT TO YOU」(ダンスかっこいい)「La Sexy Woman」(眼鏡男子)等々。
完璧なヴィジュアルを裏切るポンコツさ。
“すっとこどっこいビリヤード“ として語り継がれている名作クリスマス動画で顕著。 全員へたくそ過ぎて永遠に終わらない、対決のはずがゲームを終わらせることが目的になって一致団結していく。誰が上手いの?という勝利君の名言が光る。 ジャニーズといえばスポーツ万能というイメージが激しく裏切られた。しかしキューを構える姿はとんでもなくかっこいい。
それ以外のトークでもゲームでも、ふわふわしててちょっと噛み合わなくて、どこに着地するかわからない。 そんなつかみどころが無さがヴィルアルの素晴らしさと相まって、高貴で浮世離れした魅力を醸し出している。
ちょうどドームツアーが間近で、 FC申し込みには間に合わなかったけどとうにか一般でチケットを取って、京セラドーム に行くことができた。天井席からだったけど、 二次元の中の存在みたいに思ってたSexyZoneが実在したこ とに感動した。来年はアリーナツアーに行けたらいいな、 ってわくわくしていた。
ちょっと気になってたのは、 グループでの活動がライブ以外ほとんどないことだった。
過去の特典映像やFC動画を見終わってしまったら、 YouTubeやテレビ番組など、 グループの雰囲気が知れるコンテンツがほぼ無いのがもったいない。 あのビリヤードみたいな動画が定期的に見られたら、 きっともっとSexyZoneの魅力が伝わるのに。 G名も変わるし、これからYouTubeとか始まったらいいな、 なんて思いながら新年を迎えた直後に、 あの卒業発表があったのだった。盛り上がりまくっていた私の感情は、ここで唐突に区切りをつけるられることになった。
セクゾにはまって3ヶ月ほどの間に、私は中島健人くんのファンになっていた。だからこの後のことは、健人くんファンとしての視点でしか語れなくなってしまう。だからここでは書かない。
「なんで?どうして」という疑問への答えは、 この一年の活動を通して理解できた気がしている。
健人くんのソロライブではあらためて、SexyZoneとお別れして前に進むんだという決意が感じられて、やっぱり少し切なくなって、 自分の中のSexyZoneへの気持ちを、純粋に好きだったことだけを書いておきたくなった。
本当は一年前、はまった頃にまとめたかったんだけど。 タイミングを逃して宙ぶらりんになってしまっていた感情の供養も兼ねて。
配信ライブで歌ってほしい曲には、「星の雨」「惑星」「夏のハイドレンジア」と「Honey Honey」「RIGHT NEXT TO YOU」「本音と建前」をそれぞれ選んだよ。(星の雨と惑星ほんとに好きだな)
マリウス君も揃って5人で歌ったデビュー曲、全員で薔薇を置いて卒業したこと、ド新規ながら大切に宝箱にしまわせていただきました。
少し繊細で不安定で、でもアイドルとして比類なき輝きを放っていた、 唯一無二のグループ。
短い時間だったけど、本当に楽しかったです、ありがとう。
五人の未来が輝きに満ちたものでありますように。