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4歳子育て やり抜く力を育てたい GRIT ブックレビュー
自分の勉強のためにこの本を読みましたが、子育てにおおいに生かせる内容でした。
①GRITとは、やりぬく力。アメリカ陸軍士官候補生にたどり着くまでにも大変な関門があるのに、入学直後のビーストという7週間の基礎訓練中に5人に1人が脱落してしまう。最後まで残ることができる候補生は、知的レベル、体力が優れているからではなく、GRITスケールが高い。その点のみが共通していたことが分かった。
②全米のスペリングコンテストで勝ち上がることができるのは、言語の知能レベルよりも、やりぬく力の高さがもっとも重要。知能レベルが高い生徒は、練習時間が短い。勝ち上がる生徒は、人よりも何時間も多く練習している。
③才能×努力=スキル スキル×努力=達成
「達成」を得るためには、「努力」が2回影響する。
ハーバード大学の調査研究で、20歳の男性を対象に、急傾斜とかなりの速度に設定されたランニングマシンを走らせ、その後60代まで調べ続けた結果、20歳のときに走ったランニングの分数をみれば、その後の人生のおける心理学的な適応状態を驚くほど正確に予想できることが分かった。基礎体力も体格も関係がなかった。圧倒的に「努力」できるかすぐにあきらめないかが重要。
④やみくもな努力は意味がない。「意図的な練習」=目標を決めて、集中して努力、すみやかにフィードバックを受けて、反省し改良を続ける、これを繰り返すことが大切。
⑤やり抜く力を伸ばす子育てにおいて、成長志向が大切。「才能がある」「向いていない」などの声かけは、固定思考からくる。(才能は固定されたもの鍛えて伸ばせないと考えがち)「よくがんばったね」「もう少しうまくできたかもしれないと思うところはあるかな?」などの声掛けは、成長志向のマインドセットを作る。
同じ才能があっても努力できるかどうか、あきらめずに続けられるかどうかで、達成・成功が変わるということがよくわかりました。本の中にでてきた偉人の数々が、本当に血のにじむ努力をしていた事実を知り、ひたむきに続けることの偉大さを思いました。
子どもが走る姿を見て、「運動神経ないかも」などと思っていましたが、私が全力をだすべきなのは、もっている才能を伸ばすためのマインドセットをいかにつくるかなのだと肝に銘じたところです。
最後までお読みいただきありがとうございます☺