ちびゴリラのちびちびとわたしたち
この絵本に出会ったのは、息子が2歳半くらいだったと思います。
ちょうどトイレトレーニングが熾烈を極めていました。
年少さんから保育園を変わる決心をしたところでした。
新しい保育園の入園案内にはトイレトレーニングをしておむつを外して入園するように書いてあるのに、いっこうにトイレでおしっこできない息子。
私の焦りとイライラは日に日に強くなっていました。
「なんでできないんだろう」「もーつつつつ」と叫びながらパンツを洗い、濡れた場所をふいて、泣いた日。
『ちびごりらのちびちび』がわがやにやってきました。
寝る前に息子に読んでいました。
『ちいさいゴリラが大好きでした』
『みんなちびちびは、かわいいなと思っていました』
優しい言葉が心にしみて、大泣きしてしまいました、わたしが。
『ちびちび』を息子の名前にしたりして何度も読みました。
「私、息子が大好きなんだった・・・忘れてた」
私のトイレトレーニングは脱力気味になり、息子はいつのまにかおしっこをトイレでできるようになり、おねしょもなくなりました。
4歳になり、少し長いお話も読めるようになってからは、ちびちびは本棚の奥深くに眠っていました。
ある夜、息子が久しぶりにちびちびをもってきました。
その日は、やたら赤ちゃん言葉をつかったり「抱っこ」と言ったり。
あまえんぼモードの日だったので、ちびちびをみたときに点と点がつながって線になったような、そんな気持ちでした。
「こんなへびいるか~」と少してれくさそうでしたが、やっぱりちびちびは私たちにやさしい時間をくれました。
次男が産まれてからも赤ちゃん返りのような表立ったものはなかった長男くん。うちに秘めた何かをだしてくれたのでしょうか。
これからもちびちびくんの力を借りながら優しい時間を大切にしていきたいと思った今日この頃です。
最後までお読みいただきありがとうございます☺
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