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4歳子育て マインドセット「やればできる!」の研究 ブックレビュー

マインドセット「やればできる!」の研究

キャロル・S・ドゥエック 著

「GRITやり抜く力」を読んだ流れでこちらを読みました!

なるほどー!と何度もうなりました!読書メモをまとめさせていただきます。

①自分の能力は石板に刻まれたように固定的で変わらないと信じている人=硬直マインドセット 人間の基本的な資質は努力次第で伸ばすことができるという信念を持っている人=しなやかマインドセット

②硬直マインドセットの人の特徴
・自分の能力を繰り返し証明せずにはいられない。ことあるごとに自分の知的能力や人間的資質を確認せずにはいられない。「しくじらずにうまくできるだろうか」「賢そうにみえるだろうか」「バカとおもわれやしないか」といつもびくびくしている。

・欠点を克服しようとせずに隠そうとする、自分を成長させてくれるパートナーではなく、ただ自尊心を満たしてくれる相手を求めてしまう、うまくできると分かっていることを繰り返し新しいことに挑戦しない。

②自分のマインドセットを知るための4つの質問。
1:知能は人間の土台をなすもので、それを変えることはほとんど不可能。
2:新しいことを学ぶことはできても、知能そのものを変えることはできない
3:知能は現在のレベルにかかわらず、かなり伸ばすことができる
4:知能は伸ばそうと思えば、そうとう伸ばすことができる

1と2は硬直マインドセットで、3と4はしなやかマインドセット。知能は「芸術的才能」「運動能力」「ビジネススキル」など置き換えて考えられる。大体の人がどちらかに偏った見方をしている。

③スポーツ、ビジネス、芸術、科学などあらゆる分野で活躍した人で、硬直マインドセットとしなやかマインドセットの人が困難を前にしたときにどう考え行動し、それが結果にどう結びついたかをみると、いかにしなやかマインドセットであることが成功に重要かがわかる。

ベーブルースもマイケルジョーダンも練習練習の努力の人。失敗もしっかり受け止め、さらに練習を重ねたが、硬直マインドセットの人は、失敗すると「もう、自分は負け犬だ」と思ってしまう。

才能崇拝の企業文化を作った企業は破綻していき、目先の株価に左右されずに信頼関係を築き、成長に重きをおく企業文化を作ることにまい進した企業が成功している。

④「才能がある」「頭がいい」などの誉め言葉は子どもたちの硬直マインドセットを作り上げ、失敗をおそれ挑戦できない、努力に価値を置かない思考をつくってしまう。

ほかの子どもについて評するとき「天才児」「頭がたりない」の言葉も硬直マインドセットを作ってしまう。「粘り強くがんばったね」「色づかいがきれい」「自分の考えをたくさんかけている」など努力して成し遂げた点をほめるようにすることでしなやかマインドセットを作る。

失敗したときも、まやかしの「大丈夫大丈夫」ではなく、力が及ばなかった点を率直に伝え、努力を応援する声かけをしていく。「ほかの人はもっと頑張ったということ。〇〇の点についてもっと努力しないといけない」

たくさんの調査研究からいかにしなやかマインドセットが大切かが、これでもか、とわからせてもらえました。「頭がいい」と言われた子どもがプレッシャーでだめになっていく例が衝撃的でした。本当に簡単に硬直マインドセットが作られてしまうのだなと思いました。

息子には、「がんばったね」と言うことが増えました。心の中で「てんさい!」と叫んでいても(親ばか)、努力をほめるということを意識しています(笑)自分も失敗を恐れないで挑戦し、成長することに価値を見出す思考をしようと決意したところです。



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