見出し画像

【若手・未経験者向け】なぜ、駆け出しエンジニアはインフラエンジニアを目指さないのか。


にむです。

最近、「未経験からエンジニアなりたい。」「学生でSIerに入社するけど不安」といった質問やDMなど多く受けており、「技術(インフラ)×マネジメント」を意識してほしいと回答しております。

先日、「インフラエンジニアはブルーオーシャン」というツイートがありました。ブルーオーシャンなのは事実ですが、その理由は参入コスト、ハードルが高いからです。それでも、インフラエンジニアを目指す価値は十分にあります。

私もインフラエンジニアの端くれとして、インフラエンジニアが増えればということで、少しnoteにまとめようと思います。

読み手のイメージは、未経験からIT業界に転職したい人、SIerに入社予定の学生さん、若手SIerの方になります。


最後までお付き合いください!


アプリケーションエンジニアとインフラエンジニア

近年、IT業界も活発で、別業界からプログラミングスクールや情報商材を駆使して、駆け出しエンジニアとしてIT業界に転職する人が多くなっています。

業界としてホットなIT業界に転職するために、スクールを通うことに否定はしません。ですが、駆け出しエンジニアの大半がアプリ寄りのエンジニア(以下、アプリケーションエンジニア)を志すことに疑問があります。

アプリケーションエンジニアの対になるポジションとして、「インフラエンジニア」というポジションがあります。

アプリケーションエンジニアとインフラエンジニアの違いを簡単に説明すると、

ニンテンドースイッチ本体を作るのがインフラエンジニアで、「どうぶつの森」「桃鉄」「マリオパーティ」などのソフトを作る人がアプリケーションエンジニアと言えば、分かりやすいかなと思います。

インフラエンジニアは、アプリケーションエンジニアよりも、学ぶことが多岐に渡り、ハードルが高いです。

しかし、飽和するアプリケーションエンジニアを目指すより、参入コストは高いが市場価値、汎用的なスキル付く等、トータルで見て、私は業界未経験や新卒SIerなら、インフラエンジニアを目指すべきと思います。


インフラエンジニアって業界未経験からなれるのか?

未経験からアプリケーションエンジニアがいるぐらいなので、インフラエンジニアも可能です。

アプリケーションエンジニアよりインフラエンジニアの方が需要が高く、市場価値も高いと述べましたが理由は以下です。

  • コロナ禍で多くの企業がシステム導入に積極的

  • インフラエンジニアの絶対数が少ない

オンプレミスからクラウドに置き換わり、「インフラエンジニアの仕事はなくなる!」と言われていますが、完全になくなることはないと思います。

クラウド化が進むことで、ニーズは変わるが、根幹となるITインフラを担うインフラエンジニアの仕事はなくなりません。それに現段階では、主にセキュリティの観点で、自社サーバーを抱えている企業も一定数残っています。

クラウドに移行したとしても、ITインフラの基本的な考え方は変わりませんし、根幹となるネットワークやサーバーの知識・技術はやはり不可欠であり、サーバーやネットワークの設計・構築のスキルを持つインフラエンジニアは今後も必要とされます。

インフラエンジニアはキャリアプランも豊富

私の話になりますが、新卒でSIerに入社しました。最初はアプリケーションエンジニアとして業務設計をしていました。先輩のほとんどが、「アプリケーションエンジニア→PM」というキャリアを進んでおり、上の役職が詰まっておりました。

もう一つの選択肢であったインフラエンジニアに目を向けると、自分とは年齢も役職も離れた課長が一人で、BPさんを複数人抱えて仕事していました。

そこで、異動希望出したところ、人手もいなくすぐにアサイン。そして、課長やBPさんに鍛えてもらい、インフラGL、そして3年目にはPLと順調に階段を登っていきました。

私の所属PJだと、アプリGLだと最低で5年、PLも7年はやっていないと、任されなかったのでブルーオーシャンな環境でした。(上司からすると、プロパー社員がいなすぎて仕方なかったが本音だったようですが。。。)

PLとしてマネジメントスキルも身についたところで、次のキャリアとして私はコンサルタントを選びました。他にもインフラエンジニアからキャリアアップする選択肢はたくさんありました。

  • インフラエンジニアとして専門分野を極めるスペシャリスト人材

  • インフラ目線でプロジェクトを統率するPM

  • IT戦略、アーキテクトといったより上流工程に携わるITコンサルタント

転職活動中のフィードバックでは、比較的に若い年次で「ベンダーコントロール」、「プロジェクトマネジメント」、「非機能要件から運用設計までの経験」がある点が評価されて、コンサルタントに転職しました。

振り返って思うのは、インフラエンジニアへ異動希望出してよかったと思いましたし、その選択のおかげで今の自分があると思っています。


どうやって、インフラエンジニアになるの?

インフラってことはクラウドだー!と言ってAWSを勉強する人がいますが、AWSなどのクラウドは、オンプレミスなどのインフラ周辺(OS、スイッチやルータ)の知識などを身につけた上で勉強すべき一つの技術要素です。

なので、業界未経験の方だと、スクールでOSやら、ネットワークなどの一通りの基礎固めをしてから、SESやSIerに入社して先輩とセットで現場に入り、指導されながら力をつけていく流れがベストだと思います。逆に、先輩とかメンターがいないと難しいと思います。

新卒で大手SIerに入った人は、インフラエンジニアの希望を出して、先輩やBPさんと一緒に仕事していく自然と力がつきます。もちろん、業務外の勉強もした上でですが。

あとは、体系的に知識が学べる資格取得も手だと思いますが、実務経験があっての資格ということは忘れないようにしてください。


資格取得について

IT業界にいる限り、何かと資格取得は言われます。そこで資格について種類など説明しようと思います。

資格は大きく分けて2種類あります。

一つ目は、ITパスポート、基本情報技術者試験といったIPA主催の情報処理技術者試験である国家試験

二つ目は、ネットワーク機器などを販売するベンダーが自社製品を適切に扱えるか技術力を測るベンダー試験です。

中でも、ベンダー試験は、LPI-Japan主催のLinuC(レベル1~レベル3)と、シスコシステムズが主催するCisco技術者認定(CCNA、CCNP、CCIE)があります。

これらの資格について、ITSSのキャリアフレームワークを参考にした各試験の難易度は以下になります。

個人的には、業界未経験の人、就活生や新人社員が応用情報技術者まで持っているとすごいと感じます。是非、チャレンジしてみてください。

ITSSのキャリアフレームワークと認定試験・資格とのマップ Ver11r2

どうやって勉強したらいいのか?は、noteにまとめていますので参考にしてください。


最後に

「世間一般の行動を観察し、その逆をとれば、人生で間違うことはない」

アール・ナイチンゲール(アメリカの作家)

アプリケーションエンジニアだった自分が周りの先輩を見て思った時にこの言葉がよぎりました。先輩と同じことをやっていても、将来その先輩のポジションをやるだけです。それが目標ならいいですが、自分はつまらないなと思いました。

人がやらないこと、できないことに価値があると思いますので人と違うことにトライしてみてください。一例を挙げると、インフラエンジニアは人があまりやらないポジションだと思います。

インフラエンジニアついて、説明させていただきましたが、他にもQueri.meでキャリアについての質問をたくさん頂いています。気軽にご質問ください。どんどん答えますし、それに対するnoteも書いていこうと思います!

本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

にむ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました! もし、よろしかったらサポートもよろしくお願いいたします。