🚩🆓【認知メイキング】自然に自己受容を育めない社会 〜社会構造が生きづらさを生む理由と多様性の力〜

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社会の仕組みに適応できない自分を責めてしまう。そんな経験はありませんか？

「もっと効率的に」「変なやつ」「みんなと仲良く」「もっと協調性をもつべきだ」「空気を読め」「なんで出来ないんだ」…

職場や学校等で求められた時、私のように自分のペースや特性が否定されたように感じたことがある人もいるかもしれません。

しかし…
それはあなたが悪いわけではありません！

それは環境と自分との相性が悪いだけなんです。実は社会というのは、多数派に合わせた効率性や成果を最優先して作られています。

この社会構造を理解することで、あなたが抱えている自己否定感の理由が見えてきます。

そして、『ニューロダイバーシティ』という多様性を認める視点を持つことで、今の社会の中でも自分らしく生きる道を見つけることができると考えています。

今回の記事では、AIの力を借りて、まとまらなかった思考の点と点を結んでみました。

社会の見方はもっと広く違った視点もあると思いますが、私の経験による自己否定感が激減した「社会構造の理解」をお伝えしていきます。

多くの人が感じているかもしれない『生きづらさ』を少しでも軽くするためのヒントとして読んでいただけたら嬉しいです。

縦方向の成長と横方向の広がり
社会の構造と自己受容への影響

まずは社会が時代と共にどのように変化しているのか、そのお話をしてみたいと思います。私のイメージをシェアしますね。

縦に成長し、横に広がる時代の流れを感じてほしいと思います。「大体こんな感じか！」と掴んでもらえたら嬉しいです。

縦方向に成長してきた昭和の社会

1945年に終戦をし、現在は2024年。もう79年の月日が経っています。1950〜1970年代は高度経済成長でありましたが、経済がグッと縦方向に成長した時期で、消費社会が主流になり、その影響は現代にも色濃く残っています。

縦方向の成長とは…
縦方向の成長とは、社会が経済や技術の発展など明確な目標に向かい、効率を重視し、早く結果を出すことを最優先にしている状態です。

私のイメージ

この時期に、効率性や成果を最優先する文化が作られていったのだと考えます。

• 結果を出すことや、効率の良さが何よりも重視された。

• 物事を統一的なルールや基準で評価する風潮が強まった。

• 物事が「成功か失敗か」「善か悪か」という二極的な判断が主流になった。

• 経済の発展が最優先とされ、多様な価値観や個人の事情は軽視された。

• 企業や学校では、業績やテストの点数など、目に見える結果が重視され、過程や個性は軽視された。

急速な成長を実現するためには、物事を迅速に判断し、効率よく行動する必要がありました。

この縦方向の成長は、1980年代後半のバブル経済期にピークを迎えました。金融緩和や地価の急騰により、短期的には豊かな生活が実現しましたが、1990年代のバブル崩壊は、日本社会に大きな打撃を与えました。これ以降、社会は長期的な停滞に入り、格差が拡大し始め、二極化思考が強まっていったと思われます。

縦方向成長は二極思考が支えてきた

そういった背景で、二極思考が支配的な考え方となったと考えていますが、一方、二極的な考え方はなんといっても「分かりやすい」ことが挙げられます。スピーディーに物事を判断していくことができ、明確な基準を示すことで、集団が一つの方向にまとまりやすいメリットがあります。

• 「成功か失敗か」「良いか悪いか」といったシンプルな基準で判断できるため、短時間で結論を出す必要がある場面に適している。

• 複雑な問題を単純化することで、多くの人が理解しやすくなる。

• 明確なルールや基準を多くの人たちと共有することで、集団が一つの方向にまとまりやすい。

• シンプルな基準に基づくため、混乱を避け、効率よく物事を進めることができる。

• ビジネスや競技など、成果や結果を求められる場面では、基準が明確なため効果的。

バブル崩壊後の縦の成長が停滞しても、格差が広がり二極思考が強まる

平成の初期、バブル崩壊により、日本は『失われた10年』と呼ばれる停滞期に入りました。この時期、経済成長が停滞したのにも関わらず、社会全体で『勝ち組』と『負け組』といった二極思考がさらに強まりました。

成果主義や競争が一層強化され、効率的に結果を出せる人が称賛される一方で、上手くいかない人々は自己否定感を強めていったのです。

この二極思考は、縦方向の成長を求める価値観が社会に深く根付いていたために起きたものではないかと考えています。

その結果、成長が鈍ってもなお、人々は単純な成功と失敗の基準に縛られ続け、不平等がさらに拡大していったのでしょう。

縦方向の成長や二極思考の代償を抱える人々と多様性の需要

しかし、縦方向ばかりに進んだ代償を請け負ってきた者がいたのも事実です。バブル崩壊による経済停滞は、多くの人々に社会的・経済的な不安をもたらしました。

特に、非正規雇用が急増し、安定した生活を送ることが難しくなった層が拡大しました。このような状況の中で、一律の基準に合わない人々が生きづらさを感じるケースが増えたのです。

代償を被った生きにくい人々

縦方向の成長や二極思考に適応できなかった人々は、多くの場合、自分を否定し、社会での居場所を見つけにくいという代償を抱えてきました。

同じ型にはめた基準や効率重視の社会構造に馴染めない人々は数多くいます。例えば…

子供
発達障害や学習障害を持つ人々
知的な支援を必要とする人々
身体的なハンディキャップを持つ人々
LGBTQの方々
高齢者
スローライフを大切にする人々など

多様な背景を持つ方々がいます。こうした人々にとって、従来の社会構造は息苦しいものだったと言えるでしょう。

• 発達障害者
  ルールの曖昧さや対人スキルの要求に苦労する。

• 知的な支援を必要とする人々
  金銭管理、複雑な手続き、対人関係の構築に苦労する。

• 身体的なハンディキャップを持つ人々
  インフラや情報伝達が健常者向けに設計されているため、不自由を感じる。

• 高齢者
  デジタル化や技術の進展に対応できず、孤立を深める。

• マイノリティ（LGBTQ+、外国人など）
  社会の暗黙のルールや固定観念に適応することが難しい。

• スローライフを大切にする人々
  社会のスピード、消費感覚のズレ、価値観のズレなどに窮屈さを感じる。

こうやって、現代社会では社会に馴染めないと感じる人々が一定数存在します。これらの人々の存在は、古くから続く課題ではあると思うのですが、社会がより複雑化し、高度な技術によって支えられるようになったことで、近年その「生きづらさ」の度合いは増していると感じます。

私は発達障害ASDの傾向があり、かなり自己認識力の発達が遅かったのと、人と感じ方や行動が違っていたのですが、親にも受け入れてもらえず、さびしさを抱えていました。また豊かな感受性とは裏腹に、特性である白黒思考が強化されたなと感じています。

社会が窮屈で息苦しくて、上手くやっていけないことで、生きる気力というものが削がれていきました。

横方向への広がりと多様性が注目されはじめた令和

縦方向成長ばかりの限界や、その代償を経験した人々は、多様性や共存を重視する発信、活動をするようになりました。これが横方向に広がるイメージですね。

• 「みんな違っていい」という考え方を広めることで、適応できなかった人々の価値を再評価していく流れがでてきました。

• インターネットが普及し、犠牲者が声を上げやすい環境が整い、現実的な視点が取り沙汰されるようになりました。

• 「成果重視」の効率性だけでは解決できない精神的・社会的な疲弊を癒すための、寛容な文化、多様な価値観の共存が求められてきています。

現在SNSなどで赤裸々な声を聞くことが可能になり、社会を良くしていこうという活動が活発になっていますね。こうやってこれまでの在り方を見つめる機会が増え、それぞれが持つ特性を活かす仕組みを整える声が盛んになっていると感じています。

縦と横の対立と調和

しかし縦方向成長を進めたい層と、横方向の広がりを重視する層の間には、しばしば対立が生じますね。

効率性や成果も必要ですし、成長しなければ停滞し、日本は他国に遅れをとるのも事実です。

しかし多様性を認めなければ、不平等が拡大し、社会も持続可能ではなくなり脆くなってしまいます。

これらを上手く機能させることが、これからの社会の課題なのだと思います。

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日本社会の標準規格『定型発達』を知る

ここまでは、社会のこれまでの流れをざっとみてきました。社会というのは非常に複雑で上手く言い表すことがむずかしいですね。

さて、ここからはニューロダイバーシティの観点から、定型発達者、発達障害者のアプローチで話してみたいと思います。

まずは社会の全体像を整理

ではまず社会の全体像をイメージしていきましょう。

社会とは、人々が助け合いながら共通の目標やルールを守り、生活を成り立たせる仕組みです。

しかし、社会は効率や集団行動を大切にするため、多数派である定型発達の人たちにとって快適に作られています。

その結果、秩序を保つことが優先され、多様性には対応しにくい面があります。

その中で「安全」「発展」「連携」は特に重要視されていると感じています。これに適合しない場合には、評価が低くなる傾向にあります。

定型発達について

発達障害という言葉は、今では至る所で目にするようになりましたが、『定型発達』という言葉をご存知でしょうか。社会はこの定型発達を主流に設計されています。

社会で『定型発達』と呼ばれる人々は、およそ8割を占めています。そして文化や社会が求める『普通の発達特性』を指しています。

面白いことに、地域や文化ごとに大きく異なり、国や地域が成り立つために必要とする価値観や基準が変わってくるようです。

その結果、その土地や文化の少数派が「適応できない存在」とされ、自己否定感を強める原因となっています。

もちろん定型発達者にもそれぞれ悩みはあるのですが、質の異なる困難を少数派の発達障害者やグレーゾーンの人々は抱えています。

これを理解することが、少数派が抱える生きづらさを解消し、より多様性を受け入れる社会への第一歩となってきます。

教育の標準規格

教育の現場では、合理的配慮と言いつつ、まだまだ一律的な教育が蔓延し、困っている子供達が少なくありません。

• すべての子どもが同じ教材を使い、同じペースで学ぶ。

• 知識量を測るための標準化された試験が評価の中心。

• 運動会や遠足など、集団での行動を重視。

• 発達障害や異なる学習スタイルを持つ子どもは「問題児」とされやすい。

• 個性よりも「平均的」であることが求められる。

働き方の標準規格

現代では多様な働き方が認められるようになってきましたが、職場における「働き方の標準規格」は依然として根強く存在しています。

この標準規格には、暗黙のうちに求められる価値観やルールが含まれ、それが一部の人々にとって働きづらさを生んでいます。

障害者雇用も今では珍しいものではなくなりましたが、身体障害者が求められ、発達障害者は敬遠される現実は、残念ながら否めません…。

• 斬新なアイディアや効率的な方法を提案しても、「経験が浅い」として軽視される場合が多い。

• 定時以降も「みんなが頑張っているから」と帰りづらい雰囲気がある。

• 自分のペースで働きたい人や、過度な対人スキルに疲れる人にとって高いストレスを伴う。

• 円滑なコミュニケーションや空気を読む能力が暗黙の了解として求められ、察することを強いられる。

特に発達障害者にとって、コミュニケーションは難しいのが現状です。仕事の作業自体はこなせても、これに悩む人は非常に多いです。

社会的な価値観の標準規格

社会的な価値観は「定型発達の得意とされる能力」が基準となっていて、その能力が不得意な人たちは生きにくいんですね…それをちょっとピックアップしてみます。

• 直接的な表現よりも、相手の気持ちを察する能力が求められる。

• 空気を読んで、表面的な調和を重視する。

• 対立や意見の違いを表面化させず、本音を言わない。

• 問題の本質をスルーしてでも、調和を保つことが最優先される。

• 他人と同じ行動をすることが安心される傾向にあり、同調圧力が働く。

• 社交辞令という複雑な駆け引きが主流。

• 誠実さや能力よりも、形式的な態度が重視される。

• 第一印象や表面的な礼儀正しさが評価の基準。

• こだわりが薄く、変化に対応しやすい。

• 社会的な成功の定義を、多くの人が共有している。

• 個性的な意見や行動を取ると「浮いている」と見られる。

• 建設的な議論や異なる意見の共有が進みにくい。

社会的ルールや習慣を自然に理解できるため、認知能力に凸凹のある発達障害は「これくらい分かって当然」という状況に混乱することもあります。

定型発達の役割と、優勢思考

定型発達は、社会を安定させ、調和を維持する上で大きな役割を果たしている重要な立ち位置にいます。

しかし、その「目に見えない多数派の規格」は多くの人が当たり前にできる能力の為、『優勢』とされてきました。それができない人々は『劣勢』という扱いを受け、ダメな奴レッテルを貼られることもしばしば。

集団の利益を優先する傾向にあるため、個人プレーや独創的な行動が「調和を乱すもの」として批判されやすく、少数派は数で負け、居場所を失います。

また、一般的な成功モデルを目指し、それを良しとする風潮があります。多数派が目指しやすい基準が社会全体に共有されているので、枠にはまらないタイプを「変わり者」「失敗」と見なし揶揄することが多いです。

定型発達の犠牲になり、生きづらさを感じやすい環境が作られてきたことは無視できないポイントです。

自己受容が自然に育めない社会の中で、自分の立ち位置を知ることから、理解がすすむ

ここまで、社会の成り行きや傾向が、大まかにでも捉えられてきたでしょうか？

現代社会の性格では、自然と自己受容を育むことは難しい状況にあります。

本来、自己受容は親がサポートする部分が大きいとされていますが、個人主義が進み、地域社会のつながりも機能していない現代においては、親がその責任を全て背負うのは限界があります。

さらに、社会の中に未だ根強く残る、成功か失敗、正しいか間違っているという単純な価値判断が、少しでも枠から外れた子どもたちにとって、自己否定感を強める要因となっています。

私がスピリチュアル系自己啓発（スピ・悟り・非二元・潜在意識等）で迷走してしまった原因はいくつかありますが、その一つにこのような社会の構造を全く理解していなかったことが挙げられます。

人と足並みが揃わないことを指摘されたり、考え方が同級生と明らかに違うこと、いつも何処かで孤独を感じていたことに、居心地の悪さを感じてきた理由は、発達障害について学んでから知ることができました。

• 自分が発達障害の自閉症スペクトラム（アスペルガー症候群・ASD）に分類されるかもしれないこと。

• そのせいもあってアダルトチルドレンに育ったこと。

• 「二次障害」という依存症を起こしていたこと。

• パーソナリティ障害を引き起こしていたこと。

• 本来は医療に頼るべき心の状態だったこと。

• ASDだった為に白黒思考だったこと。

• 白黒思考が極端すぎて物事がうまくいかなかったこと。

• 人間付き合いが下手だったこと。

• 一人が心地よかったこと。

ASDの特性である白黒思考は、物事を二分化して考えてしまい、人間関係や自分の価値観を柔軟に捉えることを難しくしていました。例えば、少しでも不快な出来事があると『この人とは合わない』と即断してしまったり、逆に『この方法が絶対に正しい』と信じ込みすぎて、失敗したときに大きな挫折感を味わうこともありました。

これまでの全てのことが、発達障害という概念でストンと腑に落ちたんです。その時から私こう思うようになりました。

自己受容が欠けてしまう原因は、親の接し方だけではなく、社会の仕組みそのものにも問題があります。さらに、自分の凸凹した特性が絡み合い、その影響がより強く進んでしまうこともあります。

こうした自然に自己受容を育みにくい社会環境の中では、自分自身の特性をしっかりと理解し、社会全体を把握しながら、自分の立ち位置を見つめ直していく必要があります。

そうすることで、初めて安定した自己受容を育むことができるのではないでしょうか。

現実を無視した自己責任論や、感謝すれば全てが解決するという極端な思考は私の白黒思考を悪化させる結果になりましたが、ニューロダイバーシティという神経多様性という考え方は揺るぎない自己受容を与えてくれました。

ニューロダイバーシティ

さてここからは「ニューロダイバーシティ」について触れていきたいと思います。

ニューロダイバーシティは、オーストラリアの社会学者ジュディ・シンガーによって提唱された概念です。

神経的な違いは「障害」ではなく、多様性の一部
自閉スペクトラム（ASD）、注意欠陥多動性障害（ADHD）、学習障害（LD）などの発達障害を、病気や欠陥ではなく、人間の神経系の自然なバリエーションと捉えていきます。

違いを受け入れる社会
ニューロダイバーシティは、特定の「定型的な脳」が正常であるという考えを否定します。そして、あらゆる脳の特性を尊重する社会を目指す考え方です。

私は発達障害という言葉に出会ったあと、自分の存在を肯定していきました。すると、自分は人類全体の可能性の一部なんだということに気がつきました。確かに社会の性質とは相性が合わないかもしれないけれど、自分の存在が悪いわけじゃないことを理解したのでした。

そう感じている矢先、ニューロダイバーシティという言葉に出会いました。提唱されている考え方にとても納得がいきました。

その結果自分を責めることが減り、徐々にですが、人との違いを楽しむ余裕が生まれてきました。自己受容は一瞬で補えるものではありませんでしたが、理解を積み重ねることで、着実に根を張っていくものだと実感しています。

もし自分が少数派だと思ったら…
自己受容を育むために、自分の特性を知ることから始めてほしい

私は依存症になった頃から、自分の生きにくさの理由の情報を集めてきました。特に私はインターネットや書籍を活用してきました。

それでも自分が発達障害かもしれないと自覚するまでは、長い年月がかかりました。その間15年程です。

15年も遠回りをして模索してきてしまったんです。その間発達障害は他人事でした。でも自分後事として受け取り始めると、あれよあれよとこれまでの苦難の理由に辿り着き、そこから建設的に物事を考えられるようになり解決していったのでした。

ですから、もしスピリチュアルでも何でもいいので、自己啓発を求めてきて解決しない場合は、自分の特性に注目してほしいと思っています。

自分の特性を認め、多様性を尊重する視点を持つことで、自己受容を取り戻すことが可能だと考えているからです。

これまで違和感を感じてきた人は、表面的なメソッドで取り繕ってきたのが理由です。

しかし自分の特性とは一体どんなものか、しっかりと向き合うことで、自分を把握する力が付き、全体を把握する力が付き、問題を解決できるようになっていきます。

何を切り捨て、何を守るのかを選択できたり、自分では難しいことは誰かに助けてもらったりと、現実的な手段が身についていきます。

精神世界はニューロダイバーシティ

個人的には、精神世界の最終地点はニューロダイバーシティだとリンクしてもいいかなと思っています。

精神世界も幾多の種類がありますが、

1. 多様性の受容

2. 全体性

3. 繋がり

そんなものを提示しているように思います。浅く広く界隈を傍観してきた過程でそう感じてきました。

現在は多様性・SDGsなどの意識と行動の変容が求められる時代になってきていますよね。それもある意味「精神世界」であり、それを科学的な解釈からのアプローチで推進していると考えています。

科学は共通言語ですから、世界中が理解し合える概念です。独特な精神世界（個人信念）のアプローチはピアサポート的な立ち位置になります。

「異なる特性や価値観を持つ人々を含めた社会的な調和」は多くの人が求める未来であり、いろんな角度から語り継がれてきたのが精神世界だと考えていいでしょう。

扱う概念を変えても、やることは同じです。これはあのことか、あれはそのことかと、いくつかの概念をリンクしながら精力的に学んでいけると思います。

ニューロダイバーシティという概念で再構築することで、揺ぎない自己受容を基礎に置く

これまで、定型発達が優勢で、発達障害や様々なマイノリティが劣勢とされる社会構造の中で、多くの人が生きづらさを抱えてきました。

私もいくつかのマイノリティを抱え、周囲からの評価が低く、常に自分に自信が持てませんでした。

しかし、ニューロダイバーシティという概念は、こうした優劣の思考を解体し、多様性を再評価する新たな視点を提供してくれます。

社会は少しずつ変化していますが、新しい概念が広く受け入れられるのには、50年もの時間が必要だと言われています。

しかし、私たち個人の思考構造や価値観を変えるのに必要なのは、たった10000時間の積み重ねです。個人差はあるにしてもおよそ3年もあれば、自分の内側から変わることができるかもしれないのです。

そうすれば社会の変化を待たずして、今ここで自分自身の新しい未来を作り出すことができます。

社会はそう簡単には変わりません。義務教育の現場でも合理的配慮の取り組みは難しいのが現状です。意識の足りない教師も多くいますし、体制の仕組みそのものがまだまだ理想とは程遠いのが現実です。

しかし個人に出来ることはあります。自分の特性を知り、社会の中でどのような立ち位置にいるのかを把握することは、とても重要です。

例えば、自分が過剰に刺激を受けやすい場合、そのような環境を避ける選択肢を持つこと。また、自分が得意とする特性を活かせる場を見つけることで、日々のストレスを減らし、より豊かな暮らしへとシフトしていきます。

定型発達を恨む気持ちも出てくることでしょう。それは自然な感情です。私も今でも不満はもっています。

しかし、私たちにも素晴らしい面があるように、彼らにも素晴らしい面があり、役割があります。その違いを理解し、お互いの強みを忘れないで置くことも必要です。

さいごに

この現実の厳しさを受け止めつつ、でも自分でできることもあるということを、私は富に伝えたいです。

もしこれを読んだ方で、ニューロマイノリティ・発達障害じゃない場合でも、困りごとには必ず理由があり、それを辿る術はおおよそ先人たちが残していってくれています。アンテナを巡らせ、それを元に進んでいって欲しいと思います。

自己受容という心の基礎を、日常の体験では培えなかった分、科学的な理論を用いて落とし込んで欲しいと願っています。

私自身、社会構造を理解することで自己否定感が大きく減り、自分らしさを取り戻すことができました。もちろん、すべてが解決するわけではありませんが、この視点が少しでも生きやすさを感じるヒントになると信じています。

これからも社会の多様性を受け入れ、自分らしく生きる道を一緒に模索していきましょう。