犬と室温管理とIoT。
はじめまして。nimiri(にみり)と申します。
昨年末から、デカめのチワワと暮らしており、室内の温度管理に気を配るようになりました。
よほどで無い限り、気温の変化を意識できない人間なので、システム化しようと考えました。
調べた限りでは、同様の記事が見つからなかったので、ここに記しておきます。
前提
まず、弊家の環境、犬の体調として以下の前提があります。
犬は心臓病(弁閉症)持ちのチワワ
適温は、24℃ ~ 26℃ くらいな様子
急激な温度の変化は良くない
冷たい風も咳を誘発する
犬の生活空間は、11畳ほどのリビング
部屋の一角に1畳弱のケージがあり、基本的にはそこで寝る
(窓とドアの配置上、)ケージはエアコンの吹き出し方向上にある
犬は自身での体温調整が上手じゃない
寒い日に、わざわざ布団を離れて冷たい床で寝ていたりする
寝ているうちに温まって、涼んでいるうちに熟睡したと思われる
適温を外れた状態になってしまうと、体調が悪化し、咳が出てしまいます。
咳が出たタイミングで人間が気づくことはできますが、もちろん、咳が出ている時点で良く無いので、未然に防ぎたいというのが今回目指すところです。
課題
以下が、主な課題点になります。
犬の健康に害が出る気温になっている場合でも、人間にとっては適温の範囲内で、気づくのが遅れてしまうことがある。(人間の睡眠中は特に)
エアコンの風が当たってしまうと、咳が出る可能性 & 身体も冷えすぎるので、エアコンの温度指定運転のみに頼りきれない。
犬は移動するので、温度計の数値のみを元にしての自動制御に信頼が置けない。
使用技術
基本的には家にあったものでなんとかしたかったので、以下を使いました。
SwitchBot
Philips Hue ホワイトグラデーション シングルランプ (スマートに付けたり消したりできる電球)
IFTTT (いろんなサービスを連携できるやつ)
解決方法
IFTTT を利用して、SwitchBot の湿温度計で犬の適温を超えたタイミングで何らかの方法で温度制御をするというアプローチを取りました。
最終的に採用した方法は
SwicthBot 湿温度計 → IFTTT → スタンドライト点灯 & スマホを鳴らす(VoIP) → 人間が温度を調整する
です。
最終的には、温度管理はゴリゴリに人力でやることにしました。
人力に寄せた理由は、エアコンの自動運転や、温度だけを元にしたエアコンやサーキュレーターの制御を行うことへの不安を拭えなかったからです。
IFTTT でのアクションは、寝ている人間を起こすくらい、わかりやすく気付きやすい方法を採用しました。
Echo Dot に喋らせる方法も試してみましたが、音を聞き逃してしまうと気付く機会を失ってしまうということに気づきました。
なので、継続的にアラートを発しつつ、ご近所の迷惑にならないライトを点灯するようにしました。
スタンドライトはリビングのみに設置しているので、別の部屋にいても気付けるように VoIP を用いてスマホを鳴らすアクションも追加しています。
※ 1つのトリガーに対し、2つ以上のアクションを設定するのは IFTTT の有料プランに加入する必要があります。
IFTTT のキャプチャ
参考までに、設定画面のキャプチャを貼っておきます。
高温になりすぎた場合と低温になりすぎた場合を同時に設定することはできなさそうだったので、ほぼ同じ内容でトリガーの数値だけ違う Applet を2つ作りました。
没になった解決案
他の方が模索する可能性も考え、最終的に採用した方法以外も理由とともに簡単に記載しておきます。
上から順に思考した順です。
① SwicthBot 湿温度計 → SwicthBot ハブミニ → エアコン
採用したかった理由: 一番楽。
没になった理由: エアコンを信じきれなかったから。
この段階で、すでに自動の温度制御を諦め、寝ていたとしても気づけるアラートシステムを作る方向に舵を切りました。
② SwicthBot 湿温度計 → IFTTT → Echo Dot
採用したかった理由: 声だったら起きれそうな感じがした & Alexa アプリ内で設定ができるのなら楽。
没になった理由: Echo Dot に簡単に喋らせるの方法が見つからなかった。(技術的には可能 って感じだったので、コストを考えて没)
③ SwicthBot 湿温度計 → IFTTT → Google Calendar → Echo Dot
②の調査時に、Google Calendar の予定の通知であれば喋って伝えてくれることがわかっており、超リアルタイムで無くとも、犬の健康が害される前に気付きさえできれば良いので、
温度の異常を検知 → 検知した時間の5分後に Google Calendar に予定を追加 → Echo Dot が予定を通知
というフローを考えていました。
採用したかった理由: ②とほぼ同じ。
没になった理由: 最終的な解決方法を閃いたので。
補足
Amazon Echo Dot を使おうとしましたが、結局使用せずでした。
現在は、犬のご飯の時間になったら、陽気な音楽を流してくれる装置として頑張ってもらっています。